その日々も更地となりぬ秋風裡 亜紀子
石蕗咲くや今朝はよろしき目の調子 亜紀子
流れゆく日々に鶲が点を打つ
鶲来て過ぎゆく日々に点を打つ
亜紀子
ケア付きの秋の灯火並びをり
老の屋の四角く並ぶ秋ともし
鬼柚子の香はほのかなり湯に浸り 亜紀子