弥生の雀のやうに母と娘と 亜紀子
冬麗 亜紀子
冬麗の翼ささらに飛びたてり
ふくしまの珠といただく寒卵
悼桑花先生
冬日さす木椅子に座して笑まれけり
悼白泡先生
白梅の頃に会はむと思ひしが
なづな粥噴いて明るき厨窓
日だまりの落葉に座して詩を綴る
受験子の戯れごとを言ひ寝につけり
ははそはの母に母あり霜強し
平和の火ときをり熾り凍て厳し
原爆のドーム瓦礫に霜をおき
冬麗 亜紀子
冬麗の翼ささらに飛びたてり
ふくしまの珠といただく寒卵
悼桑花先生
冬日さす木椅子に座して笑まれけり
悼白泡先生
白梅の頃に会はむと思ひしが
なづな粥噴いて明るき厨窓
日だまりの落葉に座して詩を綴る
受験子の戯れごとを言ひ寝につけり
ははそはの母に母あり霜強し
平和の火ときをり熾り凍て厳し
原爆のドーム瓦礫に霜をおき