山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

既成概念って何様?

2007-08-09 23:03:28 | 独り言
由緒ある武蔵野の住宅地に赤と白の縞々模様の家が出現すると言う。これに怒った近隣の主婦二人が建築差し止めの訴訟を起こしたのだとか。我が儘の自己主張もここまで来るとナンダカナ-である。

もともと、美しいとか素晴らしいとか美味しいという感覚は至って主観的なものであって、決して普遍的なものでは無い筈なのにね。

赤と白の縞々模様は『色の暴力』で、屋根につけた塔は『カタチの暴力』って、なんと素晴らしい表現をなさる方々なのだろうか。こんなに素晴らしい表現力があるのなら、もっと他人の表現を受け入れる感性があっても良さそうなものなのにね。

由緒ある武蔵野の住宅地に家を建てるのなら、色はこうであらねばならない、カタチはこうあらねばならない、こんな既成概念に縛られたおばちゃんたちの感性が古すぎると、あまのじゃくの私は思ってしまう。つらつらと町並みを眺めて見ても、家の色もカタチも決して統一性なんてなくて、不揃いのリンゴよりもずっと不揃いだと思うよ。

私なんぞは至ってミ-ハ-なので、楳図かずおさんが隣人になってくれたら、もう舞い上がっちゃって一緒に写真撮って即ブログに載せちゃったりして。赤白の縞々模様なんてすごく目立つから電話で道案内するのに目印にちょうど良いしね。

大体、こんなことで一々難癖つけて訴訟沙汰にしてたら、町中大変なことになっちゃうと思うよね。

お前んちのグレ-、なんとかならないのかねぇ。辛気くさくていけねえよ。お前んちの色のせいでオレが鬱病になったらどう責任取ってくれるんだ。早く取り壊してくれや。取りこわさねえと訴訟起すからな。

あんたんちの黄緑色はなんだよ。ウ○コみてえで飯が不味くていけねえよ。うちの家族が黄緑色のせいで栄養失調にでもなったらどうしてくれるんだ。

あんたの家はちっちゃすぎるよ。貧乏くさくって、こっちにまで貧乏神が移って来そうでやりきれないよ。頼むからもっとまともな家に建て直してもらえないかな。立て直す金が無いんだったらとっととこの町から出てってほしいんだなぁ。

お宅の家はデッカすぎますよ。しかも真っ黒だし。いつも見下ろされているようで圧迫感に耐えられないんですよ。お願いですから、もちっと小さくして頂けませんかねぇ。

お宅のキンモクセイ、しかもデッカイのが2本も。あれ、臭くていけませんよ。えっ、良い香りですって。ふざけてもらっちゃ困りますよ。あれは臭いって言うんですよ。そんなことも分からないんですか。私なんぞは、あの匂いが肺の中に入ったとたんに咳き込んじゃって死にそうになるんですよ。お宅のキンモクセイのせいで肺病にでもなったらどうするんですか。訴訟を起しますよ。

そのうち、あんたの顔が気にいらねえ、な~んて町中のみんなが言い出したりしたら、、、、、。

まあ、人の感性や受け取り方は色々ありすぎますな。
人生いろいろ、○○もいろいろなんて誰かが言っておられましたが、その色々が、あちこちでぶつかり合っちゃうと、もう収拾がつかなくなっちゃって。

ゴミ屋敷や得体の知れない住人は困りものですが、まあほどほどに。







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2 コメント

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考え物ですね。。。 (エトワール。)
2007-08-10 11:12:19
高崎さんの妄想ストーリー、声出して笑っちゃいました。(^^)
町並みというのは、本当は自然と年月をかけて成り立つものなのでしょうね。奇抜な家を建てた方が、何代か先でその家を売りに出してもなかなか売れなくて更地にして売ったり。それを買った人がまた別の建物を建てたり。。。そうしていく内に町の雰囲気ができるのだと思います。文化財になるような町並みは、それこそ長い年月の上に成り立ったものなのでしょう。
意図的に統一感を持たせた町並みには、私はあまり魅力を感じません。
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流石 (高崎)
2007-08-10 23:36:36
さすがエトワ-ルさん、大人のご意見です。

町並みについても中々深いお言葉ですねえ。
しかも、やんちゃな私の主張をやんわり否定して。
いやぁ、こう言うご意見を待っておりました。

町並みというのは長い年月をかけて最大公約数に収斂されてゆく。まさにそのとおりなんですね。

緑や花が繁って、人がそり町並みに馴染んで、みんなまあるくま~るくなってゆく。そんな町に住んでいたいですね。
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