橡の木の下で

俳句と共に

草稿11/30

2013-11-30 09:10:56 | 一日一句

くたくたと新聞縛り小鳥くる  亜紀子


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草稿11/29

2013-11-29 10:38:49 | 一日一句

湯たんぽの湯に顔洗ふ朝ありき

湯たんぽや蛻の殻の床の中

子ら出でし後の湯たんぽまだぬくし

亜紀子


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草稿11/28

2013-11-28 09:36:16 | 一日一句

夜の惑ひ覚むれば消えて霜の朝  亜紀子


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草稿11/27

2013-11-27 09:00:06 | 一日一句

裸木ももの言ひて世に立ち対ふ  亜紀子

 


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「福島」平成25年『橡』12月号より

2013-11-27 09:00:04 | 俳句とエッセイ

福島     亜紀子

 

台風の辛くも逸るる旅の約

澄みにけり仮設足下の五百川

千本槍絮となりしを示さるる

大寺や田刈りの匂ひ四方に満ち

はろばろと来し夜のうたげ今年米

がまずみの実の明け初むる湯にひとり

秋の蝶風に流るる五色沼

しろがねの楊をわたる秋の風

大田螺出でし秋暑のぬなは池

蜻蛉のぬなは廃るる水を打ち

雀斑を嘆く日にち秋暑き

一町の門扉鳴らして野分過ぐ

朝寒の草引けば根のたよりなき

代る代る見れば尾を振る尉鶲

逝く秋のまなこ小さき蛇いちご


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