山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

危ない会社の見分け方

2006-12-10 16:16:08 | 独り言
先々週のテレビ番組『カンブリア宮殿』での話です。
産業再生機構で企業再建を手がけてきた幹部スタッフが3人出演していました。
皆、以前の勤務先より給料は減少するが、やりがいを求めて再生機構に参加したとか。銀行員だった方は、同僚よりも早く出世することばかりを考えて仕事することに嫌気がさしていたのだそうです。なんだかなぁ?それ以前に、自分の本当にやりたい仕事、やってたんだろうか?

さてさて、この3人が言われた『危ない会社の見分け方』
1.社長が55才以上である。
  60才でも70才でも、幾多の修羅場をくぐり、若い感性と変化を楽しむトップであれば全然OKでしょう。
2.社内コミニュケ-ションが少ない。
3.デ-タの報告が遅い。
4.会社の良い点が10個挙げられない。
  うちの事務所も10個は挙げられないな。ちょっとやばいぞ!
5.最近、優しい人が出世する。
  厳しさと優しさを使い分けられるセンスが必要ですね。
6.職場が汚い。
  確かに一理あり。でも新聞社や出版社のデスクの上を見るとひどいけどつぶれてないよね。いつも3~4件の仕事を同時並行してやってる私のデスクなんてもっとひどいことになってます。なんとかしなければ危ないぞ!
7.来客に挨拶しない。
  論外でしょ!
8.最近、横文字で話すことが増えた。
9.上司に年賀状やお歳暮を贈る。
10.社長や創業者の銅像がある。
  どうでも良いことだと思うのですが。創業者の功績を讃える、創業精神を大切にする、これは決して悪いことではないはず。古いしきたりや考え方に拘るのはいけませんが、創業精神を大切にする会社は、その使命を果たすために絶えず進化を続ける企業文化が育まれているものですよ。

かつて、細菌混入事故の隠蔽が発覚した『雪印食品』が消滅しました。
『北海道の酪農家の救済と育成』と言う壮大なミッションを掲げて誕生した雪印は、そのミッションを果たしながら、良質な乳製品の開発に地道に取り組み、消費者から大きな信頼と評価を受けて来たのに、たった一度の隠蔽事件の為に消費者からソッポを向かれて消滅したのです。現場の人間は消費者の方を向いて仕事をしていなかった。だから消費者の安全よりも会社を守ることを第一に考え、正確な情報を正直に上に伝えなかったんでしょうね。

経営者の使命のひとつに、良い企業文化を育むことが挙げられます。
私たちは、どんなときでも消費者に目を向けて仕事をしていこう。消費者には良質で、しかも絶対に安全なものを届けよう。そのためには常に職場は徹底的に清潔を保っていよう。もし、問題が起きたら正確な情報を迅速に上に報告しよう。そして、最優先してその問題を正しい方向で解決できるように皆で全力を尽そう。問題を起こした責任は一切問わない、しかし報告を怠った者の責任は問うetc、、。

良い企業文化は良識ある社員を育て、社会への貢献度も信頼度も高い。そんな企業で育った社員は、自分の会社や商品や仲間に誇りを持ち、自分の仕事にもやりがいを感じながら生きてゆけるのではないだろうか?
我が事務所も是非そうなれるように、良い事務所文化を創りたいものだ。

コメント (2)
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