以前スーパーへ買い物に行った時、プーンといいにおいがした。
そのにおいは、だれもが大好きな石やきいもの。一個１５０円で売られ
ていた石やきいもは直径５～６センチ、長さ２０センチはありそうな
大きなものだった。思わず紙袋に包み、買い物かごに入れた。
家に帰って食べてみたが、寒い冬には石焼きいものあったかいホクホク
感と甘さがビールのつまみに最高だった。
しばらくたったある日、ブッチャーかあさんに石やきいもが食べたくな
ったので買い物に行ったとき買ってきてくれと頼んだ。
数日後、さつまいもだけ買ってきてトースターで焼いたものを皿に載せ
て持ってきた。スーパーで買ってきた石やきいもと比べると、かなり
見劣りするものだ。直径は２～３センチで、長さが１０センチほどのも
ので栄養失調ぎみだったのでとても比較できるものではない。
「さつまいもは、あの皮がおいしいのよね」と言うが、皮の比重が大き
過ぎて中身があれだけじゃあとても食欲をそそることは出来ない。
丸まると大きなさつまいもを、手をかけずに焼いて食べることが出来な
いだろうか。家には石油ストーブがあるので、暖を取りながら焼きいも
をやく。これが私が考えた家で焼いて食べる理想の焼きいもだ。
昨日大きなさつまいもを買ってきて、アルミホイルで丸めて焼き待つ
こと５０分。串で刺すといい具合に焼けていた。下の部分は焦げていた
がスーパーで買って食べたあの石焼きいもに匹敵するおいしさだった。
２回目は２５分焼いて反対面を焼くと焦げつかずに焼くことができた。
次回お正月で焼くときは、水分を飛ばす工夫を加えてあのスーパーで買
った石焼きいもに負けないものにしよう。
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