買物の列行儀良く節用意 亜紀子
目白どち垣から垣へ唄こぼす
鵯どちに冬の糧なり樟の実は
亜紀子
白腹の鶇鳴きして梢をたつ 亜紀子
ふるさとの山々眠るしづけさよ
立ちかはり寒禽あそぶ父母の庭
蠟梅の主なき花の香のあはき
年内のこの寒空に猫の恋 亜紀子