山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

春はまだ遠く

2011-03-20 02:16:07 | 独り言
非常事態の時にこそリ-ダ-の真価が問われる!


枝野官房長官の頑張りに賞賛の声が上がっているようだが本当にそうなのだろうか?
国家の中枢にいる人間が未曾有の国難の中にあって不眠不休で事に当たるのは当然のことである。
倒れて命を落とそうともそれは覚悟の上であろうし政治家としても本望であろう。
放射能を浴びながら決死の覚悟で原発に取り組む東電や日立プラント、自衛隊や消防の方々を思えばまだ生ぬるい。

問題はこの広範な救援活動にグランドデザインを描いた上で指揮をとっているかどうかである。

被災地の混乱ぶりを見ればはなはだ疑わしい。
国家が自衛隊、消防、警察、自治体、電力、製油所、医療救護チ-ムなどを統治下において
情報収集、指揮命令を一元化し一糸乱れぬ迅速な救援活動をやっているとは到底思えない。

たとえ被災地が広範囲であれ被害が甚大であれプロは結果がすべてである。
遠くにあって献血、募金、祈ることしかできない自分がなんとも無力でもどかしい。


それでも、お腹は空く。
悲しいかなお腹は空くものだ。
近くの公園でフキノトウを摘んで春の恵みを味わった。







被災地の人たちも、この震災さえなければ漁港は豊漁に沸き立ち
山に入って春の恵みを楽しみ茶飲み友達とのどかな日々を送っていたことだろう。
いつものように職場や学校に出かけ友と語り、家では夕餉の語らいに温もりを感じていたことだろう。

住み慣れた家や肉親を失うということは自分の歴史、生きた証が消滅してしまうことにも等しい。

この心の傷は誰にも到底癒せるものではない。
それでも生きることをやめる訳にはいかないのだ。
住み慣れた地に戻り、親しんだ人たちとの絆を取り戻して生きたいから。









これからもずっと海で漁ができますように

四季折々の山の恵みが収穫できますように

住み慣れた土地に家に早く戻れますように

親しんだ隣近所の人たちと手を取り合って過ごせますように

一日も早く皆さんの笑顔が、子供たちの笑い声が戻りますように


海や大地が放射能に汚染されるまえに
原発の一日も早い収束を願わずにはいられません。

コメント (28)
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