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山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

心の栄養

2006-03-03 08:50:02 | 独り言
久世光彦さんが亡くなられた。『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』などのホ-ムドラマは特に強烈な印象がある。強く大きな父親の存在感がすごかった。

私が30歳の頃、ある著名な映画監督とおつきあいをする機会を頂いた。それから亡くなられる迄の20年あまり、毎月お会いして色々なお話を伺った。
芸術家特有の頑固さはあったが、しかし、とても穏やかで優しかった。30歳そこそこの若造に対しても同じ目線で話をして頂いた。人間、極めてくるとこんなにも穏やかで優しくなれるものかと感服したものである。

その映画監督を通じて作曲家の先生や俳優さんともおつきあいさせて頂いている。
特に印象的なのは、悪役の俳優さんにお会いしたときである。画面の中のその人は
唇をゆがめて、いかにも悪人然としたイメ-ジで、私の中では役柄がその俳優さんの人間性と同化して心のスクリ-ンに焼き付いていた。

ところが、実際にお会いしてみると全く別人で、物腰が柔らかく、優しい笑顔と穏やかな口調に驚き、俳優さんの演技力を再認識したものである。

イメ-ジは創られる。人は見かけが大事、でも、見かけだけでも判断できない。
イメ-ジを創る側も、それを受け止める側も、充分注意しなければならない。

ところで皆さん、あなたは文化に触れていますか?感動していますか?
私はもう何年も、映画や演劇の小屋に足を運んでいませんでした。
忙しさにかまけて、心に栄養をあげるのを忘れていました。

泣いたり、笑ったり、心の底から感動したり。心にはいつも新鮮な水と空気と栄養をあげ続けて健やかにしておきたいですね。しぼんだ心ではワクワクドキドキとポジティブには決して生きられませんからね。
コメント
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