緑濃いミズナラの森が目に優しいのです。
森の中を吹き抜ける風を感じて歩く爽やかさ。
小道の脇に湧く天然水の何と冷たくて美味しいこと。
黒部の森にはそんな素敵が今も満ち満ちているのです。
この夏も黒部を訪ねました。釣友のヒロキチさんが同行してくれました。
膝の古傷は5泊6日分の食料を詰め込んだ65Lのザックの重さに最後まで耐えてくれました。
あぁそれなのにそれなのに、人の世はいつものことながらままならないものでございます。
谷までの行程はおよそ5時間、その中間点に美味しい湧水がある。
そこまで休まずに歩いて重いザックを肩から降ろした。
冷たい湧水で顔を洗ってから黒部の天然水を口に含む。
野イチゴでビタミンCも補給する、あぁ気力が蘇えってきたぞ!
さて、少し早目の昼飯にしよう。
道すがらチタケを数本摘んでおいた。
そのチタケを充分に炒めて出汁をとってから茄子にたっぷり出汁を吸わせて麺つゆで煮込む。
冷水で〆たひやむぎをチタケの出汁の効いた熱々の麺つゆでいただく、こんな道草が好きだ。
あぁ早くもビ-ルが欲しい、昼寝もしたいなあ!
残りの行程をひたすら歩く。
100段100段の梯子を下っては登り登っては下るの繰返し。
去年の夏はここで足がつってしまったっけ。
平の小屋の夕食には美味しいイワナの刺身が付く。
肉じゃが、夕顔の煮物、蕗と高野豆腐の煮物、行者にんにくの醤油漬け、イワナのアラの味噌汁。
食事のあとは小屋主の佐伯さんを囲んで釣り談義と酒宴が夜更けまで続く、酒肴は釣り師たちが持ち寄る。
この日の釣果はどうかって?
それはその、結局釣果はゼロですわ。ロッドを繋ぎリ-ルをセットしてフライを結んでさあ行くぜ!
と、その時になって突然雨が降り始めましてね、びしょ濡れになりながら平の小屋に逃げ込んで天候を聞くと
今日の午後は雨、明日も午後は雨、あさって以降は更にダメって、ありえないご託宣を受けたのでございます。
仕方なく天泊は諦めて日程も大幅に短縮して2泊の小屋泊まりと相成った訳でございます。
直前の膝の怪我のため、黒部五郎から源流を経由して雲の平を巡る長旅の計画を大幅に変更したというのに。
込み合わない小屋泊まりはこれでなかなか良いものでございます。
テンカラの名手、佐伯さんのウンチクを聞きながらの酒宴は更に楽しいものでございます。
午後10時半をまわる頃、日本酒片手に佐伯さん愛用の真っ黒毛バリのタイイングの実演を見せて下さいました。
隣の山ガ-ルは新穂高から4泊5日の単独テン泊縦走だそうですが、最近は単独テン泊派の女性がすこぶる増えたように感じます。
酒が残る体でも黒部の目覚めは何と爽やかなことでしょう。
美味しい朝食を2膳も平らげて今日の釣りに賭けましょう。
ヒロキチさんはN谷へ、僕は『黒き谷』へ向かいます。
午前8時40分、1尾目を釣り上げたところでまた雨になりました。
雨が降ると虫が飛ばなくなるのでイワナの反応は極端に悪くなってしまいます。
仕方なく雨具を着込んで木陰で雨宿りするしかありません。
タバコを4~5本吸い終わる頃には空が明るくなり始めて釣り再開です。
下流は6~7寸程度の小型ばかりなので下流域は飛ばします。
このあたりから徐々に型が揃い始めます。
イワナを走らせなければ1か所から3尾4尾と飛び出してくるのです。
ここからも3尾。
イワナというのは不思議なものですなあ。
フッキングしたら素早く引き抜く、こうすれば魚体のヌメリは殆どなくてハンドランディングもこのとおり。
走らせたり暴れさせたりしているとイワナは身を守るためにヌメリを出してハンドランディングは極端に難しくなってしまいます。
この引き、あぁ快感!
黄金色の魚体、これが黒部のヒライワナなのだそうです!
魚止めに近づいてきました。
Y字の斑紋、これも黒部イワナの特徴なのだそうです。
2時間半釣りあがって15~16尾の釣果。
尺上はありませんが、ここで昼飯に致しましょう。
いつもどおり1尾だけ刺身でいただきました、甘くて美味しいのなんのって。
水が冷たいので缶チュウハイも5分でキンキンになっちゃうのです、そしてお約束の昼寝です。
もう十分に満足したし、足がふらついていたので魚止めの広いプ-ルはやりませんでした。
もしかしたら50~60センチクラスの大イワナが潜んでいるかもしれませんね?
僕もヒロキチさんも十分な釣果を上げて思い残すことはありません。
小屋で風呂に浸かりビ-ルの時間が待ってます。
この夜は落雷と豪雨が続きました。
もし天泊していたらテントもシュラフも水浸しの悲惨な夜になっていたことでしょうね。
翌朝、覚悟していた雨はなく小屋のおかみさんからご馳走していただいたコ-ヒ-を頂いて出立です。
珍しく小屋主の佐伯さんがオチャラケテいました。
2日間、楽しい時間を本当にありがとうございました。
また必ずお邪魔しますね。
大量に残った食糧を小屋に置いてきたので少しだけザックは軽くなったような気はするのですが、、、。
ほとんど休みなく歩き続けて2時間半、御山谷に辿り着きました。
前夜の豪雨のために途中の中の谷では橋が崩壊しておりました。
ヒロキチさんが名残惜しそうに少しだけ竿を出して1尾釣り上げました。
何とか天気はもってくれました。
森の中の小道を今日も涼やかに風が吹き抜けいました。
雨に祟られてロッドを振ったのはたったの一日、しかも数時間
山に雨はつきもの、これもまた黒部、いい思い出になりました。
同行して下さったヒロキチさんに感謝したいと思います。
森の中を吹き抜ける風を感じて歩く爽やかさ。
小道の脇に湧く天然水の何と冷たくて美味しいこと。
黒部の森にはそんな素敵が今も満ち満ちているのです。
この夏も黒部を訪ねました。釣友のヒロキチさんが同行してくれました。
膝の古傷は5泊6日分の食料を詰め込んだ65Lのザックの重さに最後まで耐えてくれました。
あぁそれなのにそれなのに、人の世はいつものことながらままならないものでございます。
谷までの行程はおよそ5時間、その中間点に美味しい湧水がある。
そこまで休まずに歩いて重いザックを肩から降ろした。
冷たい湧水で顔を洗ってから黒部の天然水を口に含む。
野イチゴでビタミンCも補給する、あぁ気力が蘇えってきたぞ!
さて、少し早目の昼飯にしよう。
道すがらチタケを数本摘んでおいた。
そのチタケを充分に炒めて出汁をとってから茄子にたっぷり出汁を吸わせて麺つゆで煮込む。
冷水で〆たひやむぎをチタケの出汁の効いた熱々の麺つゆでいただく、こんな道草が好きだ。
あぁ早くもビ-ルが欲しい、昼寝もしたいなあ!
残りの行程をひたすら歩く。
100段100段の梯子を下っては登り登っては下るの繰返し。
去年の夏はここで足がつってしまったっけ。
平の小屋の夕食には美味しいイワナの刺身が付く。
肉じゃが、夕顔の煮物、蕗と高野豆腐の煮物、行者にんにくの醤油漬け、イワナのアラの味噌汁。
食事のあとは小屋主の佐伯さんを囲んで釣り談義と酒宴が夜更けまで続く、酒肴は釣り師たちが持ち寄る。
この日の釣果はどうかって?
それはその、結局釣果はゼロですわ。ロッドを繋ぎリ-ルをセットしてフライを結んでさあ行くぜ!
と、その時になって突然雨が降り始めましてね、びしょ濡れになりながら平の小屋に逃げ込んで天候を聞くと
今日の午後は雨、明日も午後は雨、あさって以降は更にダメって、ありえないご託宣を受けたのでございます。
仕方なく天泊は諦めて日程も大幅に短縮して2泊の小屋泊まりと相成った訳でございます。
直前の膝の怪我のため、黒部五郎から源流を経由して雲の平を巡る長旅の計画を大幅に変更したというのに。
込み合わない小屋泊まりはこれでなかなか良いものでございます。
テンカラの名手、佐伯さんのウンチクを聞きながらの酒宴は更に楽しいものでございます。
午後10時半をまわる頃、日本酒片手に佐伯さん愛用の真っ黒毛バリのタイイングの実演を見せて下さいました。
隣の山ガ-ルは新穂高から4泊5日の単独テン泊縦走だそうですが、最近は単独テン泊派の女性がすこぶる増えたように感じます。
酒が残る体でも黒部の目覚めは何と爽やかなことでしょう。
美味しい朝食を2膳も平らげて今日の釣りに賭けましょう。
ヒロキチさんはN谷へ、僕は『黒き谷』へ向かいます。
午前8時40分、1尾目を釣り上げたところでまた雨になりました。
雨が降ると虫が飛ばなくなるのでイワナの反応は極端に悪くなってしまいます。
仕方なく雨具を着込んで木陰で雨宿りするしかありません。
タバコを4~5本吸い終わる頃には空が明るくなり始めて釣り再開です。
下流は6~7寸程度の小型ばかりなので下流域は飛ばします。
このあたりから徐々に型が揃い始めます。
イワナを走らせなければ1か所から3尾4尾と飛び出してくるのです。
ここからも3尾。
イワナというのは不思議なものですなあ。
フッキングしたら素早く引き抜く、こうすれば魚体のヌメリは殆どなくてハンドランディングもこのとおり。
走らせたり暴れさせたりしているとイワナは身を守るためにヌメリを出してハンドランディングは極端に難しくなってしまいます。
この引き、あぁ快感!
黄金色の魚体、これが黒部のヒライワナなのだそうです!
魚止めに近づいてきました。
Y字の斑紋、これも黒部イワナの特徴なのだそうです。
2時間半釣りあがって15~16尾の釣果。
尺上はありませんが、ここで昼飯に致しましょう。
いつもどおり1尾だけ刺身でいただきました、甘くて美味しいのなんのって。
水が冷たいので缶チュウハイも5分でキンキンになっちゃうのです、そしてお約束の昼寝です。
もう十分に満足したし、足がふらついていたので魚止めの広いプ-ルはやりませんでした。
もしかしたら50~60センチクラスの大イワナが潜んでいるかもしれませんね?
僕もヒロキチさんも十分な釣果を上げて思い残すことはありません。
小屋で風呂に浸かりビ-ルの時間が待ってます。
この夜は落雷と豪雨が続きました。
もし天泊していたらテントもシュラフも水浸しの悲惨な夜になっていたことでしょうね。
翌朝、覚悟していた雨はなく小屋のおかみさんからご馳走していただいたコ-ヒ-を頂いて出立です。
珍しく小屋主の佐伯さんがオチャラケテいました。
2日間、楽しい時間を本当にありがとうございました。
また必ずお邪魔しますね。
大量に残った食糧を小屋に置いてきたので少しだけザックは軽くなったような気はするのですが、、、。
ほとんど休みなく歩き続けて2時間半、御山谷に辿り着きました。
前夜の豪雨のために途中の中の谷では橋が崩壊しておりました。
ヒロキチさんが名残惜しそうに少しだけ竿を出して1尾釣り上げました。
何とか天気はもってくれました。
森の中の小道を今日も涼やかに風が吹き抜けいました。
雨に祟られてロッドを振ったのはたったの一日、しかも数時間
山に雨はつきもの、これもまた黒部、いい思い出になりました。
同行して下さったヒロキチさんに感謝したいと思います。
山と釣りと食と酒、素晴らしい人生です!
2泊だったら参加したかったな~汗
でも小屋泊を選んだのは、それもまた楽しそうで羨ましいです。
小屋の夕飯が本当に美味しそうで、食べてみたいです。
ヒロキチさんのザック大きく見えますね。
これみて、トレーニングのモチベーションが上がりました~自分の軽量化を頑張ります!
高崎さん&ヒロキチさん、お疲れ様でした!
「ちたけそうめん」は絶品でしょ!栃木県じゃ「ちたけ」専門に採ってる人が居るいます、その人の話だと「麺類の出汁にはちたけ以上のキノコは無い」そうです。
今度、神之川産の岩魚で刺身を造って下さいよ!一回は食べてみたいですね「岩魚刺」!
黒部の渓谷は何しろ自然の規模が違う、羨ましい。
黒部の渓谷にも『神様の風』
その涼風に囲まれヤマメにイワナそれにがあるこれが文句なしである。
もし高崎さんが神様なら
首都圏の空にに大きな袋に入れて吹きかける、こんなこと出来たら最高、そのときは山親爺も是非にもお手伝いしたい。
私もこんな素敵な遠征釣旅がしてみたい。
でも、本格的な登山熟練者じゃないと、黒部は無理でしょうね。
登山部だった友人をそそのかそうかな(笑
谷は開けてるから釣りやすそうですね。
チタケと茄子のヒヤムギも美味しそう!
そしてイワナの刺身!!
九州には基本的にイワナはいないので釣ったことも見たことも、もちろん食べたこともないのですが、ヤマメより美味しいかな~?
膝、お大事に!
黒き谷の岩魚もかっこいいですね。
次回はN谷に居ると言われる5種類の岩魚に会いたいです!
小屋の刺身も美味しかったけど、次回はセイタカさん風の身の厚い刺身で乾杯しましょう!
来年も行けるように頑張ります!
楽しい時間ありがとうございました。
とても憧れる、山遊びです~
>下流は6~7寸程度の小型ばかりなので下流域は飛ばします。
そんな釣りしてみたいです!!
おいらは経験もなく一人では恐くて行けません。
そういう意味では釣りの神髄を極めるにはまだまだですね。
早く実地検分にご一緒したいです。
黒部まではちょっと難しいですかね。
でもこのレポをご覧いただいて少しでも黒部に浸って頂ければ嬉しいです。
くれぐれもご自愛くださいませ。
今年の黒部は雨に祟られて散々だったけれど却っていい思い出になりましたわ。
ヒロキチさんのザックは90L、心配性の彼は沢靴のほか色々な物を詰め込んでいたようですよ。
僕はもう70L以上は体力的にムリです。