この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ローレライ。

2005-03-05 23:27:38 | 新作映画
映画『ローレライ』を観に行ってきました。
本当は観ようかどうしようか迷っていたのですが、ブログを始めて『ローレライ』に期待してる人も案外いることを知ったので、よし、それなら自分も感想の輪に加わるか、と思った次第です。

この手の戦争映画を観ていていつも不思議なこと、それは軍人役の役者がごく普通に髪を伸ばしてることですね(少なくとも丸坊主ではない)。自分は別に太平洋戦時下の日本兵の服装や髪型の専門家ってわけではないですが、やっぱりイメージってものはあって、二等兵なのに現代の日本の大学キャンパスに現れても違和感がないオシャレな髪型をしてるのはどうしても興醒めしてしまいます。
白血病患者を演じるために剃髪する女優がいる一方で、二等兵役なのにオシャレを決め込む俳優がいるのはどうしたものかと思いますが、でも『ローレライ』に関して言えばそういったツッコミはしてはいけません。
また定員ギリギリで出発したはずなのに途中で三十名近い離脱者を出してなお操船が可能なのか?といった野暮な疑問ももちろん口が裂けても言ってはいけません。
なぜならこの映画『ローレライ』は原作者の福井晴敏もいってるようにファンタジーなのですから。ファンタジーの世界で不可能事はないのです。笑。

乗組員が充分な訓練を受けぬままに出発、男ばかりの中でただ一人の女性乗務員、圧倒的な彼我戦力の敵に挑む絶望的な戦い、さらには画面の隅に表示される残時間、ここまで共通項を挙げればピーンと来る方も多いと思います。
そう『ローレライ』は時代背景を戦時下に、舞台を海へと移した『宇宙戦艦ヤマト』のリメイクなのです!
ですから七十年代、『宇宙戦艦ヤマト』とともに青春を過ごした、という方は感涙必至ですよ!必見です!今すぐ映画館に足を運んでください!!
・・・・・え゛?
『宇宙戦艦ヤマト』を知らない世代にはどうなのか、ですか?
う~ん、答えにくい質問ですね。笑。
あぁ、そうそう、『新世紀エヴァンゲリオン』で包帯グルグルの綾波レイを見ていて萌えたという方にもお薦めです。酷似したシーンがありますよ。
それじゃ『ヤマト』も『エヴァ』も知らない人にはどうなのかというと、、、どうなんでしょうか?逆にそういった人たちの感想を聞いてみたいですね。
ともかく『ローレライ』は、観る者を限定する映画です。
どんな映画もそうなのですが、この作品は特にそれが顕著なのです。
つまりわかりやすくいうと『ローレライ』はオタクの、オタクによる、オタクのための究極の実写映画なのではないでしょうか。
(ってわかりにくい物言いでしたね、スイマセン。笑。)
コメント (8)
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