
神護寺の本尊は薬師如来である。像高さ170cmの1本作彫りの木像 平安時代8世紀末の作品 国宝 並々ならぬ力強さで厳しい表情、深い衣紋、豊満な肉体は新しい時代の幕開けであった。
神護寺
京都市右京区高雄にある高野山真言宗遺跡(ゆいせき)本山の寺院で、山号を高雄山と号する。本尊は薬師如来、開基は和気清麻呂である。神護寺は、いずれも和気氏の私寺であったと思われる「神願寺」と「高雄山寺」という2つの寺院が天長元年(824年)に事実上合併してできた寺である。もう1つの前身寺院である高雄山寺(または高雄寺)は、現在の神護寺の地に古くから存在した寺院である。和気清麻呂の墓所が今の神護寺境内にあるところから、ここも和気氏ゆかりの寺院であることは確かだが、創立の時期や事情については明確でない。神護寺は、空海の後、弟子の実慧(じちえ)や真済が別当(住職)となって護持されたが、平安時代末期には衰退していた。中世、神護寺再興に力があったのは『平家物語』などで知られる武士出身の僧・文覚(もんがく)であった。
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