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橡の木の下で

俳句と共に

草稿10/31

2016-10-31 10:10:07 | 一日一句

秋蝶の肩で蜜吸ふ羽づかひ

逝く秋の瑠璃のひと色やぶめうが

亜紀子


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草稿10/30

2016-10-30 08:07:59 | 一日一句

蠅虎もとんと出不精顔を見ず

地下鉄路抜け秋色の地上線

吾も秋夕日の葛の丘に来て

亜紀子


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草稿10/29

2016-10-29 10:05:59 | 一日一句

無理はせぬ腰の体操鵙びより  亜紀子


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草稿10/28

2016-10-28 09:16:43 | 一日一句

女郎蜘蛛の糸のつよきに怯みたる  亜紀子


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「馬の小鈴」平成28年『橡』11月号より

2016-10-27 17:29:10 | 俳句とエッセイ

 馬の小鈴     亜紀子

 

たらちねの涙もろきに夏も過ぎ

のげしなり薊に似たる黄の花は

風の道芦原の秋進みゆく

蝲蛄の餌はするめなりすぐ掛かり

秋の野に駒のごとくに子ら放つ

秋光や名のみ伝はる渡しあり

うまおひの大き影あり夜の厨

大橡の全容見する黄葉かな

市民らの花壇の秋のたけなはに

西向いて夕日が好きなかりんの実

やや若き林檎の味の棗の実

残る蚊と眼中の蚊と飛び交へる

月を行く馬の小鈴か虫しぐれ

月の供花真夜の厨に穂をひらく

秋ついり鷺のうからの釣師かな


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