橡の木の下で

俳句と共に

草稿10/31

2020-10-31 10:10:45 | 一日一句
石蕗に来て小さき蝶が時惜しむ
月寒く俄か宿りの黄蝶をり
亜紀子

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草稿10/30

2020-10-30 09:37:24 | 一日一句
玻璃ごしに祀るや風の十三夜  亜紀子

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草稿10/29

2020-10-29 11:40:07 | 一日一句
子ら遊ぶやうに小春のしじみ蝶  亜紀子

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草稿10/28

2020-10-28 11:56:58 | 一日一句
颯颯と秋思ひきり物捨てて   亜紀子

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「秋にはか」令和2年『橡』11月号より

2020-10-27 15:33:23 | 俳句とエッセイ
   秋にはか   亜紀子

秋にはかコロナ不義理を重ねつつ
自粛して半歩の庭に知る秋ぞ
四隣みな日照りの庭をかこちあひ
紫蘇は穂にばつたずんぐりよく肥えて
例年の触れは中止の秋祭
金水引名良し花良し増え過ぐる
福音のちらし一枚秋風裡
夢に見て露の花野をゆく鉄路
あめりかあさがほ青く小さく雨の中
確かむる日ごとまだきのあさがほを
覚めてすぐ飯食ふ若さ爽やかに
どの家も露の手すりを戸口まで
加齢性難聴域に虫しぐれ
下町や名月見ゆる筋へ出て
とく覚めて月のお下がりいただきぬ

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