木を伐りてのちの守宮の来ずなりぬ 亜紀子
子鴉 亜紀子
朝湯して五月連休終盤戦
するすると縄立つごとき松の芯
今年はも粽小さくなりにけり
蝿虎ももの考ふる机上かな
つどひ来る日比谷に緑感謝祭
新緑を裾に明るき雪の富士
青嵐や鴉双翼かがやける
椋鳥夫妻野盗鴉を追ひはらひ
つぎつぎに若葉しづくと四十雀
いつも見る小窓に梅雨の兆しをり
やうやくにリラの咲けりと便り来る
青蔦の照りわたり暑の俄なる
子鴉の高き梢の胴間声
子鴉 亜紀子
朝湯して五月連休終盤戦
するすると縄立つごとき松の芯
今年はも粽小さくなりにけり
蝿虎ももの考ふる机上かな
つどひ来る日比谷に緑感謝祭
新緑を裾に明るき雪の富士
青嵐や鴉双翼かがやける
椋鳥夫妻野盗鴉を追ひはらひ
つぎつぎに若葉しづくと四十雀
いつも見る小窓に梅雨の兆しをり
やうやくにリラの咲けりと便り来る
青蔦の照りわたり暑の俄なる
子鴉の高き梢の胴間声