この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ガビーン!!!その後。

2007-06-28 23:56:52 | 新作映画
 『ダイ・ハード4.0』の世間の評判がやたらいいみたいです。
 えー、うっそーって感じ。
 ほんとにほんとにほんとーに面白かったですか、『ダイ・ハード4.0』?
 自分は六月に観に行った七本の映画の中ではぶっちぎりで一番つまんなかったけどな。
 シリーズ第一作である『ダイ・ハード』は傑作だったと思うけど、今度の『ダイ・ハード4.0』は比べるべくもないぐらいにつまんない。
 アクション映画で何が重要かというと主人公よりもむしろ敵キャラクターの造型にあると思う。
 その点で『ダイ・ハード』のハンスはよかった。ふてぶてしく、計算高く、冷酷で、それでいてどこか憎めなくて、敵キャラクターとして申し分なかった。
 ところが『ダイ・ハード4.0』のガブリエルは顔こそイケメンだが、それ以外に魅力が伝わってこなかった。だいたい部下を手駒のようにしか扱わないヤツに、周りの人間が命を掛けてまで忠誠を尽くすだろうか。凄腕のプログラマーという設定も設定だけで終わってしまうし、キャラとして非常に薄っぺらいといわざるをえない。
 アクションの出来も雲泥の差だと思う。
 『ダイ・ハード』のアクションシーンはどのシーンもド派手ではあるけれど、同時に必然性があり説得力があった。どのシーンも観ていてハラハラしたし、ドキドキした。
 『ダイ・ハード4.0』のアクションは絵空事のそれだと思う。戦闘機の上にダイブ、そこからジャンプ!!確かにすごい、、、すごいが観ていても全然ハラハラもドキドキもしなかった。ふ~ん、すごいね、それだけ。
 個人的に『ダイ・ハード4.0』で気に喰わなかったことはまだあります。
 ガブリエルの恋人マイとマクレーンの対決シーンだが、いくらテロリストとはいえ、女性を背後から車でひき殺そうとするのは到底正義の味方のすることとは思えない。観ていてげんなりした。さらにそのまま車で壁に叩きつけられたマイが何事もなかったかのようにマクレーンに反撃したのには開いた口がふさがらなかった。お前はT-Xか。絵空事過ぎるにも程がある。
 そんなわけでキャラクターもダメ、アクションもダメ、脚本もダメ、なので到底自分としては『ダイ・ハード4.0』を高くは評価出来ないのだが、、、世間様の評価はわからない。
 というような酷評をレビュー記事に引き続いて書いているのは、それは6/23に『ダイ・ハード4.0』を観に行ったことをひどく後悔しているからです。
 単に観に行ったことを、ではなく、6/23に観たことを、です。
 というのもそもそもその日は『君にしか聞こえない』と『ラッキー・ユー』の二本を観に行く予定だったのですが、いらんこと『ダイ・ハード4.0』が先行ロードショーなんてものを行なったので(←八つ当たり)、まぁこの二本を観るのは一週間先でいいか、と思ったのが大間違い!!
 最初に観に行くつもりだった福岡ルクルというシネコンでは『君にしか聞こえない』が6/29で公開を終了しちゃってるし、ユナイテッドシネマ福岡というシネコンではどちらも一日一回、ほぼ同時刻に上映してるし、結局うちから車で二時間(下手すると三時間)ぐらいかかるユナイテッドシネマなかま16というシネコンまで観に行くことになりそうです。
 まさか全国上映の映画を観るためになかまくんだりまで出掛ける羽目になろうとは、、、許さんぞ、『ダイ・ハード4.0』!!!(←八つ当たり)
コメント (7)
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