百千鳥乳花薬師は乳の神 亜紀子
降り来ては春禽となり遊びをり
記しおくけふはすみれが咲きました
亜紀子
愛らしき春の小路の家並かな
清らなる底ひの小石春の水
Vision Vision 梢の雀の春の歌
荒東風やソリムンの名の友ありき
蠅虎ラヴェルに跳ぬる春の朝
病窓の眼下遥けく霞みをり
通り雨春の大路に灯が流れ
かろき雨切手に揃ふ春の花