山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

改めて気づかされたこと

2010-03-05 02:31:44 | 独り言
分かり合えないこと
心が通じ合えないこと
裏切られること

血を分けた息子との別れ、兄弟のようにしていた仲間との別れを前にしたら
そんなことなど取るに足らない些細なことのように思えてしまいます。

5日前、息子の親しい仲間が星になりました、10年前にも同じことがありました。

ご両親にとっては身を切られるような、生きる意味さえ失ってしまうような虚ろな思いでしょう
10年の間に2人の大切な仲間を失った息子の落胆を見ていると僕もまた心が痛みます。

そして何より、ここに至るまでの彼の辛さと『その時』の心境を思うと言葉がありません。
だから僕は、敢えて彼の選択を認めてあげたいと思っています。

強靱な肉体と剥き出しの闘争心を併せ持った彼らも実はとてもナイ-ブで心優しい男たちでもありました。
人はそれぞれに深い悩みや、やるせない辛さを抱えているものです
そしてそれは友や親にも理解し難く、立ち入ることのできないこともあるものです。

分かったような顔をしてありきたりの言葉で一括りにすることなど決してできるものでもありません。        


               



高校時代の息子はアメフトに明け暮れていました。
卒業してからも仲間との絆は強く、今でも兄弟のような関係が続いています。

陸上競技をやっていた僕は、団体競技をやっている仲間の絆の強さに嫉妬を覚えるほどでした。
同じ釜の飯を喰い、血反吐を吐くほどの厳しいトレ-ニングに耐えてきた仲間ならではのことなんですね。




               



僕は改めて、この世に生を受けてからの息子のアルバムを開いてみました。

小さなあくびをする生まれたばかりの幸せそうな顔
つかまり立ちが出来るようになったころの嬉しそうな表情
よちよちながらも自慢げに立ち歩きができるようになった頃
広場でキャッチボ-ルに興じる溌剌とした少年の動き

どれも皆、あの頃が鮮明に蘇ります

そして、見上げる程に成長した今もなお
この世で一番愛おしいかけがえのない存在であることに変わりはありません。
この悲しい出来事によって、改めてそのことに気づかされた思いです。




               



今もし息子を失ったら
やはり僕も生きる意味を失ってしまうだろうと思います。

だからこそ若者たちには生きていて欲しい

何があろうとも命までは取られやしないさ!


(申し訳ありませんが今回はコメントを入れないで頂ければ幸いです。 まだしばらくはレスできる心境にありませんのでどうぞご理解の程を)

コメント (4)
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