草稿06/30 2010-06-30 09:16:21 | 一日一句 鎌倉 的場まで通ふ径ありほととぎす 万緑やつがえて放つ矢の間合ひ 円覚寺本尊 厳かに宝冠被き黴匂ふ 青梅雨や墓域に出でて風少し 鎌倉や山を下りくる梅雨の靄 鎌倉の道入り難し額の花 亜紀子
平成22年「橡」7月号より 2010-06-30 08:42:40 | 俳句とエッセイ 初かはづ せんだんの藤にも似たる花の雲 染み入るがごとし若葉の雨に濡れ 草蜘蛛は草が住処よみどりの日 座に入りし火虫手捕りて訝らる ふるさとの野の遥けさよ初かはづ 亜紀子
草稿06/28 2010-06-28 09:46:37 | 一日一句 門までの行き来に引きぬ梅雨穂草 亜紀子 雨が上がり、日が差し来れば 早起きは雀 向かいの家の甍に転がるように羽ばたき遊び こぼれるような歌にお喋り