この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

『カウボーイ&エイリアン』、一見奇抜な組み合わせのようでいて…。

2011-10-24 22:00:04 | 新作映画
 ジョン・ファブロー監督、ダニエル・クレイグ主演、『カウボーイ&エイリアン』、10/23、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2011年35本目。


 普段、泊まりがけの旅行から帰ってきた次の日は体力回復のための休息日に充てています。翌日が仕事であればなおさらです。
 でも、玖珠旅行から戻ったばかりの日曜日は、映画を観に行きました。しかも二本も!!
 なぜそんな無茶をするかというと、十月の終わりから十一月の頭にかけて、観ようと思っていた映画が立て続けに公開されるんですよね。
 今週末からは『ミッション:8ミニッツ』と『素敵な金縛り』が公開されるので、二十二日公開の『カウボーイ&エイリアン』と『ランゴ』の鑑賞を先延ばしにする、ということが出来ないのです(11/5にはまた別の映画を鑑賞する予定。。。)。
 体力をかなり消耗した状態で観に行ったので、めっちゃきつかったです。
 案の定家に帰ってから気分が悪くなり夕飯を食えませんでした。笑。

 今年は何だかやたら地球に異星人が来襲する年みたいです。
 六月の『スカイライン 征服』に始まって、九月の『世界侵略:ロサンゼルス決戦』、未見ですが『モンスターズ』って作品もありましたよね?あとは『エイリアン・ビキニの侵略』という韓国映画も東京では公開されたらしいです。
 ジャンル的な共通点はあっても、当然どの作品にもそれぞれ何かしら個性があるわけです。
 例えば『スカイライン 征服』は、一見異星人による侵略ものだと思わせて(というかそうなのですが)、実は異色のヒーローの誕生譚だったりします。
 本作はタイトルからもわかる通り異星人による侵略ものと西部劇のコラボレーションです。

 一見奇抜な組み合わせのように思えますが、それほどインパクトはありません。
 何しろ日本では二十年以上も前に(映画ではなく小説ですが)夢枕獏が『大帝の剣』を発表してますからね。あれは時代劇に宇宙人が出てくるお話でした(確か)。
 だから、西部劇に宇宙人が出てくると聞いても、特別インパクトはなく、ふ~ん、それで面白いの?ぐらいにしか思いませんでした。
 そして残念ながらまーったく面白くありませんでした。

 今年観た映画の中ではそれまで『グリーン・ホーネット』がワースト部門においてぶっちぎりで独走していたのですが、本作はそれに匹敵するぐらいつまらなかったです。
 もう少し正確にいうと『グリーン・ホーネット』は個人的にどうにも受け入れがたい作品だったのに比べ、『カウボーイ&エイリアン』は、受け入れがたいというほどのものは特になく、そのうち面白くなるだろう、そのうち盛り上がるだろう、そのうち見せ場があるだろうと思わせて、そのままエンディングを迎えちゃったよ、というような作品でした。

 すべての設定、すべての展開、すべての演出に意味も、説得力も、魅力もなかったです。
 この手の映画を観ていると、どの作品でも異星人がアホとして描かれていて、そういうのには正直飽き飽きしてるんですけど、この作品に出てくる異星人のアホさ加減はなかなか群を抜いていました。
 異星人の武器に対抗できるのが、唯一主人公のカウボーイがはめているブレスレットなのですが、このブレスレットは彼が生体実験のさなかに異星人から奪い取ったものなんですよ。
 今どき携帯電話だってもう少し気の利いた盗難防止対策が施されているっつーの。他人が使えないように、というか、他星人が使えないように認証登録しておけよ、といいたくなります。
 しかもこのブレスレットが宇宙船の起爆装置にもなってるという…。
 いや、もう自分の理解力ではわけがわかりません。
 もしかしたら異星人の目的は自分たちのアホさを証明するために遥か遠く銀河の彼方からやってくるのではないか、とさえ思えてしまいます。

 『スカイライン 征服』や『世界侵略:ロサンゼルス決戦』を面白いという人がいても、ふ~ん、何を面白く思うかは人それぞれだな、と思ったのですが、『カウボーイ&エイリアン』を面白いと思う人はいないと思います。
 いや、いても別にいいんですが、自分にはそれぐらいつまらなかったということです。


 お気に入り度は★、お薦め度は★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
 
 
 
 
コメント (2)
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