橡の木の下で

俳句と共に

草稿08/31

2016-08-31 10:13:50 | 一日一句

勤め人綿虫の路地ゆきたがふ  亜紀子


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草稿08/30

2016-08-30 08:25:40 | 一日一句

のげしなり薊に似たる黄の花は

四十雀涼しくなればついと来る 

亜紀子


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草稿08/29

2016-08-29 09:16:36 | 一日一句

火蛾はらふ夕餉ありしよ懐かしむ  亜紀子


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草稿08/28

2016-08-28 09:55:42 | 一日一句

ビル街の夜のとばりに虫すだく  亜紀子


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「ペルシヤの壺」平成28年『橡』9月号より

2016-08-27 15:56:23 | 俳句とエッセイ

 ペルシヤの壺      亜紀子

 

鵜の一羽ペルシヤの壺となるゆふべ

青鷺夫妻大いなる子の世話をやき

着水のルアー舞ひたつ蝶とんぼ

鴉の子たまさかこけつ屋根伝ひ

長梅雨の子鴉いまだ親頼み

軒すずめ梅雨二番子に手篤かり

入口のあるとも見えず雀の巣

ラジオ体操蝉の合図につどひ来る

隣り家もラジオに明くる朝曇

大暑けふ気候変動疑ひ得ず

天候不順何の栄ゆる飛蝗族

乙女らの日焼対策すは海へ

白々と朴裏がへり雷迫る

雨漏の雷よりも恐しき

 


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