草枯るるやうに枯れゆく虫どちも 亜紀子
風の子を目守る母どち寒さうに
篁のやうに皇帝ダリア立つ
真紅なり枯木をつづる蔦もみぢ
川に沿ふくさぎ黄葉の明るさよ
亜紀子
酒舗出でて花ちるやうに時雨くる
霜月やラジオ俳句も詠んでみる
恐竜を倉庫にかこふ雪もよひ 亜紀子
霜月もちぎれ飛びゆく風の中
楠の実が群がる鵯を酔はせをり
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