Nonsection Radical

撮影と本の空間

長居は無用

2010年04月26日 | Weblog
某月某日
すっかり耐乏生活が身につき、これまで来る「階層」ではなかった人々が「庶民」の味を利用するようになった。
立ち食いそば屋も要望にあわせて立ち食いカウンターからテーブル席を設置するところも増えた。
また書籍等で取り上げられた「餃子の王将」にも多くの人が訪れる。
そこで困った事が起きている。
立ち食いそばとか王将というものは、サッと訪れ、サッと喰って、サッと帰るのが「ジョーシキ」であった。
昔の王将は、カウンター席ばかりで、丸椅子の座面は直径15センチぐらいしかなかった。
長居をしないように座り心地を悪くしてあるのだ。
立ち食いそば屋や王将などは値段を安くするためには回転率を上げねばならない。
喰ったら、トットと出て行ってもらいたいのだ。
しかし最近のいわゆる「シロートさん」は、食べたあとも席を立たずにおしゃべりなどしている。
その結果、店外に行列ができたりしている。
これでは商売上がったりなのだが、「客」は平然としている。
困ったものである。
結果的に値段が上がったりしたらビジネスモデルの破綻である。
安いから食べに行って、結果的に値段を上げるような振る舞いをする。
それが最近の「客」なのだ。
行列ができていれば、それが更に行列を生み、人気があるともてはやされるが、その姿はソ連の人民の姿である。

立ち食いそば屋や王将は「なごみの場」ではないのだから、喰ったらサッサと出て行ってくれ。
コメント
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