サボり好きなクリのことサボりたいのは山々だが、
アースには乗ってほしくないという複雑な心境のようだ。
厩舎から足洗い場に連れて行きいつものように馬装を始める。
馬の真後ろは危険なので、反対側に行く時は前を回って通る。
馬の目は横までは見えるが、真後ろは見えないのでおどろいた
りすると後ろを蹴ったりするからだ。
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馬着を外そうとすると邪魔をしようとするが、無口を片手でつ
かんでおくので首が動かなくなり邪魔するのはあきらめた。
馬装を進めていくとクリは気合いが少しずつ入ってきて、後ろ
足に近づくと急に後蹴りをした。ものすごい音で「バシッ」、
この後蹴りが人間の体に当たろうものなら救急車送りになる。
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後蹴りは私に対する威嚇であり、気合いが入ってきた証拠。
私がクリの後ろ足の横にいるのが目に入っての後蹴りになる。
足をパチンと叩いて「クリ、静かにしちょけ」となだめる。
すると一瞬、私の目に激痛が走り、「痛いっ」と声をあげた。
・
クリがしっぽで私の顔を叩いたのだ。横後ろにいる私の位置は
承知の上でのしっぽ攻撃。顔に当たっても普通たいして痛くは
ないのだが、目にしっぽが入ったので目を開けられない。
私が目を押さえているので、クリはきっとしっぽ攻撃に自信を
深めて次も攻めてくる。後蹴りだけでなく、しっぽ攻撃もあな
どれないので注意することにしよう。
乗馬は日々色んなことがあるから、逆に楽しいのかな。
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