黙々と並ぶ芥の極暑かな
己が夢にをののく老や西日窓
亜紀子
細長き実を結び初め西瓜なり 亜紀子
大夕焼地の半身を包みこむ 亜紀子
新保育士子らの夏風邪もらひたる 亜紀子
蚊の毒にいささか慣れて草を引く 亜紀子