有視界飛行

特に飛ぶことに関係する話ではないけれど、人からは発想が飛んでると言われるままに、個人的には関係のあるつもりの話を。
これまで掛かっていた地域の病院のデータを持って有名私立大学病院へ行くと、30半ばの我が子の年齢の医者が「どうしてコレコレの検査をしてないのかなぁ。」アレもしてないコレもしてないとデータの不備をあげつらって、仕方ないから”ウチ”でやるかぁと不満を漏らす。
心の中で「それは君がね、大きな大学の病院でしか勉強していないからだよ」とつぶやく。
優秀な成績で大学に入学して、一流の教授陣と一流の設備を利用して最新の医学を学ぶ。
当然、これが医療の基準点となるだろう。
診療とは最新の機器を利用して最新の知識で判断するもの。
となると、怖くて大学病院以外に行けないよね。不備すぎて。
機材もない、人員もない、情報もない、これでどうやって診療すればいいのか？ってなるよね。
だから診察する前にまず必要なデータを取り揃え、検査の結果に異常がないか判断し、異常があればさらに検査をして、それから診察に当たる環境から出たくはないだろうね。
大学病院以外ではどこも最低限の必要機器しか揃っていないし、キチンとした医療などできないと思うかもしれない。
でもそれが現実なんだよね、どこも。

ガンの疑いがあると言われて病院に行って、実は聴診器を医者から当てられていないんだよ。
入院中に看護師が肺の雑音を聴くために当てられただけ。
これもすごい事だと思った。
思う一方で、頼りになるのは看護師だなとも考えた。
そして今は、大学病院よりも地域の病院にできれば入院したいなと思っている。
それでいいんだ。
検査結果だけ大学で出してくれれば。
だって息子のような年齢の（息子はいないが）若い医者は機械による検査結果がないと何もできないんだぜ。
経験もなければ知識も少ない（はず）。
それを補ってくれるのがデータなんだろうけど、そのデータのありがたさも当然すぎてわからない。
そんな未熟な人に任せるよりは技量のある人に見てもらいたいと思うんだよ。
そういう人はきっと計器が壊れても有視界飛行で空港にまでたどり着くパイロットと同じと思うし、そう信じたいね。

減量生活苦

仕事の量を半分以下に抑えているのでかなり生活が苦しくなってきた。
それでも仕事終わりには息も絶え絶えで体力の低下を実感している。
倦怠感は抜けないし、期待感は高まるし、実際にはいまだに確定診断されずに治療も行われていない状態だし、中途半端な立場だから仕方ないのか。
一方で、血液検査で悪玉コレステロール値が上昇しているので投薬治療が始まって、ついでだから5キロばかり減量しようと食べる量を減らしたら体重は減らないのに体力は減るし。
体力低下が仕事をセーブする理由になっての繰り返し。
どこでストップをかけるかだが、やはり治療開始だろう。
いつになるのだろう。
見切り発車で動画のアップを再開した。
これでまた入院となると中途半端になるので嫌なのだが。

仕事も年度がわりの4月に入院していたこともあり、関係先も含めて知らない人が増えてしまい、どこの誰かを確認しなければならない。
当然相手方もこちらのことを知らないだろうし。
お互いに「なんてステキな人！」と思えるとね・・・

いつになったら旅へ出れるのだろう、などとふと・・・

田舎から都会へ

久々に都内に動画撮影徘徊に。
失われた◯十年などと言われ、あるいは神武以来の好景気などと宣言され、いったいどうなっているのよと思って世間を眺めているんだよね。
東京を見ている限りは、人の動きはバブル消滅時とかに比べると活発なんだよね。
だって電車は平日昼間だって人でイッパイ。それも仕事中でもない、学生でもない、どこかへ行こうとしている服装でみんな乗っているんだから。
お店に行っても人はイッパイ。
年寄りも若者も欲望が顔に現れているし。
そういう状況を各所で見ていると、確かに景気は良いのかもしれないと思ってしまう。
でもね、よくよく見ると、あるいはバブル時の状況を思い出してみると、何か違うんだよね。
金がかかっていないんだよね。
低いところでそこそこ欲望を満たしているんだね。
某百貨店などでは2割の客が8割の売り上げを上げると言われたものだけど、まあ今の状況をこれに当てはめると百貨店には2割の客しか来なくなったということか。
残りの8割は安い量販店に移ってしまったと。
自分などは単純に考えるので、上位2割の人達だけが8割の売り上げをあげても、百貨店というように百貨を買うことはできないんだよね。
ほんの一部のコーナーでだけお金が使われて、他の階やフローアーにまで回らないのね。
そこを残り8割の客が動かしていたんだけど、金額だけで見た結果おざなりの扱いがされたんだね。
だってグルグル回遊はするけど滅多に買わないし。
でもそういう人たちのために商品は並べられていたんだよね百貨店って。
そして大型ショッピングモールに庶民の皆さんは移動し、現在はそこで回遊しているようだ。
買わないんだよね。
堅実なのかお金がないのかお金の使い方がわからないのか。
欲しくないわけじゃないみたい。
興味があるから見に行くんだし。
我が家などは必要なものを買うとき以外はお店に行かないからね。
そういう我が家とは違う所帯が繁華街をウロウロしているのが東京という街なんだよね。
なんとかしてもっと金を稼ぎたいなとか思わずに、まあこんなものでも十分だし、それよりリスクを負うと将来が心配だし。
そんな小市民の皆さんが住む街東京に、小田急だと小田原から、京王なら高尾から昔なら行楽に向かう距離を逆方向からお上りさんが来るので電車はずっと混雑しているんだよ。
その意識の”高さ”に特に買い物の理由もなく同乗している田舎じじいは恐れおののくんだよ。
そんなに行きたいかね東京に。

新たな治療へ

検査結果を持って地元の大学病院へ新たな治療のために受診。
のはずが、受付で呼ばれて受診できませんよと。
検査結果が出ていないとのこと。
検査結果が出ていないと治療できないため受診できませんと。
なんじゃそりゃ。
結果が出たと言われたので来たんですけどと押し問答。
なんとか治療の列に加えてもらえたが最後尾。
朝から待ってお昼過ぎ。
先生は最初からケンカ腰。
以前病院で仕事をしたことから、こういう先生はいるんだよねぇとわかっているので、逆らわずに少しずつ距離を縮める。
”事情聴取”をしていてわかったことは、これまでの病院で行なった病理検査では結論が出なかったようだ。（結果は出たと医師には言われたのに）
それでも結果を出すには設備の整った大学病院の検査部でなんとか検査をしてもらわなければならない。
そこで検査のことはウヤムヤにして患者を病院へ差し向け無理強いする作戦を決行したわけですよ患者には内緒で。
一方大学病院側は俺たちは検査屋じゃねえぞぅフザケンナとなるわけだ。
と言いつつ、地域医療との連携は十分わかってはいるので、フザケンナとは思いながらも引き受けざるを得ないが、少しはウサを晴らしたい、という状況だったよう。
むげに追い返すのもなんだからと、とりあえずさらに必要とされる情報を得るためにCTの予約と血液検査の実施。
血液検査の結果を再び聞きに診察室へ戻ると悪性腫瘍としては緊急性はないけど、コレステロール値が異常に高いと言われる。
これまでも何度かは指摘されたが、どうやら入院等の間で体重増加と運動不足が重なりお腹に悪性脂肪が巣食ったようだ。
というわけで、リンパ腫の治療は次回以降ということで、とりあえずコレステロールの治療を行なうための投薬。
朝からひどく眠かったので帰宅後仮眠。
今夜からダイエット。

記憶などあてにならない

自動車レーサーのニキ・ラウダが死んだそうだ。
70歳ということで若いなぁという印象だ。
活躍したのは1970年代のことなので”最近”だ。
死去のニュースでネット上でも話題になり、”当時”の画像も再認識されることになったのだが、そこで確認したのは自分の記憶のいい加減さであった。
80年にヨコハマタイヤがコマーシャルしたタイヤのCMは、登場ドライバーがニキ・ラウダ、挿入歌寺尾聡という記憶に残る名作となったのだが、”当時”そのCMを見てニキ・ラウダのかっこよさにシビれた。
ニキ・ラウダの立ち振る舞いがドライバーたるものはこうでなければとsatoboの運転姿勢に大きな影響を与えたのだ。
言葉でで説明すると、ニキ・ラウダが車に乗り込みスタートさせる際、斜め後ろをすっと振り返って安全確認して颯爽と走らせたのだ。
ああやって安全確認してスタートするんだ、F1ドライバーでさえ、と感激した。
当然ブルース・リーの燃えよドラゴンを見たダンシが次の日から「アチョ〜」と奇声を発したように、satoboは車を発車させる際には必ず斜め後ろの確認を忘れずに行なったのだ。

ところがである。
今回改めて当時のCM動画を確認したが、そのようなシーンがないのだ。
は〜？である。
40年間satoboはニキ・ラウダになって寺尾聡を口ずさみながら愛車を走らせてきたのに（BMWではなくシビックだが）。
一体どうなっているんだ。
完全なる勘違いなのか？
え〜そんなぁ〜
俺の青春を返せ！