この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

それにそっと手を触れると少年は頬を赤らめた。

2008-03-11 21:58:04 | UFOキャッチャー
 

 (注:タイトルは気にしないで下さい。
 UFOキャッチャーに関する記事を書くのは久しぶりですが、書くのが久しぶりなだけでUFOキャッチャー自体は映画を観に行くたびにアホみたいにやっていました。
 ただ、あえて紹介するようなプライズ(景品)が特になかったのです。
 でもこのプライズを見たときは是が非でもゲットして紹介せねば!と思いましたよ。笑。
 まぁ見ればわかると思いますが、いや、わからないかもしれませんが、どこの家庭にもある電気スタンドです。
 フツーの電気スタンドと違いがあるとすればフォルムが何かしらを想起させるという点でしょうか。
 で、スイッチがアレになっています。
 アレ、、、具体的に何ていう名称でしたっけ?ド忘れしてしまいました。
 どなたか教えてください、特に女性の方(それってセクハラだから!!)。

ps.shit_headさんがいたらshit_headさんの独壇場なんだけどなぁ。笑。
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ジャンパー。

2008-03-10 21:00:24 | 新作映画
 ダグ・リーマン監督、ヘイデン・クリステンセン主演、『ジャンパー』、3/1、Tジョイ久留米にて鑑賞。2008年12本目。

 自分はマット・ディモン主演のスパイアクション、ジェイソン・ボーンシリーズが好きです。どれぐらい好きかっていうと発売されたばかりの『ボーン・アルティメイタム』のDVDを購入するぐらいに。
 これまで購入したDVDは七枚ありますが、そのどれもがいわゆる廉価版でした。プレミアム・エディションは無論のこと、通常版も自分には贅沢!みたいに考えてました。
 でもねー、やっぱり『ボーン・アルティメイタム』は手元に置いておきたいんですよ。エイヤッ!とばかりに思い切って買っちゃいました。もちろん後悔なんてしていません。
 なのですが。
 じゃあジェイソン・ボーンシリーズ三部作をすべて同じように評価しているかというとそんなこともなく、『ボーン・スプレマシー』と『ボーン・アルティメイタム』が100点だとすると第一作である『ボーン・アイデンティティー』はいいとこ65点ぐらい・・・。
 いうまでもなく、第一作の監督はダグ・リーマン、続く第二作、第三作がポール・グリーングラスです。
 結局何がいいたいかというと自分は映画監督としてのダグ・リーマンの手腕を高く評価してはいない、ということですね。

 『ジャンパー』は瞬間移動能力者を主人公にした一種のヒーローものです。主人公自身、自分たちをアメコミのヒーローに例える台詞を吐くぐらいですから。
 ヒーローは無敵でなければならないというのが自論です。
 しかし同時に何かしら弱点も有していなければならない、と自分は考えます。この場合弱点というのは精神的な弱さ、といいかえてもいいですが。
 例えばスーパーマンは地球で最強の男ですが、同時に地球で一番孤独な男でした。またスパイダーマンは自分に与えられた力のことで常に思い悩んでいました。ヘルボーイは自分のルックスが悩みの種でした。
 とにかく魅力的なスーパーヒーローというものは魅力的であると同時に情けないぐらい弱い存在でもあらねばならない、そう思います。
 一方『ジャンパー』の主人公であるディヴィッドはこれといって悩みがありません。自らの力を自らの欲望を満たすためだけに使います。
 序盤、テレビ画面に洪水に家ごと流される人々が映し出されるシーンがあります。画面を一瞥するディヴィッド。自分は当然この後ディヴィッドがその人々を救うために行動を起こすものと思いました。窮地に陥っている人がいたら助けたいと思うのが普通の人間の心理というものですし、彼にはそれを可能にする力があるのですから。
 しかし何と彼は一瞥しただけでそのままどこか夜の街に遊びにいっちゃうのです。
 すごい!!すごすぎる!!こんな感情移入できないヒーロー、初めて見た!!
 彼のこのスタンスは最後の最後まで貫き通されます。
 もうねー、観ている最中主人公たちに敵対する組織の連中の方ばかり応援してましたよ。
 だって瞬間移動という何でもアリの能力を有する主人公たちに比べ、彼らときたらすっごいショボイ武器しか持ってないんだもん。笑。
 敵組織を応援したくなるヒーローものというのも初めて見たような気がします。

 今年の始め、映画は厳選して観ることにする!という目標を立てたのですが、いけませんね、こんなクソみたいな映画を観ているようでは。
 深く反省することに到る一作でした。笑。
 当然星は★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

 次回鑑賞は佐賀のシアターシエマにて『ゾンビーノ』と『アフターウェディング』の二本の予定です。この二作はどちらも面白いと思います。そのはず。
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バンテージ・ポイント。

2008-03-09 21:56:20 | 新作映画
 ピート・トラヴィス監督、『バンテージ・ポイント』、3/1、Tジョイ久留米にて鑑賞。2008年11本目。

 あるオブジェを見て、Aは「丸かった」といい、Bは「四角だった」といい、Cは「三角だった」といった。A、B、C、三者が嘘をついていないとすればどのような可能性が考えられるか?(A.オブジェはマイナスドライバーの先端を切り取ったような形状であった。
 事象(例題でいえばオブジェ)というものは一つしかない。しかし、そこから導き出される真実というものは、それを導き出す人の数だけ、いいかえれば事象との距離、立ち位置、そして角度の数だけある。オブジェがAにとっては丸、Bにとっては四角、Cにとっては三角であることが真実であるように。
 『バンテージ・ポイント』とはそのような映画だ。
 序盤、大統領狙撃事件は多視点で目撃者が存在することによって真実がいくつも存在する。いわば真実がブレている。
 そのブレが中盤から終盤にかけて一気に収束していき、最後に真実が一つだけ浮かび上がる様は、観ていてなかなかに快感である。
 決して隙のない作品ではないが、例えばあれだけやりたい放題好き勝手にやっていたテロリストが最後の最後に少女を救うためにハンドルを切る、というのは違和感を覚える、まずは鑑賞して損はないアクション大作だと思う。
 星は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。 
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買いそびれた。

2008-03-08 22:22:23 | 漫画・アニメ
 偏見かもしれないですけど、女の子ってジブリ作品が好きですよね。
 女の子と限定しなくても女性は、っていってもいいのかな(ジブリが嫌いっていう女性の方、いらっしゃいますか?)。
 で、ジブリ作品の中でも特に『風の谷のナウシカ』が好きとか、『となりのトトロ』が好きとか、『耳をすませば』が好きとか、『ホーホケキョ となりの山田くん』が好きとか(それはないだろう)、そこら辺は人それぞれだと思います(正確には『風の谷のナウシカ』はジブリ作品ではないですけどね)。
 自分が一番好きなジブリ作品は、いやジブリ作品ではなく、正確には宮崎駿作品というべきですが、劇場映画では何といっても『ルパン三世 カリオストロの城』です。
 もうね、何度見たかわからないってぐらい見てますよ。今日も見ました。笑。
 『風の谷のナウシカ』も傑作だと思いますし、『となりのトトロ』だってもちろん悪いなんてわけはない、『ハウルの動く城』が面白いと思う人がいてもいい、でも!!『ルパン三世 カリオストロの城』と比べたら、それらの作品は自分には退屈ですらあります(いいすぎ?笑。)。
 よどみのまったく見られない話の流れ、魅力的なキャラクターたち、動きの滑らかさ、絵の綺麗さ、気の利いた台詞、印象的な音楽、そして鑑賞後に得られる充足感。非の打ち所のない作品とはこういうものをいうのではないでしょうか。
 これほどの作品を世に送り出しておきながら、公開直前の宮崎駿は「これまでのルパンのイメージを台無しにしてしまった!」と一人で鬱々していたそうです。今では考えられないエピソードですね。笑。
 もし万が一ジブリ作品は好きだけどこれはまだ見ていないという方は明日にでもレンタルショップに走って鑑賞してみて下さい。とにかくめちゃめちゃ面白いですよ。
 さて、先ほど自分は劇場映画では、と断りました。
 それはなぜかというと自分が一番好きな宮崎駿作品は劇場映画ではないからです。
 ここまでいえばわかりますね、自分が一番好きな宮崎駿作品とはそう『名探偵ホームズ』!!
 ではなく(何故そこでボケる?)、『未来少年コナン』です。
 何度見たかわからない『ルパン三世 カリオストロの城』よりもさらに好き。後にも先にもテレビアニメで100点をつけられる作品はこれだけです。まぁ全26話もあるのでそうそう繰り返し(ビデオを)見てないですけどね。
 そんな『未来少年コナン』のDVDがコンビニで(!)発売されてました。
 金額は(確か)¥12,000なり。
 ¥12,000といえば大金です。何といっても自分がこれまでに購入した七枚のDVDの代金の総額は¥10,000に満たないのですから(どんだけ安いDVDばかり購入してんだって話ですが)。
 でも、安いと思いました。『未来少年コナン』のテレビシリーズ全26話のDVDが手に入るのであれば!!
 と、思ったのは本当なのですが、悲しいかな、根っからの貧乏性である自分はお金に余裕が出来たら買お~なんて呑気なことを考えていて(お金に余裕なんていつまでたっても出来ないのに!)、購入を先に延ばし延ばしにしていたら、ある日のこと、そのコンビニに行くと『未来少年コナン』のDVDは棚から消えてなくなってました。
 ガーン、、、誰かに先を越されてしまった・・・。
 まさかコンビニで一万円以上するDVDを買う奴がいるとは!!
 まさに後悔先に立たず・・・。
 というわけで明日代わりに『ボーン・アルティメイタム』のDVDを買うことにしました。
 めでたしめでたし♪(どーゆーオチですか・・・)
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神様のパズル。

2008-03-07 23:59:03 | 読書
 機本伸司著、『神様のパズル』、読了。

 個人的に京極夏彦の京極堂シリーズがその分厚さ、難解さにも関わらず、多くの人に支持されているのは、お話の面白さもさることながら、読後、知的レベルが一気に5ぐらいアップしたような感覚に浸れるからではないか、と思っています。
 まぁ実際に頭がよくなるわけでなく、頭がよくなったような気になるという、実も蓋もない言い方をすれば単なる錯覚なんですけどね。笑。
 でも例えそれが錯覚であったとしても、そんな錯覚を起こさせる小説なんてそうはないわけで、、、いや、過去には『ダヴィンチ・コード』や『神々の指紋』などいろいろありましたね、そういえば。汗。
 ともかく、機本伸司著の『神様のパズル』もそんな錯覚を起こさせる小説、いわば錯覚本の一冊です。
 ただ、この作品が一線を画するのは、これまでの錯覚本の多くが作品内で主に文系的な蘊蓄が語られていたのに比べ、完全に理系的なアプローチで作品が成り立っているという点です。
 これは、ある意味画期的といってよいのではないでしょうか。
 作中多くの物理、数学の専門用語が飛び交っているにも関わらず、きちんとエンターティメントとしての面白さも持ち合わせていて、そこら辺は感心しました。
 ただ、あれだけのことをやらかした(宇宙を崩壊?消滅?させようとした)ヒロインが、結局何の罪も問われないというのは、ハッピーエンド大好き人間である自分にも些か無理があるのでは、と思えましたけどね。
 無理がある、といえば本作はあの角川春樹の手によって映画化され、しかも監督が三池崇史だそうで、、、個人的にこの二人で本作を映画化するのは宇宙を創造するのと同じぐらい難しいのでは、って思います。
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食べ物なんですか?

2008-03-06 20:53:29 | 日常
 最近いわれて驚いたこと。
 土筆って、食べ物なんですか?(←『土筆』、読めます?)
 えぇえええええええ!!!!
 その人はギャグでいってる、、、わけじゃないみたいです。
 都会に住んでいて回りにあぜ道や土手がなくて土筆なんて見ない、だから食べることもないというならわかります。
 また、近くに土筆が生えているところはあるけれど(採るのが)面倒なので採らない、だから食べない、というのもわからないではないです(でも以前は田舎に住んでる人なら誰でも春になれば一家総出で土筆採りに出かけるものかと思ってました。)。
 確かに土筆は採るのが面倒、、、というか、正確には土筆を採ること自体は至極簡単で、家に持ち帰って袴を取ることが面倒なんですけどね。土筆を採る時間より土筆の袴を取る時間の方かはるかにかかりますからね。
 でも、、、土筆が食べられること自体知らないなんて・・・。
 う~ん、カルチャー・ショックだなぁ(いや、ジェネレーション・ギャップ・ショックとでもいうべき?)。
 一応土筆の食べ方について書いてあるサイトをいくつか貼っておきます。
 こちら。
 こちら。
 こちら。 
 自分は土筆の食べ方はシンプルに甘辛く佃煮にするのが一番だと思いますが、土筆の量が少ないときは卵とじで食べるのも好きです。
 皆さんは土筆を食べることはありますか?
 食材に旬がなくなり、食べることで季節を感じることはできなくなった昨今、土筆は春を感じられる数少ない食べ物の一つだと思います。
 今まで何かと面倒だからと土筆を敬遠してきた人は、今年の春は是非土筆採りにいって、土筆を食べてみることにチャレンジしてください。
 独特の苦味があるけど、美味しいですよ。
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イニシエーション・ラブ。

2008-03-05 23:02:39 | 読書
 乾くるみ著、『イニシエーション・ラブ』、読了。

 普段であれば『○○○ラブ』なんてタイトルの恋愛小説は絶っっっっっ対に読まないのですが、新聞の書評欄に「恋愛小説の体裁のミステリ」と紹介されていたので、一体どんなもんかいな?と興味を惹かれ図書館で借りてみました。
【あらすじ】
 合コンでまゆと知り合ったたっくん。やがて付き合うようになる二人。クリスマス・イブの夜、愛を確かめ合うたっくんとまゆ。世界中のどの恋人達よりも幸せだぜ、イェーイ♪これがA面。
 せっかくまゆのために地元の企業に就職したのに東京勤務を命じられるたっくん。いつしか二人の間には溝が生じてしまう。そして東京に彼女を作っちゃうたっくん。別れる二人。これが大人になるってことだよね、たっくん!これがB面。
 どうですか、あらすじだけ聞くと面白くなさそうなお話でしょ?
 いや、実際お話はまるで面白くないんです。
 じゃ、読む価値がないかというと決してそんなこともなく、この小説にはお話以外に真価があって、、、それは何かというと読んでからのお楽しみ♪
 若干性描写があるので十五歳未満の人にはちょっと薦められないかな。
 今まで読んだことのないタイプの小説を読んでみたい、という人にはお薦めです。
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やっぱり図書館に行ってきました。

2008-03-04 21:48:17 | 読書
 日曜日は図書館に行ってきました。
 と、その前に散髪にも行きました。
 自分は土曜日、日曜日、どちらも休みの場合は日曜日に行く場合が多いです。散髪に行くのを一日でも先に延ばした方が倹約になるかと思って、、、セコ過ぎますかね?

 図書館で借りたのは、
1.乾くるみ『イニシエーション・ラブ』
2.機本伸司『神様のパズル』
3.アダム・ファウアー『数学的にありえない』の三冊。
 1は新聞の書評欄に紹介されていたので、2は何となく、3も同じく何となく。理由なんてあってないようなものってこと。笑。
 それにしても北林一光の『ファントム・ピークス』はいつまでたっても貸し出し中だなぁ。自分は二回続けて借りて読み終わらなかった本はとりあえず一度は返すようにしているけれど、この本を借りている人は何度も借り直しているっぽい。いや、長期延滞かもしれない。怒。
 まぁ気長に待つとしよう。

 図書館でだらだらと時間を過ごし、家に帰る。何か忘れているよーな気がする、、、そうだ、今週はパソコンを量販店に観に行くつもりだったっけ。
 相変わらずパソコンは不調、単語の変換がろくにできません。
 けれど人間とは恐ろしいもので、その不調なパソコンにも慣れてしまいました。笑。
 そうなると根っからの貧乏性な自分は閲覧は普通に出来る、書き込みも何とかできるのにパソコンを買い換えるのって贅沢とちゃう?なんて思うようになってしまった。
 先週の時点ではこんなボロパソコンにはつきあってられん!とか思ったのにな。
 でもこのままじゃ『狼少年』のレッテルを貼られてしまいそうだ・・・。
 もう手遅れかも?
 つーか、それ以前に「少年」でもないか・・・。 
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マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋。

2008-03-03 00:01:01 | 新作映画
 ザック・ヘルム監督・脚本、ダスティン・ホフマン、ナタリー・ポートマン主演、『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』、3/1、Tジョイ久留米にて鑑賞。2008年10本目。

 先に難点を挙げておくと登場人物の描写が薄っぺらいような気がしました。
 結局マゴリアムおじさんが何者なのか、妖精なのか、魔法使いなのか、それとも単なるやたら長生きしているおっさんなのか、まるでわかりませんでした。
 またおもちゃ屋の支配人であるモリーはかつてピアノの天才だったと設定なのですが、軽くピアノを弾くシーンはあっても見事な演奏をしてみせるシーンまではないので、もう一つその設定を上手く活かせているとは思えませんでした。そもそもナタリー・ポートマンがまるでピアニストには見えないですけどね。
 それからおもちゃ屋の手伝いをするエリックは友達のいない少年という設定なのですが、彼に友達がいない理由がこれまた自分にはよくわかりませんでした。
 彼自身は「自分は変だから」というのを理由にしてますけど、大人びてはいても偉ぶっているわけではないし、よく気がつくし、思いやりがあるし、これで彼には友達がいないのだといわれても些か説得力に欠けると思います。友達がいないことの、もう少し強い理由が欲しいところです。
 まぁ100分にも満たない作品なんだから、そんなことを一々気にするなよ、といわれればそれまでですが、100分に満たない作品であってもきちんとキャラクターが描けている作品は描けていますけどね。
 などと欠点をあげつらうと如何にもつまらない作品のようですが、決してそんなことはなく、『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』、ファンタジーとして佳作といってよいと思います。
 特にマゴリアムおじさんがいなくなってすべての色を失ってしまったお店が、オーケストラで指揮者がタクトを振るうが如くモリーの指先一つで色を取り戻していく様は観ていて単純に綺麗だなぁ、と思えました。
 ただ、個人的にいわせてもらうと、モリーはピアニストであるわけだし、店内にピアノはあるのだし、彼女が何か素敵な曲をピアノで奏でることによってお店が再生していく、というふうにすれば、そのシーンはもっと印象に残る、もっと素敵なシーンになったと思います。
 星は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)、ファンタジー系統の作品が好きであればもう一つ☆をオマケしてもいいかな。
 
 次回鑑賞は3/8公開の『バンテージ・ポイント』の予定。今週観損ねた『ジャンパー』も一緒に観るつもりです。
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ライラの冒険 黄金の羅針盤。

2008-03-02 20:34:58 | 新作映画
 フィリップ・プルマン原作、クリス・ワイツ監督、ダコタ・ブルー・リチャーズ主演、
『ライラの冒険 黄金の羅針盤』、3/1、Tジョイ久留米にて鑑賞。2008年9本目。

 優れたファンタジー映画の作り手は夢想家であると同時にリアリストでなければならない、というのが自論です。
 例えば『ロード・オブ・ザ・リング』を送り出したピーター・ジャクソン。彼はシリーズ三部作を一度に撮影するという離れ業をやってのけました。何故彼が三部作を一度に撮影したのか?それはその方が製作費が安く済むという事情もあったのでしょうが、それよりもむしろ撮影期間を置くことによる違和感をなくしたかったのでは、そう思います。
 撮影期間を置いたことで違和感のあるシリーズものといえば、これはもう言わずと知れた『ハリー・ポッター』シリーズでしょう。
 シリーズ最新作の製作が決まるたびにファンの間で一番話題になるのは果たしてダニエル・ラドクリフがハリー・ポッターを演じるかどうか、だと思います。ダニエル・ラドクリフがハリー・ポッターのイメージに定着してしまい、彼以外にハリー・ポッター役の俳優など思いつかないというコアなファンの人もたぶんわかってはいるのでしょう、完全に見た目が青年になってしまったダニエル・ラドクリフがハリー・ポッターを演じるということにすでに無理がある、ということを。
 それは作り手も同様であると思います。ただ、そのことを認めたくなくて、目をそらしているだけのことなのでしょう。
 さて、『ライラの冒険』ですが、宣伝では各国で大ヒット!などと打たれてますが、実際にはアメリカでは興行的に不振で、続編が製作されるか否かは日本での興行如何だそうです。
 ともかく、三部作でありながら第一作が先行して製作された、ということです。
 この一点において、映画『ライラの冒険』シリーズは原作の出来、そして第一作の出来はさておいて、シリーズものとしてはすでに失敗しているといわざるをえません。
 第二作が製作されることになったとして、それは何年後のことでしょうか?第三作は?
 原作は未読ですが、原作での時間の流れは第一部から第二部、第二部から第三部までに何年ぐらいなのでしょうか?
 まさか映画製作の間隔に合わせて原作の時間も流れているとは思えません。
 映画の第三作が製作されることになった暁にはおそらくはファンの中でダコタ・ブルー・リチャーズがライラを演じるかどうかで議論されることでしょう。

 まぁシリーズものであることは忘れて、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』単独で評価するとなると、悪くはない、といったところでしょうか。
 ライラがファンタジーもののヒロインとは思えぬ、口八丁手八丁を駆使するところなどは思いますが、それだけ、、、かな。
 ファンタジーであれば世界観の構築は不可欠だと思うのですが、主人公たちが赴く先こそ特長があれ、それ以外の場所がもう一つイメージできないんですよねぇ。
 原作は傑作ファンタジーと聞くので、原作はそうではないのでしょうけれど。
 そんなこんなで星は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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