山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

わたし脱いだらスゴイんです!

2010-12-07 00:31:26 | 川飯.B級グルメ
僕の大切なスタッフのご両親から鮭をいただきました。

新潟名産の『塩引き鮭』です。
風にさらして仕込まれたこの鮭はまるで燻製のようで噛むほどに深い風合いが味わえるのです。

さっそく今日は、頭と中骨を根菜類と煮込んでス-プにしていただきました。
皮も軟骨も中骨についた肉も実に美味しいのですが、かぶりついてしゃぶる頭の骨が実は絶品なんですね。
こんなとき、新潟の地酒『〆はり鶴』があれば言うことありませんな。

東京に住んでいれば何でも手に入るようで実はそうではないのですね。










さてさて、新潟といえばあの夏のことをいやでも思い出してしまうのです。

恋の岐川を釣行しての帰り道、奥只見湖畔のお蕎麦屋さんに立ち寄りましてね。
ウェ-ディングシュ-ズとネオプレ-ンソックスを脱いで座敷の一番奥に陣取りましてビ-ルと少しの酒肴とお蕎麦を。

ビ-ルが来るまでの間、恋の岐の話に花が咲きかけたときのことでした。
KちゃんもOちゃんもSちゃんも、そわそわしながら部屋のあちこちをキョロキョロ見回してる。

うむむっ、ナニか臭うぞ、いやいやこれはかなり臭い、部屋中に強烈な悪臭が充満し始めたではないですか。

あの花瓶の水、ドロドロに腐ってるんでないかい?
誰かウ○コもらしたんじゃね?
あの押入れの奥に腐乱した人間の死体があるんでねえのか?
天井裏に毒餌を喰わされたネズミの屍が累々と転がってるのかも?


ひととおり見回して首が疲れてうつむいた時のことです。
なんとまあ胡坐をかいた辺りらか悪臭が立ち上っている訳で、、、、ちょっと顔を近づけてみると

『クゥゥ、なんじゃこりゃ~!』
『臭っさ~~~、強烈~!』
『自分の足が、、、信じられん!』
『犯人は俺たちだったのか~、自己嫌悪じゃあ!』
4人の男どもはそれぞれにあらぬ方に顔を背けておりました。


と、かすりの作務衣を着た若いお姉さんがビ-ルを運んで参りまして。
僕たちは悪臭を悟られまいと自分の足にタオルを巻いて誤魔化そうしたのですが
悪臭はゾンビのようにムクムクと湧きあがってきてお姉さんを鼻腔を直撃して突き抜けてしまったようで、、、、
お姉さんの軽蔑するような歪んだ作り笑いが今でも脳裏に焼き付いて恥ずかしくて笑ってしまうのです。


しかし人間とは素晴らしいものではありませんか。
強烈な悪臭も自分の足ならば快感に変わってしまうものでして、、、
イワナの刺身に舌鼓を打ちながら自分の足の臭いに酔いしれ
ウドの塩漬けの油いためを頬張リながらビ-ルに酔いしれる。
大盛り蕎麦はお変わりまでしちゃったりして、、、、。


それからというもの
僕は釣行のあとは必ずネオプレ-ンソックスを水洗いして洗濯機に放り込むことにしています。
でも学習能力に欠ける彼らは未だに足の臭さをひけらかすバカタレのままで生き延びているのです。

『わたし、脱いだらスゴイんです!』
こんな言葉を男がはくときにはロクなことがないと言うバカバカしいお話しでございました。



コメント (24)
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