Nonsection Radical

撮影と本の空間

使いやすさに金を払うか

2010年12月31日 | Weblog
休みの間に会社の販売管理データベースを作らねばならないので、本日より開始。
前の会社ではファイルメーカーというデータベースソフトを使っていた。
カード型データベースの発展型のような使いやすいソフトだ。
世の中どういうわけか高機能なものを欲しがる傾向があり、個人の住所録や蔵書リストなど作るのにもマイクロソフトのアクセスなど本格的なものを使おうとする。
でも、そんなものは必要ないとわかっているsatoboは、本格的でないと噂の多いファイルメーカーをずっと使っている。
理由は簡単だからだ。
ネットで検索しても、アレが出来ないコレが出来ないと「みんなスゲーなあ、そんな本格的なソフトを動かす会社ばかりなんだぁ」と感心するばかりなのだが、小さな会社のある部分の仕事にデータベースを使う場合は簡単なソフトで事足りる事も多いのだ。
ところがそんな簡単なソフトが今となっては数が少なくなり手に入らない状態になっている。
それでファイルメーカーを使っていた。

使い方で重要なのは検索だ。
あの情報が「今」知りたい。
あの商品の納期はいつか「今」知りたい。
電話で問い合わせのあった情報を「今」知りたい。
そんな場合に、いちいち何かの操作をいくつかして検索するなどというのは時間の無駄なのだ。
検索ボタンをポンと押して、必要な項目の部分に知りたいキーワードを打ち込めばその場で表示される。
そうでなくては間に合わないのだ。
よくあるでしょ。
「おい!あの商品の納期はいつだ?」などと訊かれる事が。
そんな時に10秒以内で答えられないと文句も言われるであろう。
それが出来るのだ。
そのためだけに存在する価値があるのだ。

しかし残念な事に現在の会社にはそのソフトを買うお金がない。
いや、前の会社にもなかったが。
そのためファイルメーカーという結構値段の張るソフトを自腹で購入していたのだ。
ところが倒産騒ぎにまぎれて、そのソフトを持って来る事を忘れたのだ。
登録情報もわからない。
使用するには、また新たに買わなければならないのだ。
でもそれは無理。

そこで無料で使えるオープンオフィスというソフトの中にあるBASEというデータベースを使おうと考え、休みの間に作り上げてしまおうと思ったのだ。
知識は何もないので、ネットで情報を得ながら構築し始めたのだが、ファイルメーカーでの知識も多少役に立ち、順調に進んだ。
ところが、である。
「検索ボタンをポンと押して、必要な項目の部分に知りたいキーワードを打ち込めばその場で表示される」というやり方がわからないのだ。
出来るかどうかも、satoboにも出来るかどうかもわからない。
それが出来ない限り、どんなに高機能でも役立たずなのだ。
もちろん、出来るけどsatoboには出来ない、となるとsatoboが役立たずなのだが。

頭によぎる誘惑は「ファイルメーカー買おうか」である。
あれならボタンひとつでパッと情報が出る。
すべては解決されるのだ。お金の問題を除いては・・・
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キムチ探し

2010年12月30日 | Weblog
連日探し物で歩き回っている。
というのも、そろそろ家の食事に飽き飽きしてきたからだ。
適当に野菜を煮たものなどは全然平気なのだが、「へんな」加工食品を食べさせられるのには閉口する。
「へんな」というのはsatoboの個人的意見で、世間では普段「おいしいおいしい」と食べているものらしい。
実際に今日も各地のスーパーをまわったのだが、年末の買い物に集まる人でごった返していた。
本日の探し物はカナモト食品のキムチである。
まだ食べた事がないのだが、一度食べてみようと思っていた。
年末年始はキムチでごはんをあっさり食べようと計画していたのだ。
お腹の具合も良くないのでキムチで体調を整えようと。
伊勢丹で扱っているというので京都駅の伊勢丹を探したがなかった。
かわりにキムチ専門店があったが、100g200円と高すぎる値づけ。
100g100円が相場でしょう(satoboにとっては)。

西武百貨店でも取り扱っているというので別の街へ。
しかし見当たらず。
できれば近場で見つけて普段も買い付けられるようにしたいので、家からあまり遠いところは却下。
美味しくても高いものは却下。
100g100円が譲れない線。

しかし、「へんな」商品は巷にあふれている。
戦中戦後の物資不足の時におこなわれた「改悪」がそのまま続いて、もの余りの今でも改悪されたものが安くするためという理由で作られているのは、たとえ合法的であっても中国のトンデモ食品を笑えたものではない。
たとえば醤油、味噌、酒など。
普通に作れば必要ないものを入れて「水増し」しているのが多い。
アルコール添加だが。
あとアミノ酸系化学調味料。
家で加えても手間もかからないのにそれをしない「ダシ入り~」。味噌とか醤油とか・・・

それよりも美味しく思えないのが有名どころとうたい文句の加工食品で、苦手だ。
今夜出された夕食を例にすると、「有名なところで作った豆腐やて」・・・「うまくない・・・」・・・「それはアンタが本物の味を知らんからや」。
「熊本の高い馬刺しやて」・・・「脂が多くて口に合いません!」・・・「なんで?こんな軟らかいのに」。
老母と交わされる会話だ。
老爺と老母とはいつも「これはどこそこのなになに」とまず飾り言葉が先に出て、だからウマいマズいと話をしている。
satoboにとっては「どこそこの」というのは無用である。
口に入れて美味しければ美味しいし、マズければマズい。
ただ黙って食べるだけである。
できれば薄味であればありがたいだけだ。
残念ながら化学調味料入りだと味がクドくなるのでイヤなのだ。

そこで「普通の味」を出す為に神奈川の家ではコンブや鰹節で簡単にダシをとって、普通のワカメや豆腐や麩、味噌で味噌汁を作ったり、トマト缶でソースを作ってスパゲッティ(パスタなどとは呼ばない)を作ったりしていたのだ。
失業後2ヶ月間は夕食をsatoboが作ったりしていた。
化学調味料など使わなくても普通の味が出せる。
幸いな事にそんな普通の食材を「赤い生協」が取り扱っていたおかげで出来たのだが、こちらにはそのような生協はない。
そこで普通の食材探しをしているのだが、驚く事に普通の食材をスーパーで探すと生協より高いのだ。
だいたい1.5倍ぐらいの値段がする。
普通の当たり前の食材がだよ!
麦と塩で作った味噌が700円ぐらい(生協のは500円ぐらい)、醤油が350円(同270)、ソース380円(同260円)とか。
もちろん特売品などビックリするぐらい安いが、そういうものは当然「普通」ではない。
薄めて、そのかわりに何かを添加して、味を整えている(あえてごまかしているとはいわない)。

そんなものを普段食べているくせに、テレビ番組などを見て、あそこは美味しいなどと言って、わざわざ出かけて行って、並んでまで食べたりする。
satoboはそういう事には無頓着で、外食券食堂やソ連を思わせるので並ぶのはイヤなのだが、味にうるさいわけでもない。
ただただ普通のものを食べれば美味しいと思えるだけなのだ。
その普通な事を老親に理解させるのはなかなか困難であるようだ。
神奈川の家では今でも赤い生協を利用し続けているらしい。
普通の味に慣れているのだろう。
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きんつば探し

2010年12月29日 | Weblog
年末に届いた進物のお返しを買うというので京都へ老母と。

以前食べた「きんつば」が好評だったというので、「きんつば」を贈る事にした。
しかし、以前食べた場所の記憶がさだかでないと言う。
ネットで検索しようかとも思ったが、「きんつば」ならどこでも売っているだろうという事で、大阪へ行くか京都へ行くか論議の末、京都なら和菓子のお店も多いだろうと。
なにせたかが「きんつば」である。

まずは京都駅周辺の名店街を歩くが・・・
お土産菓子は多いが「きんつば」は見当たらない。
「きんつば」って京都のお菓子じゃなかったっけ?と話しながら、デパート巡り。
地下の銘菓のお店をまわるが見当たらない。

少々焦りの色が出て、地下鉄で四条通へ。
街並みはすっかり変わり、テナントビルばかりの通り沿いでは昔ながらの小さなお店は見つからない。
そこでやはりデパ地下へ。
高島屋の地下でようやく見つけるが、石川県の「きんつば」で、5個入りのパック詰め。
これでは贈り物には出来ない。
さらに、ほぼ諦めながら探すと、ようやくいわゆる「きんつば」を発見。
1個売りで箱詰めも出来ると言う。

「きんつば」をご存知の方はわかるだろうが、「きんつば」は小さい。
これである程度の大きさの箱に詰めて「体裁」を整えるには15個あるいは20個詰めないとカタチにならない。
送り先は3件だ。
あいにくワゴンの中にはそれだけの数はない。
お店のオネイサンに訊くと、本店に行くと他にも種類があり、箱も各種あると言う。
相談の末、本店に行く事にして、地図入りパンフレットをもらう。

その本店というのが京都でも郊外の桂にあり、駅から歩いて15分かかると言う。
阪急電車に乗って桂駅まで行き、「遠いなぁ」という老母の愚痴を聞きながらトボトボ歩く。
桂川ほとりの桂離宮の前にその店はあった。
パンフレットの写真から想像していたよりは小ぶりのお店だったが、引っ切りなしに客は訪れ、店頭ではジョシが忙しいそうに立ち働く。
こういう店頭作業はダンシよりジョシの方が断然キビキビ働くものである。
ここのお店の「きんつば」は他店がだいたい150円ほどなのに250円もする。
それをまとめ買いして、3件で15000円!
田舎者の見栄は恐ろしい。
しかし、「きんつば」のコンパクトさを気にして老母は「きっと相手先はなんだぁきんつばかぁ」って思うのだろうなと気にしている。

ついでだからとsatoboは「きんつば」を4個(1000円)買い、味見をする事にした。
通常の小豆の「きんつば」と白小豆の白「きんつば」。
実はsatoboも「きんつば」は好きなのであった。
念のために言っておくが好きなのは「きんつば」であり、「きんぱつ」ではない。
「きんつば」は食した事があるが、「きんぱつ」はない(残念)。

帰宅後、お茶を入れて試食。
黒白半分ずつを老母と食するが、上品な味わいに満足。
最初は「高いなぁ」と言っていた老母も、食べたあとは値段なりに美味しかったとみえる。
そして都合1個食べた事になるが、そのおかげでいつまでたってもお腹がへらないといって「効能」に更に納得の模様。

ネットで調べたら京都市内にも「きんつば」を売っているお店はたくさんあったが、自店舗を出しているところばかりでデパ地下などには売っていないようであった。
前もって調べれば苦労もなく買えたのにと、今更ながらネットの威力に感服。
ついでに調べた桂のお店。
結構有名なお店だった模様。
その名を「中村軒」と言う。
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紅顔の美少年

2010年12月28日 | Weblog
タバコを買おうと自販機の前に立つと、ジョシの声が。
ついに来たか!と思ったが、よく聞いてみると「顔をレンズの前にウンヌン」。
自販機からの人工音声であった。
パスモじゃないやタスポを使うのではなく、顔を認識して未成年か判断する装置である。
言われたようにレンズに顔を向け、マバタキしたり目を閉じたりしたのだが、その結果、判断出来ないので免許証を出せと言う。
ただでさえめんどくさいのに、そんな事してられないやと、もう一度チャレンジ。
しかし、結果は同じ。
あくまでも免許証を出せと言い張る。
免許証と言ってもフォークリフトや医師の免許証ではない。
自動車運転免許証だ。
タバコを吸うのになぜ運転免許証が必要なのかわからないので買う事を止めにした。
自販機から離れてブラブラ歩きながら、いつもだと悪態をついているところなのに、なぜ今日はそうならないのか考えた。

つまりだ、satoboは未成年に見られたわけである。
お顔が紅顔の美少年と判断されたのだ。
赤ら顔の酔っぱらいオヤジとは意味が違うのだ。
関ジャニ∞と同レベルに見られたわけだ。
タバコを吸うにはまだまだ若すぎると判断されたのだ。
自覚はなくてもジョシにそう言われちゃぁ仕方あるまい。
腹を立てるのも大人げない。
なぜなら未成年だから。
人は騙せても機械を騙す事は出来ないのだ。
機械は正直だから。
おいらは紅顔の美少年だと言うわけだ。
今夜は酒がうまい!
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NHKに出ればおしまい

2010年12月27日 | Weblog
帰宅すると老母が食卓でテレビを観ていた。
NHKでコロッケの特番をしているらしい。
ビーフコロッケが好きなのだが、テレビでは物真似芸人のコロッケであった。
飯を食いながら共に眺めていたのだが、全然面白くない。
当然のように笑いも少ない。
NHKホールに観に来るような人は、実はコロッケの面白さなどどうでもいいのだ。
コロッケが真似をする人、それも懐メロ系の人の歌を聴きたいのだ。
それがわかっているのか、バックに大勢の人を配したりして、ショー的要素を多く組み入れている。
「エラなったなぁ」というと、老母は「みんなNHKに出る事が夢なんだよ」と夢のようなことを言う。
勲章をもらうようなものなのだろうか?
お墨付きが欲しいのだろうか。
大変結構な事である。
有終の美を飾るのにはふさわしいのだろう。
つまりNHKに出るぐらいエラくなるとゴールだという事だ。
ワケのわからない、顰蹙をかうような、変なヤツという批判を褒め言葉にして上昇してきた人が、みんなに受け入れられて馴染んだところで「もうおしまい」と批判されるのだからやってられないではあろうが。

おっちゃんおばちゃんに受け入れられるようになると流行もオシマイという事実がある。
オトナに認知されたものは最先端ではない。
そういうわけでコロッケも・・・

番組の途中だが、食べ終えたので、さっさと席を立った。
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