不動産業の仕事をしていると色んなことがある。
２年に１度の賃貸更新があるが、お客さんによってはなかなか更新
手続きを行わないお客さんもいる。賃貸担当者がそのことで悩んで
いたので、それでは私がお客さんに話してみることにした。
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「更新日が過ぎていますが、いつ書類とお金を持ってこられますか」
「忘れていました、今週中には持っていきます」
期限が過ぎても、なかなか持ってこないので再び電話をすることに。
「約束の日が過ぎましたが、どうなっていますか」
「すいません、行けませんでした。明日持っていきます」
「明日の何時ごろ来店できますか」
「そうですね、明日の夕方４時ごろ迄に持っていきます」
「契約書類は、書き上がっているんですか」
「いいえ、事務所に行って書きます」
「まだ書いていないんですか。困りますね」
「それでは、家で書いて持っていくことにします」
その言葉の裏にはニュアンスから、持って行けない口実をあたえて
しまって、逆に開き直りの様子を感じてしまったので。
「家で書かなくていいから、事務所で書いてください」
・
本日の夕方になったが来店するだろうか。頭ごなしに言ったら逆効
果になりそうだから、こうなったら粘り強く毎日言い続けよう・・・
すると、お客さんは更新書類を書いて来店してくれた。
「火災保険が切れると、もしもの時、損害賠償請求が保険会社から
来ることになりますので気をつけてくださいね」、やんわりと話す。
小さな仕事だけど、心が晴れやかになった。
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