橡の木の下で

俳句と共に

草稿06/30

2012-06-30 10:00:02 | 一日一句

水無月の青蔦の花降りしきる 

父さんが吹いて大きなしやぼん玉

亜紀子


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草稿06/29

2012-06-29 10:00:02 | 一日一句

守宮出て線香花火の指ひらく  亜紀子


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草稿06/28

2012-06-28 10:00:02 | 一日一句

家庭訪問吾が早口のやや暑き

梅雨の野に濡るるものみな素直なる

亜紀子


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草稿06/27

2012-06-27 10:00:29 | 一日一句

合歓の花をりをり鳰の水走り

葭切や帰りはいつも雨催ひ

亜紀子


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平成24年「橡」7月号より

2012-06-27 10:00:27 | 俳句とエッセイ

 五月   亜紀子

 

 

若かりき眠かりき五月ありにけり

橡咲いて宝ジェンヌを追ふ乙女

かほほりがノック連打の音に出づる

山あぢさゐ瑠璃深まれば雨がちに

夜ごと出て守宮もの言ふ厨窓

薔薇盗人夜明けの花を愛でをらむ

鵯の人を怖ぢぬは子なるべし

黄鶲やキャンパスの森深からず

あぢさゐはががんぼ館踊り出て

青蔦を洩るる月あり稿措きて


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする