茅の輪 亜紀子
大いなる一つ目青き茅の輪かな
ひた磨く梅雨の柱も足腰社
無造作に茅の輪の萱を手水端
取りませと形代置かる錘して
雨兆す人がたに名を入れしより
半年の彼や是やの大祓
ひもじいと泣く子鴉の悪しき声
かたはらに日がな子を連れ梅雨鴉
子鴉の声大人ぶる半夏生
さはさはと天上吹かる今年竹
合歓咲くや檻の獣のみな眠く
警報雨夏至の列島移り行く
梅雨のひま芝刈り上げて五厘刈
茅の輪 亜紀子
大いなる一つ目青き茅の輪かな
ひた磨く梅雨の柱も足腰社
無造作に茅の輪の萱を手水端
取りませと形代置かる錘して
雨兆す人がたに名を入れしより
半年の彼や是やの大祓
ひもじいと泣く子鴉の悪しき声
かたはらに日がな子を連れ梅雨鴉
子鴉の声大人ぶる半夏生
さはさはと天上吹かる今年竹
合歓咲くや檻の獣のみな眠く
警報雨夏至の列島移り行く
梅雨のひま芝刈り上げて五厘刈