Nonsection Radical

撮影と本の空間

味気ない街

2010年04月25日 | Weblog
某月某日
というわけで(笑)、今日はライカR7FM3を持って東京近郊ニュータウンを歩いた。
持って行ったレンズはズミルクスRニッコール50mm1.4、PCスーパーアンギュロンRニッコール28mm2.8、エルマリートRニッコール135mm2.8だ。
電車を降りた駅前からいきなり既視感が。
新興住宅地駅前というのはどこも同じ作りだ。
キレイさっぱりで、人がそこにたむろしないように拒絶感を漂わせている。
用が済んだらさっさと立ち去れと言わんがばかりだ。
電車の窓からチラリと見えた住宅街は、たぶんまとめて建て売りしたものだと思うが、一帯が同じデザインの家なのだ。
現代版「文化住宅」だな。
そんな住宅街に踏み出したのだが、街は清潔で、道路は整備され、家の前には坪庭のような「ガーデン」が作られ、雰囲気は住宅展示場。
たぶん1000万を少し切るぐらいの年収の家族が住むのだろうが、建坪40ぐらいの家に家族4人で住むのだろう。
駅前は商業地で、住宅地はそこから少し離れているので、普段の移動はクルマが必要だ。
駅前までに飲料水の自動販売機などない。
住民が設置を好まないのだろう。
そんな街を歩いていると味気なくて、自分はこんなところには住めないと思った。
もちろん経済的な意味でも(涙)。
健全な小市民的価値観が街を覆い、現状維持を望む精神構造があふれるいけ好かない街、とは言わない(笑)。
しかし、まだ開発されていない周囲の畑や山野、旧住民が住む年代の経った集落の方へと自然と足が向いてしまう。
これから30年経てば多摩ニュータウンの二の舞になる事が想像されるこの「ニュータウン」で、子供はどのように成長し、オトナは老いていくのかと想像すると、日本の将来は大幅に変更を余儀なくされる、とは言わない(笑)。
コメント
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