山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

落葉帰根

2006-02-15 00:57:28 | 書籍
都立府中病院で2か月ぶりの定期検診。前回は血糖値を始めことごとくの数値が高く先生にひどくどやされた。今回は同じ徹は踏まないぞと頑張って酒は週末だけにし先生との決闘に臨む。『下がりましたねえ、やればできるじゃないですかあ』

若くてきれいな先生は大層褒めてくれた。先生のおかげですよ、また次回も頑張ります。『あっ、わたし春から東大の大学院に戻るんです。』そ、そんなあ、せっかく仲良くなれたのにい。これで病院通いの楽しみがなくなってしまったとです。

父は糖尿病による脳血栓で64歳で他界した。子は親が他界した年齢を不思議なほど意識するもの。友人知人のほとんどが同じ事を口にする。私も目標年齢64歳、なんとか父を超えたいとの意識がつきまとう。人生設計も当然64歳を意識したものになる。あと11年、『人の価値は後半生で決まる』菜根譚(さいこんたん)の
一節である。

『落葉帰根』。これも菜根譚の一節にあったものか?
若く大きく茂った葉もいずれ落ちて根に帰り、次の世代のためにその命を捧げる。

『落葉帰根』。4年前、父と母の墓碑に感謝を込めてこの言葉を刻んだ。父よ母よ、あなたの献身的な庇護と無償の愛に包まれて私は育ち、今があります。
父よ母よ、あなたのように私もなりたい。いずれ私が眠りについたとき息子も同じように思ってくれるでしょうか? そのためにも今、私は信じた生き方を誠実にまっとうしたいと思う。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする