スペイロッド(20240727)
水面表力を使いテンションを掛けバックキャストする時、ロッドの特性がはっきりする。
たとえ太く弾力あっても柔らかければ、ラインを水面から引き剥がす際、極端に曲がる。
ロッドの描く半径が短縮するのだ。
その一方、細くても張りあり堅ければ、引き剥がしであまり曲がらず、ロッド半径は半減しない。
この違いがバックキャストの勢いに反映されてしまう。
一般的にスペイロッドは「パラボリック」と表現されるよく曲がる系の設計。
それは今も変わらないのだが、新素材の登場で事情が随分変わってきたと思う。
グラフェンだ。
ガラスのように張りのある高伝導性質、薄く細く仕上がり、軽快な使用感が特徴。
実はもうひとつ。
曲がりにくい。
この曲がりにくさは一世代前の高弾性グラファイト製品OH専用設計ロッドによくあるけれど、決定的な違いがあって、それがグラフェンの代名詞「軽快さ」。
ロッド指定grain内なら、グラフェンのスペイロッドはものすごく軽快なファストアクションロッドとして扱える。
張りがあるのでロッドが振り遅れず、より正確にラインを運ぶ。
そう考えると、スペイロッドはグラフェンで十分と思える。
DH#10のグラフェンロッドはLOOPとゲールフォースの2社。
ゲールは日本代理店が見当たらず修理時に困りそうなので、現時点ではDH#10なら、LOOP一択かもしれない。
セージやScottの最新ロッドも魅力的だが、私の投げ方だと深く曲がり過ぎるかもしれない。
ここはあまり曲がってほしくなく、それでグラフェンなLOOP推しになる。
とはいえ、グラフェン/LOOPのDH#10が700grを扱えるか不安。
最悪、折れてしまうかもしれない。
なので本当はゲールフォースのDH#10/11がベストなのだけれど、日本代理店がなく、ここは我慢。