橡の木の下で

俳句と共に

草稿01/31

2024-01-31 22:45:30 | 一日一句
つぼみたる檸檬光の春の中  亜紀子

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草稿01/30

2024-01-30 21:57:32 | 一日一句
ベランダの鉢の芽ほどの日脚のぶ
ものの芽のふくらむ園をふた巡り
白き尾の先のぞかせて柳の芽
亜紀子

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草稿01/29

2024-01-29 19:37:26 | 一日一句
節分を前に角出すチューリップ  亜紀子

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草稿01/28

2024-01-28 21:59:26 | 一日一句
めかぶ好き二月生れの子と我と  亜紀子

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「落葉の銅貨」令和6年「橡」2月号より

2024-01-28 15:55:51 | 俳句とエッセイ
 落葉の銅貨   亜紀子

寒波急武器商人となる日本
国民の疑念と聞けば湯ざめせる
籤運を掴み損ねの悴む手
遊びをる子らに幸あれ去年今年
風呂吹の丸太のやうな我が厨
シクラメン夜会ドレスの淑女めく
流行り風邪鉢の緑も萎えがちに
疫の果聖夜迎ふるハンドベル
綾錦風の合図に散るもみぢ
菰を巻く蘇鉄に竹のコルセット
黒曜の藪蘭の身の欠くるなき
世を離り落葉を返す鳩の群
水底の落葉の銅貨冬の庭
歳晩の池ひと巡り軽鴨に従き
初笑ひ微笑みかけて吠えられて
  


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