Nonsection Radical

撮影と本の空間

「原子力戦争」の答え合わせ

2015年02月28日 | Weblog
原子力戦争 田原総一朗著 講談社文庫 読了。
大変面白い本だった、今から思えばね。
今からというのは、書かれた1970年代と2011年を経てという事。
本著は「小説」なんだけど、まあ同様な事は当時も行なわれていたのでしょう。
そして40年ほど経った21世紀には、”当事者”であった人で亡くなった人も少なからずいるでしょう。
そして現在も存命の方もいるでしょう。
どう思っているんでしょうかね。
「どう」ってのは、原発の事故があったという事ではなく、自分が「社会」の第一線で働いていた時に抱いていた将来の認識が、21世紀になってみてまったく外れていたことに対する「どう」って事にですよ。
高度成長が”かげり”をみせて、これではいかん、日本は沈没する、成長するにはエネルギー政策が必要だ、ということで原発推進した時代でしたが、実は”かげり”ではなくて、今から思うと「終焉の始まり」だったのがわかるわけで、同時に田中康夫著の「なんクリ」ではないけれど、日本社会の衰退の始まりだったわけですよ。
予想したグラフのように日本のエネルギー消費が伸びたわけでもなく、再び高度成長を取り戻したわけでもなく、逆に嘲笑されていたゼロ成長社会になってしまったわけです。
つまり当時それこそ命を懸けて推し進めようとした”政策”が、まったくトンチンカンな行ないであった事に対して「どう」思っているんだろうなぁと思うんです。
現在は企業も短期の収益の結果だけに経営の主眼を置いているわけだけど、結局政策なんてものも、当時から短期的なものの見方でしかなかったと、トンチンカンな行ないが必死になって行なわれていたのを”今”になって「バカなんじゃないの」と笑いながら思うわけですよ。
そうやってバカにする事を不愉快に思う人もいるだろうけど、一方で”現在”を予測して何かしら手だてを打っていれば、こうまでは悪い世の中にならなかったんじゃないのかと思うんですよ。
そんな予測は不可能だというのなら、エネルギー不足が深刻化して日本の産業が壊滅するから大変だ、という”予測”がどうやって出来たんですか?
そういう”予測”だけは出来るんですかね、不思議ですね。
まあ、その”予測”も外れたわけですがね。
こうやって過去の本を読む事は、過去に行なった”予測”の「答え合わせ」をする事だから面白いんですよ。
もちろん社会や経済もそうですが、本著の原子力に関しても「答え」は出てしまったんですからねぇ。
それにしても当時の”当事者”たちの「答え合わせ」の結果はどうだったんでしょうねぇ。



佐野町の街並み 1
滋賀県東近江市垣見町,佐野町
撮影 2014年12月13日 土曜日 12時00分
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異邦人で旅気分

2015年02月27日 | Weblog
毎日通う道や知った街に何も新鮮さを感じない。
そういう事ってありますよね。
そういう場所で写真や動画を撮ってもつまらない。
そう思う事ってありますよね。
それはあなたの眼が腐っているから。
それはあなたの脳みそが縮んでいるから。
そういう時には、イメクラ遊び。
といっても、赤ちゃんプレーや教師プレーの事じゃない。
異邦人プレー。
外国から初めてこの地に来たばかりの異邦人になるのです。
すると見るものすべてが新鮮に。
もちろん異邦人ですから、見慣れたお店や看板などは初めて見るものばかりに生まれ変わり、何も定義づけされたものはないし、文字さえも単なるサインにしか思えない。
そこでどんな行動をとるかはあなた次第。
知らない街へ行っても、日本へ来るのが初めての異邦人なので、日本人の常識とは違う視点で街を見る事になる。
異邦人はなんて新鮮な気持ちで日本を味わっているのだ!
なんてミステリアスな場所なんだ!
さあさぁ明日からこれまでの意味づけを消し去って、新鮮な眼と頭で街を歩いてみましょう。




サカエマチ1番街
大阪府池田市栄町
撮影 2014年10月25日 土曜日 13時25分
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思考錯誤

2015年02月26日 | Weblog
これでも写真を趣味にする(していた?)ので、たまには撮影の事などを考える事もあるさ。
なにかにインスピレーションを受けて、あれでこうしたらこんな事ができるんじゃないのか?なんて頭で考えて、あれこれ必要なものとかシミュレーションするんだけど、だいたいアイデアが練れてきたところで、ふと思うのは、「で、何を撮るのか」ってことで。
それでまた、頭の中で、こういうのはどうか、ああではない、こうではないと繰り返し考える事に。
で、結局このアイデアは素晴らしいけれど、それを活かす写真を自分では撮れないという結論でオシマイ。
それでも懲りずに、次なる考えを巡らせ、こんな事ができるぞ、でも自分にはできないなと、やろうとはせずに、あくまでも思考段階で繰り返しシミュレーションをしてオシマイの繰り返し。
何一つ実を結ぶわけでもないのだけれど、それはそれで仕方ない事。
でさぁ、これがスゴいアイデアでさぁ、ほらあの・・・・



築地6丁目の街並み 3
東京都中央区築地6丁目
撮影 2014年8月11日 月曜日 12時50分
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楽な方で

2015年02月25日 | Weblog
本屋さんへ行くと、レジで「カバーをおつけしますか?」って訊かれるじゃないですか。
それで「楽な方で」って言うと「はぁ?」って言われるんだよねぇ。
ホントはカバーも袋もいらないんだけど、一冊ならともかく、複数だと裸でもらうのもなんだし、なるべくレジの人の手間にならないようにと「楽な方で」って言うんだけど、そういう人はいないのかムダに時間を取ってしまって、慌てて「じゃぁカバーを」なんて”心にもない”事を言ってしまうのが歯がゆいんだよ。
こういう場合は、どう言えばいいんだろうねぇ。
そりゃあ「むっちり妻」とか「すわっぷ団地」とか「むれむれ夫人」とか(すべて宇能鴻一郎著)だとカバーをつけてもらおうかとかって思うんだけど、その他の本だとカバーも袋も結局捨ててしまうんだからムダなんだよねぇ。
いっそカバーを絶対につけてもらいたくなるようなBL本をいつも一緒に買う事にするかぁ。「抱かれたい男1位に脅されています。」とか「俺と彼氏の恋の果て」とか「あふれてしまう」とか・・・




平米町通り 1
富山県高岡市小馬出町,本町
撮影 2014年9月6日 土曜日 14時40分
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キャラクター人気

2015年02月24日 | Weblog
アンパンマンとトッキュウジャーのキャラクターエプロンが無事にマゴの元に届く。
どうしてチビッコはキャラクターものが好きなんだろう?
我が身を振り返れば・・・仮面ライダー? ウルトラマン? 赤銅鈴之助?(笑)
最近はチビッコのおかあさんもイケメンキャラクターショーの出待ちをするとか。
カッコいいものを好きになるのに年齢は関係ないという事。
ならば、オヤジがアイドルの追っかけをしたって・・・・これは犯罪と呼ばれるのはなぜだ!

とりあえずジジイの義務は果たした一日。




元町の街並み 2
兵庫県豊岡市元町
撮影 2014年8月2日 土曜日 14時30分
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