声かけてをれば朝顔ひらきつぐ 亜紀子
不滅の灯昏く尊し梅雨の山
一灯に経ささげをり梅雨の果
御口元やや歪みをり梅雨如来
沙羅双樹花小さかり浄土院
枯るるなき泉たふたとき浄土院
老鴬や谷の真すぐに目眩く
瑠璃堂に涼風かよふにしひがし
打たれたり梅雨瑠璃堂の軒しづく
そは道の果に僧あり薔薇咲かせ
亜紀子
不滅の灯昏く尊し梅雨の山
一灯に経ささげをり梅雨の果
御口元やや歪みをり梅雨如来
沙羅双樹花小さかり浄土院
枯るるなき泉たふたとき浄土院
老鴬や谷の真すぐに目眩く
瑠璃堂に涼風かよふにしひがし
打たれたり梅雨瑠璃堂の軒しづく
そは道の果に僧あり薔薇咲かせ
亜紀子