山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

一平

2024-01-28 13:59:22 | 蕎麦、うどん、ラーメン
この2週間ほど体調不良が続いていた
寝込むほどではないけれど微熱があり気力も食欲も湧かず酒は一滴も呑めなかったが少しずつ快方に向かっている

昨年のGWに会津のお蕎麦と喜多方ラーメンを食べ歩いた
一平さんのラーメンがとても美味しかったので醤油ラーメンを取り寄せてみた



麺は縮れ麺かと思いきや平打ちのストレ-ト
これを揉めば縮れ麺になるのであろうが試しにこのまま茹でてみた



仕上がりは僕好みの平打ちストレ-ト、シルキ-な佇まいが美しい!
具はシンプルにセリとメンマだけ



ス-プも麺も文句なく美味しい!



ようやく食欲も回復してきた
今夜は少しだけ酒をなめてみようか!
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元朝蕎麦

2024-01-02 16:31:03 | 独り言
皆様あけましておめでとうございます
今年も皆様に幸多き日々が訪れますよう心よりお祈り致します
そして親愛なる山や釣りの仲間たちよ!
今年も山深い地で共に焚火を囲み、酒を酌み交わし、笑顔で語らいつつ
生きている喜びを大いに分かち合えることを心から願っています

さて我が家は今年も家族6人が集まって和やかに新年を祝うことができました



辰年の今年、年男の僕は4月で72才になります
こうして可愛い孫娘にお屠蘇を注いでもらえるのもあと何度かと思うと一日一日がとても愛おしく感じます





我が家は会津の習わしにしたがって元日の朝、家内の実家から届くお蕎麦で新年を祝います
先ずは辛味大根のおろし汁、刻みネギ、鰹節、一味、醤油のつゆで高遠蕎麦を



そして〆は鶏出汁の温かいつゆ蕎麦で



この15年間は若き日に訪れた懐かしい山や渓を再訪する旅を続けてきました
黒部の峪や南アルプスの峪を再訪できたのは長い付き合いの釣仲間がいたからこそ13年間も続けられたこと
とりわけ薬師沢~雲の平~高天原(最奥の露天風呂と小谷での釣り)~黒部最源流~黒部五郎岳~太郎平の再訪の旅は
気の置けない釣友に支えられて積年の夢が叶えられた生涯忘れられない苦しくも充実した5泊6日の山旅となりました

これからも懐かしい地の再訪を続けながらも
無理のない範囲で高望みせず心の赴くままに未知の新しい景色を眺める旅にもチャレンジしたいと考えています

皆さま、今年も何卒よろしくお願いいたします
どうぞ皆様もこの一年を大過なく充実した日々を送れますように!
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ふるさと山歩のちラーメン

2023-12-24 17:10:37 | 蕎麦、うどん、ラーメン
久しぶりにふるさとの山を歩いてみました
脊柱管狭窄症の症状が出始めているため深入りせずに中腹までの恐る恐るの山歩です



この山は殆どがナラやクヌギの広葉樹でもみじが少ないため紅葉ではなくて黄葉が目立ちます



2時間ほど歩いて午前9時半、朝飯抜きなので軽くブランチをば



極くシンプルにセリだけのセリ鍋と激安の牛ステーキでレモンチューハイを1パイだけ、あとはあそこでラーメンの予定です



陽だまりに分厚く積もった落ち葉の上でサバイバルシ-トに潜り込んで3~4時間ぐっすり眠ったら、さあ下山です





そして午後4時すぎにラーメン将太さんへ
今回は広い店内に先客6人ほどと可なり少ない
着席して先ずは塩ラーメンの食券をフロア担当の女性に渡します、、、が、お冷を出してくれません
食券と引き換えにお冷を提供する、このオペレ-ションが崩壊しているのかしら?
わざと声をかけずに時々女性にちらちらと視線を送りますが完全に無視されているようです
前回は2回とも5分ほどで着丼したのに今回は12分ほどかかりました、しかも依然お冷はなし!
たまらずにお冷を頂けますかと声を掛けるとすぐに持ってきてはくれたもののスミマセンの一言もなし、どうなんでしょ?

注文したのはレギュラ-バ-ジョンの塩ラーメン 1,050円です
IIDA’S SELECTION 1,390円との違いを見極めるのが今回の目的です
さて、ではふたつの写真を見比べてみましょうかねえ!

ス-プと麺は前々回頂いたIIDA’S SELECTIONとまったく同じものでとても美味しい!
具は豚バラチャーシュ-1枚と九条ネギのみの超シンプル仕立て、最大の疑問は何故メンマがないのでしょうか?
あくまでもひいき目に見てのことですが、究極のスープと麺の美味しさを味わって欲しいから??? う~むっっ疑問?????



そしてこちらが前々回に頂いた塩ラーメンIIDA’S SELECTION(1,390円)です。
『選りすぐりの逸品』と銘打つからにはスープと麺がまったく別物に仕立てられているものと期待していたのですが儚くも裏切られてしまいました(残念)!
ではレギュラ-バ-ジョンとの違いはというと
とびきり美味しいとは感じられない肩ロ-スのチャーシュ-1枚、小さなメンマ数本、佐賀海苔3枚が追加されているだけのことでございます
有明海産の佐賀海苔は確かに高級品ではありますが
これを3割増しの料金で『選りすぐりの逸品』として自信をもって本気でお勧めしているのでしょうか、いやぁ理解に苦しみます
客の立場での僕の率直な感想、、、肩ロ-スのチャーシュ-を外して、これをレギュラ-バ-ジョンにすべきなのでは?



さて皆さん、機会があれば是非このお店でラーメンを食べ比べて感想をお聞かせて頂ければ幸いにございます。

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馬刺しで一献

2023-12-10 22:45:37 | 川飯.B級グルメ
長い付き合いの釣友ヒロキチちゃんと一献傾ける機会を得た
僕の衰えのために3年前から一緒に黒部を歩いていないのだけれど
年に一度は必ず声をかけてくれて杯を交わす機会をもってもらえるのが何より嬉しい

ここは三鷹の馬刺し専門店よかもん市場、馬刺し丼の昼の部から夜の部は居酒屋になる
15品ほどある馬刺しメニュ-をすべて味わってみようと1品づつオーダ-して2人でシェアしながら呑むことにした

先ずはお通しの馬刺し鮨が文句なく旨し!

 

夜の部は別の板長さんが入って調理と接客をテキパキとすすめて小気味よい
ビ-ルの後は焼酎のロックが美味しくて5杯飲ってから角のハイボ-ルで〆た



馬刺しの5種盛り、塩と甘みのある馬刺し醤油で頂く



生つくねは甘ダレで、歯ざわりこりこりのレバ刺しはごま油と塩が美味しい

 

ヒモとハラミの2種盛りと桜ユッケ、もう何を頂いても美味しくて飽きることがない



左の馬刺しは何でしょ?? 右の一品は板長の差し入れ、ここまで3品の差し入れに板長の心遣いが嬉しい

 

馬スジポン酢、馬スジ煮込み、ねぎチャーシュ-、心地よくほろ酔ってここでお開き
午後5時に暖簾をくぐってあっという間に4時間が過ぎていた
残してしまったこの3品をヒロキチちゃんがきれいに平らげてくれて板長さんに仁義を立てることができた

 


〆はうどんスタンド五頭(ごず)さん



爽やかなすだち醤油が美味しかった



昼の部はうどん専門店のこのお店も酒場になる夜の部にゆっくり呑んでみたい



僕が三鷹で一番美味しいと思っている『麺屋さくら井』さんが三鷹駅前に『ラーメン酒場SAL』を出店した
いずれこのお店で新鮮な魚介類やお洒落な酒肴を味わいながらじっくり呑んでみたい



ヒロキチちゃんからこんな貴重なプレゼントを頂いた



彼のふるさと諏訪の生酒、大切に保管して正月に頂こうと思っていたのだけれど
生酒なのでなるべく早くお召し上がりくださいと記されたカードが入っていた
さあどうしたものか、悩んじゃうなあ!
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ラ-メン翔太 2連荘

2023-11-20 00:32:44 | 蕎麦、うどん、ラーメン
湯河原の飯田商店といえば日本一予約が取れない日本一評価の高いラ-メン店としてつとに名が知られていますが
今年、中央高速国立府中IC出口近くに飯田商店の店主飯田将太さんの名を冠したお店が出店されました

                   

午後1時半、相模湖のお客様に出向いた帰りに立ち寄ってみると
広い店内は白木のU字カウンタ-15~6席ほどとテーブル席を合わせて38席ほど、まるでホテルのお寿司屋さんといった感じです
壁には飯田さんの大判写真、ラーメンに込めた拘りについての飯田さんの肉声が流されていましたが客にとっては写真も語りも必要ないかな?
昼時を過ぎているためか先客は2名だけ、初見参のオーダ-は塩ラーメン IIDA‘S SELECTION 1,390円とちょっとお高め!



待つこと5分ほどで着丼、有田焼の麺鉢に盛られた具はかなりシンプルで
肩ロ-スと豚バラのチャーシュ-各1枚、小さくてコリコリのメンマ、九条ネギ、別皿に佐賀海苔3枚



さてスープを一口
逆浸透膜水を使用したという無化調のスープは確かに優しく透明感のある味わいで美味しい!



国産小麦の中でも希少な「はるゆたか一等粉」をふんだんに使用したという平打ち中太ストレ-トのしなやか仕立ての麺もなめらかで美味しい
ただし、この稲庭うどん風のしなやか仕立ての麺は食べる人によってかなり好みが分かれるかもしれませんねえ!



塩ラーメンに比べてIIDA’S SELECTIONの何がどう違うのかを感じるためにも
1,050円の塩ラーメンを一度食してみたいと考えている次第です。 


<2度目>

さて2度目の訪問は近場の中低山を歩いた日曜日午後2時10分、先客は10人ほどとまばら
今回オーダ-したのは醤油ラーメン IIDA’S SELECTION 1,320円
評判がいまいちであったのか店内にはラーメンに込めた飯田さん拘りの肉声は流れておりませんでした



今回も5分ほどで着丼、具は豚バラチャーシュ-が3枚、そのほかは塩ラーメンの具と変わりありません



さて期待してスープを一口、うむむ これかなりショッパイ、期待値が高かっただけにちょっと残念ですねえ
僕の舌がおかしいのかな? と思っていたら、はす向かいに座っているカップルの女性が『このスープかなり濃くない?』と彼氏にささやく声が聞こえた



本来なら美味しいはずの中太ストレ-トのしなやか仕立ての麺なのでしょうが
醤油が立ちすぎたスープに麺が負けてしまって美味しいという感動が沸き上がってこない!
もしかしたらスープのレシピは完璧なのに作り手によってスープの希釈割合がまちまちなのかもしれない?



一流といわれる高級レストランやホテルは、いつでもどんな状況でも
同じ(一定レベル以上)の味やサービスを提供し続けられるからこそ一流と称されています

日本一と言われる飯田商店の系列店なればこそ一流と呼ばれるにふさわしいたゆまぬ精進を期待したいものですねえ
なお、これはあくまでも私の個人的な感じ方によるものであることを予めご了承頂ければ幸いです

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鮮馬刺よかもん市場 美盛(三鷹)

2023-11-12 13:46:48 | 川飯.B級グルメ
今年4月、三鷹に開店していた熊本の馬刺し専門店の存在を不覚にも見落としておりました
毎月訪問するお客様から駅へ向かう帰り道、気分を変えて通りを1本変えてみたら偶然このお店の看板が目に飛び込んできたという訳で
馬刺し命の僕としては、この看板の手招きに導かれるようにワクワクしながらお店の暖簾をくぐっていたという次第でございます



昼時を過ぎた午後2時、お客さんがまばらなカウンタ-の隅に腰を落ち着けて
初めて味わう今回はお試しということでラーメン&ミニ馬刺し丼セットをお願いすることに、、、、



丼の馬刺しは赤身とタテガミ、ミニとは名ばかりでご飯はかなり多めでございます
先ずは甘めの馬刺し醤油を丼の半面に回しかけて赤身とタテガミを併せて一口、次に辛子味噌を添えて、
最後に刻んだにんにくの醤油漬けを添えて頂くと、とろけるような馬刺しと完璧な味変で久方ぶりに美味しい馬刺し丼を味わうことができました~(満足)



さて今回のラーメンは塩、麺はパッツン系のストレ-ト細麺、具は大判のとろけそうな豚バラチャーシュ-、
大好きな極太の穂先メンマ2本、板海苔と三つ葉と刻みネギ(隣のお客さんは背脂が乗った醤油ラーメンでした)



先ずはスープを一口、魚介系のコクのあるスープに何か一味加えているようなのですが味音痴の僕にはわかりませんでした



パッツン系の麺がニガテな僕にとっては馬刺し丼を食べ終わった頃のちょっと伸び気味の滑らかな麺がちょうど食べごろ(美味しかった~)
次はを背脂の醤油ラーメンに味玉とわんたんをトッピングして味わうことに致しましょう



如何に美味しいお店でも、その印象が頭の片隅にインプットされて定期的に通いたくなるお店と
そうでもないお店があるものですが、このお店は毎月通ってすべてのメニュ-を味わってみずにはいられないお店になりそうです

午後5時からの夜の部は馬刺し専門の居酒屋になるそうで
赤身、ヒレ、ハラミ、ユッケ、カルビ、ビンタ、シビレ、レバ刺し、ハツ刺しなど刺身15種のほか馬刺し以外のメニュ-も15種ほど、
いずれ夜の部にも潜入して馬刺しまみれの酒を是非とも味わってみたいものでございます
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晩秋のきのこ

2023-10-31 23:52:38 | キノコ狩り
今回は瑞垣から信州峠を越えて長野県川上村の山を歩いてみました
カラマツと広葉樹が混生している林の中にあって点在するもみじの朱色がとりわけ異彩を放っておりました



もうハナイグチも終盤でいくつか見つけることはできましたが摘むことはありませんでした
今回はキノコが目当てではなくて山歩きの後の美味しいビールと心地よい昼寝が目的なのでキノコは写真に収めるだけ

 
 

初めて見る左下のキノコ、どなたかご存じの方ご教示頂ければ幸いです

 

さて、キノコを口実にたっぷり徘徊して適度な疲労感と空腹感を覚えたら40分ほど車を飛ばして八峰の湯(ヤッホ-のゆ)に向かいます
小海の風景を眺めながらのんびりお湯に浸かって心も体もリラックスしたら先ずは信州サーモンと岩魚のお刺身で生ビール、これ文句なく旨し!



すじ煮込みで2杯目の生ビール、柚子風味の効いた塩仕立てのスープが絶品で
このスープだけでビールや日本酒がイケるほどの美味しさに料理人のレベルの高さを感じます、いやぁ参りました~!



〆はス-ラ-タンメン、少々のラ-油とたっぷりのお酢を追加して



麺もあんかけのスープも美味しくて飲み干してしまいました~!



体も温まってほっかほか、休憩室で本を読みながらいつしか夢の国へ、喰う寝るだけですが良い骨休めになりました~!
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カラカラのハナイグチ

2023-10-18 01:00:59 | キノコ狩り
2週続けてカラマツ林を徘徊した

(1週目:みずがき)

山はカラカラに乾いていたけれど思いのほかの収穫量になった
今年は猛暑が続いて雨も少なかったためかキノコの出が1ヶ月ほど遅れているように感じる



菌床もハナイグチの傘もカラカラに乾いていて



ヌメリはまったくなくてカッサカサ、この子たちは傘が縮みはじめている

 
 

ひと雨くればヌメヌメの妖艶なハナイグチに変身するのだろうに





(2週目:こすげ)



この日はハナイグチが登山道や登山道脇にまでニョキニョキ
欲しかったナラタケは残念ながら不発に終わった

 
 

3時間ほどで大きめのポリ袋と小さめの袋がほぼ満杯になったので枝沢の畔に腰を落ち着けて山飯の準備を始める



渇水の沢水でゴミを取り除いて下ごしらえ、色合いは悪いしヌメリも少ない

 

先ずは熱湯で湯がいてから冷水で〆て、おろしポン酢でビールをば



ハナイグチにアスパラとベーコンを具に加えたニンニクたっぷりのペペロンチ-ノが美味しかった



車内で仮眠して夕方帰宅した
この日はカミさんが友達と飲みに出かけたので独りの夕餉になった



持ち帰ったハナイグチの一部を丁寧に下ごしらえしたらヌメリが蘇って美しく輝いている



湯がいたハナイグチを冷水で〆てから
出汁醤油と麺つゆ2:1(割合はお好みで)のつゆに15分ほど漬け込んで大根おろしを添えてみた
ポン酢を出汁醤油と麺つゆに変えただけのことなのだけれどポン酢よりも味が締まって美味しい!
ご飯やお蕎麦の伴にするならもう少し漬け込んで濃いめの味にするのがいい



山飯で使った残りのアスパラとベーコンにハナイグチと少しだけ摘んだウスヒラタケを炒めて味付けはニンニクと塩だけ、これもかなり美味しい!



先々週、新潟で買ったへぎ蕎麦でハナイグチおろし蕎麦を試してみた
ナメコの代わりに少し長めにツユに漬け込んだハナイグチと大根おろしをたっぷり添えてみた



ふのりをつなぎに使った緑がかったへぎ蕎麦はのど越し滑らかでハナイグチとの相性も抜群
大盛のお蕎麦を一気に啜ってしまいました、いやぁこれはこれはとても美味しいお蕎麦でございました



今年はもう少し秋キノコが楽しめそうですねえ!
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雨の桧枝岐~奥只見

2023-10-09 13:26:42 | 蕎麦、うどん、ラーメン
<1日目>




南東北への旅は佐野SAの朝ラーから始まる
平打ち麺の滑らかな喉越し、極太メンマの心地よい歯ざわり、コク深い醤油だしが美味しい!



禁漁間近、快晴の南アルプスでヤマトと遊べばいいものを訳あって雨の桧枝岐に足を向けた



道の駅尾瀬桧枝岐に午前10時半、釣りと尾瀬散策のリサーチにと山旅案内所を訪ねると
館内に展示されている大岩魚の剥製が真っ先に目に飛び込んできた、どれもみな只見川で釣れたものだとか
4体とも60~70センチはある大物で左側の2体は山女魚であろうか体高があり縦に入った模様はパーマ-クの変形なのかも?
釣れたのは奥只見湖のインレットか、はたまた只見川本流か、源流帯なのか、一度でいいからこんな大物を釣り上げてみたいものだ

  
 

午前11時、道の駅の敷地に建つ『山人家(やもうどや)』さんでキノコけんちんうどんを頂いた
山人(やもうど)料理なら濃い味付けかと思いきや料理人の人柄が偲ばれる優しい出汁とつるつる麺とキノコたっぷりのけんちんが美味しかった

 

一時的に雲が途切れて渓に立とうと思ったのだけれど先ずは燧の湯で長旅の疲れを癒すことにした



さて釣りの前にもう1軒、『まる家』さんで裁ち蕎麦を頂いた



打った蕎麦を何枚も重ねて裁つ裁ち蕎麦の平打ちが喉越し噛み心地よろしく美味しく頂いた



ミズと人参の浅漬け、薬味はワサビと刻みネギと山人(やもうど)漬け

 

青じそ、みょうが、らっきょう、唐辛子を塩漬けにした山人漬けは蕎麦に添えても出汁に溶かしても美味しくて品切れになるのも頷ける



午後2時半、釣りは1時間と決めて桧枝岐川の支流、七入沢に入渓した
小糠雨が落ち始めた小渓はちょいと滑るけれどブナの樹々に覆われた心地よい渓が上流まで続いている



もっと時間があれば舟岐川(ふなまたがわ)や実川(みかわ)でもロッドを振ってみたい



岩魚の反応は渋くて6フィート6インチ3番のグラスロッドをわずかに曲げたのは4寸と6寸の2尾だけ、ちっさ~!
でも2尾とも鮮やかな柿色の腹が美しいネイティブであったのが嬉しい

 

午後4時過ぎ、尾瀬御池ロッヂの個室に落ち着いた
明日の予定は燧ケ岳、たぶん早朝から雨の中を歩くことになる



ロッヂで供されるのは朝食のみで夕食の提供はない
独り占めのお風呂に浸かってからありあわせの酒肴でビールと缶チューハイと焼酎を空けた
かなり酔ってしまったのか爆睡して起きた時にはカップ麺を食した記憶が完全に吹き飛んでいた

 







<2日目>

ロッジで朝食を済ませて午前7時すぎ、2階の部屋からバス乗り場を眺めるとまだ小雨が降り続いている



雨具を羽織って歩き始めて15分ほど、10メ-トルほど先を歩いていた若い登山者が濡れた木道で派手に転倒した
それを見て注意しなければと慎重に歩いていたのに僕も同じ場所で転倒して一瞬宙に浮く不思議な浮遊感を味わうことになる
更に数メートル先のちよっと傾斜した木道で制御不能に陥って2度目の転倒、右ひじをしこたま打撲したのを機に危険を感じて潔く引き返すことにした



燧ケ岳敗退の敗北感に苛まれながらも折角ここまで来たのだから尾瀬ヶ原の雰囲気だけでも味わって帰りたい
御池の休憩所で少々休んでから里に下りてミニ尾瀬公園をのんびり散策することにした
ところが歩き始めてほんの数分後、あの木の下の傾斜した木道で滑って3度目の大転倒、ザックのペットボトルとメガネが吹っ飛んでしまった



歩幅を小さくして木道を踏みしめるように慎重に歩きながら池塘に群れる岩魚を探したり

 


自然の織りなす造形の妙に感動したり

 

1時間あまりをかけてのんびりと広大な尾瀬公園の雰囲気を味わうことができた



午前11時過ぎ、本命の『かどや』さんの暖簾をくぐると既に6人の先客が座卓に陣取っていた
地元の方と思しき4人組の方々は意外にも皆さんモヤシたつぷりの味噌ラーメンをすすっている
聞けばこの店は味噌ラーメンが旨いんだよ~絶対に食ったほうがいいよ~と太鼓判を押された、うぅーむ悩む~???



結局は予定どおり裁ち蕎麦の特盛(二人前)に落ち着いた
薬味はワサビと刻みネギと山人漬け、蕎麦前は大根の煮物と分厚くてプリプリのきくらげの煮物、あぁぁビールが欲しい~~~~~!



お蕎麦もラーメンも平打ちピロピロ系がいっちゃん好きなのですが伸びやすいのが玉に瑕

 

手繰っては啜り手繰っては啜りであっという間に完食~、美味しゅうございました~大満足でございます~!



満腹になったら何はともあれ昼寝、桧枝岐川の石垣の暗渠に寝そべって釣り人を眺めながら川風に吹かれつつ微睡んで無為のひと時を過ごした
黒部や南アルプスの峪でネイティブを追いかけていると里川の放流ものに釣欲が湧かなくなるのは考えものかもしれませんねえ!



本日投宿させて頂くのは『かぎや』さん
40代と思しきご主人に気さくにお迎え頂いて心からくつろげるお宿の予感が何よりも嬉しい



この日も独り占めのお風呂にまったりと癒されて午後6時、楽しみにしていた夕食の時間です
お隣の席は茨木から毎年釣りに訪れるという方で桧枝岐の渓流釣りの話を余すことなく聞くことができてとても有意義なひとときとなりました

この日の食事は12品、岩魚とマスタケのお刺身とトンビマイタケやミズナコブなどのてんぷら

 

独活やきくらげの煮物やミズナコブの漬物、そば粉のすいとん(ひっつめ)

 

生ビールの後は会津のお酒の呑み比べ

 

岩魚の塩焼きとはっとう

 

〆は裁ち蕎麦とキノコご飯、ご主人や女将さんから山菜やキノコなどのお話を伺いながら大満足の夕餉となりました

 





<3日目>

『かぎや』さんで暖かな朝食を頂いたあと『駒の湯』の朝風呂に浸かってから奥只見の銀山平に向かう



銀山平は40年前に幼馴染のオ-ちゃんと天泊して奥只見湖に流れ込む渓を釣った思い出の地で
帰路に尾瀬の百名山をやろうと桧枝岐に移動しようとしたものの先の大雨のために通行止めで諦めた記憶が未だに残っている

御池から始まる樹海ラインの峠から下り始めると林道に点々とある車止めにはもれなく2~3台の車、広い車止めには10台以上
おそらくキノコ採りの車だろうと思っていた総数100台余りの車はすべて只見川に入渓する釣り人の車であることが分かった



流程が長いとは言えこんなに大勢の釣り人を受け入れるだけの許容量が果たして只見川にあるのだろうか?
釣りを終えて帰り支度をしている釣り人に話を聞くと奥只見湖から絶えず岩魚や山女魚が供給されているから
例年ならそこそこ釣れるのだけれど今年は渇水で魚が川に上がれなくて厳しいという、まるで黒部の峪と同じ原理か





恋ノ岐沢を覗いてみるとなんとも酷い渇水である、かつて幼馴染のKちゃんと左岸の登山道を登り続けて豁に降り
岩魚は爆釣したものの思うようなテンバが見つからず渓畔に幕を張って雨にならないことを祈りながら恐怖の夜を過ごした記憶が蘇る

 

中之岐川も見るも無残な渇水状態

 

インレットもこんな状況だから岩魚の遡上も推して知るべしか?



ナビの指示を間違えて遊覧船の発着所、気を取り直して銀山平に向かう
40年前の銀山平キャンプ場はトイレと簡素な水場だけの設備で、林間に適当に幕営したものだったのが
今では立派な管理棟や入浴施設、広いキャンプサイトはきれいに整地されて今風の立派なキャンプ場に生まれ変わっていた
かつて入れ食いだったテン場の脇を流れる小渓で岩魚と遊ぼうと思っていたが立派になりすぎた施設を見て尻込みしてしまった



シルバ-ラインの荒れたトンネルをおよそ10Kmほど走り、更に走って小出まで
道の駅に併設された温泉に浸かってから生ビールを2杯



この旅の最後になるお蕎麦(へぎ蕎麦)を頂いて閉館までぐっすり眠って帰路に就いた



釣りも登山も消化不良のまま温泉とお蕎麦屋さん巡りに終始してしまったけれど40年前に叶わなかった銀山平~桧枝岐の道を走ることができた
民宿や旅館、キャンプ場、3軒の立ち寄り湯、美味しいお蕎麦屋さん、道の駅や何か所もの広大な駐車場、農協ストアやガソリンスタンドなど
コンパクトにまとまった桧枝岐は旅人にとって至極便利で優しい村であることが理解できた
また是非とも再訪してお目当ての民宿と尾瀬の山小屋に投宿し尾瀬の山に登り尾瀬ヶ原を隈なく散策してみたいと思っている次第です。



















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遠征再延期

2023-09-17 17:10:36 | キノコ狩り
東北遠征釣行はまたもや天候に翻弄されて再延期となってしまった
それならばと南アルプスの予報を見ると木曜~土曜は降水確率10%のほぼ快晴
急いで椹島ロッヂの予約センタ-に電話を入れると金曜1日だけ予約が取れて満々のやる気モードで準備完了!

駄菓子菓子、念のため翌日に予報を確認するとナント雨マ-クがついて降水確率60%に変わっていた!
こんなことって信じられます? やむなくキャンセルして、はいキャンセル料5000円なり~!

休みを取っていたので午後の大雨を覚悟のうえで金曜の午前9時に瑞垣の森に入った



釣れないまましばらく枝沢を遡行して斜面を見上げると植生がミズナラやブナに変わっていた
木々は細めだけれど植生が変わるとどうしてもキノコが気になって目は岩魚よりもチタケを探してしまう
そして斜面に生える1本のチタケが目に入ってしまった、ナントいう不運!

 

ピンソ-ルをウェーディングシュ-ズに装着し、でかいプラスドライバ-をストック代わりにして急斜面を攀じ登る
チタケを7~8本摘んだところで両足の筋肉が限界にきてブルプルと震えはじめた
こんな急斜面で両足に痙攣を起こしたら身動きが取れずに転落してしまうかも、、、、



這う這うの体で尾根の平に倒れ込むとナント目の前にもチタケが鎮座している

 

このチタケ、アニメに出てくる悪者が今にも敵に飛びかかろうとしている図に見えませんか?



ブナの根方に並べてみるとちょうど10本、辺りにはチタケがまだ生えているのですが足が言うことを聞いてくれません



一服つけたあと消炎鎮痛剤を足に塗り込んで15分ほど休んで渓に下ろうと歩きはじめると
ブナの倒木にウスヒラタケを見つけてしまって摘むしかありません、人間というものはナント欲深い生き物なのでしょうか?

 


切り立った急斜面を恐る恐る下って渓に降り立った
今日は釣りに来たのだから一尾でも岩魚の顔を見ないことには納得の一日とはなりません



一尾め、ヤマトの血が20%ほど残る岩魚の下顎にムネアカオオアリのフックがしっかり刺さっています
これヘタな証拠だと黒部 平の小屋の小屋主に笑われてしまいそうです



2尾め、これは見事に上顎のど真ん中にフックが刺さっている
この写真を佐伯さんに見せて褒めてもらいたいけれど今頃は天国で笑いながら昼酒を煽っているんだろうなあ(寂)



午後1時半、2尾の岩魚と10本のチタケに充分に満足して林道に下りて遅めの山飯をば
今日はスーパ-で半額セ-ルになっていた牛ハラミのシャリアピンステ-キが美味しかった

 

ビ-ルと缶チューハイを空けて〆のチタケそうめんを作ろうとしていると
空が暗くなり冷たい風が吹き始めた、雨が落ちてくる前兆である
こんなこともあろうかと用意していた流水麺をキムチそうめんにして急いで車内に避難した



来週は晴天が多いのに仕事が詰まっていて身動きが取れない
9月最終週に時間を空けていたのに最終週はまた悪天候予報、どうも今年はあきまへん!
どうか皆さんは今シーズンの有終の美を飾れますように!


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