癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

姫神山(1124m)

2016年10月06日 | 登山・旅行

〈端正な形の姫神山〉

 
〈山頂から平野部を挟んで岩手山を望む〉

 今日は停滞日と決めて、のんびりしていた。ところが、テレビの天気予報で、岩手の方は晴れているとのこと。姫神山なら登れるかも知れない…視界20mくらいの八幡平アスピーテラインを越えて、岩手へ入ると、果たせるかな、姫神山が姿を現していた。岩手山は山頂部が雲で覆われていた。なお、八幡平は上の方はすでに紅葉が終わっていたので、今回の予定からカット。

 この端正な山は、石川啄木の故郷・渋民村の山である。日本二百名山で、昨年、田中陽希も登っている。

 この山と、岩手山、早池峰山は「岩手3霊山」で、昔から山岳信仰の山だった。岩手山は男神で、その妻がこの姫神山、愛人が早池峰山という、三角関係の伝説もあるという。

 この山は、11年前に妻と一緒に登っている。山の姿以外、なぜかまったく印象のない山である。4コースあるらしいが、結局前回と同じ、一番人気の一本杉コースを往復した。登って行っても思い出すところは全くなかった。前回の記録を見ても、全然触れていないし、山容からもっと楽な山かと思っていた。しかし、ずっと厳しい急登が続き、根張りの道や上の方は露岩の道で、予想以上にきつかった。地元の人によると、このコースが一番きついとのこと。

 平日にも関わらず、30人以上の登山者に出会った。中でも驚いたのが、完全に腰が曲がり、85歳以上と思われるお爺ちゃんだった。スエットスーツの上下に毛糸のちゃんちゃんこを羽織り、毛糸の帽子を被り、婦人物の短い可愛いゴム長を履いただけで、家から散歩に出たついでに登ってきたという完全空身スタイル。水も持たず、杖もなし。後ろに手をを組んで、前屈みになって黙々と登ってきた。
 「元気ですね。おいくつですか?」と訊いたら、ただ「なんも、まだ、わげんだ」とひと言。これまで山でいろいろな人に出会ったが、驚きという点ではピカいちだ。若い頃から、ずっとこうして登り続けて来たのだろう。今回のこの山の一番のネタはこれである。写真を撮らなかったのが悔やまれる。

 11:20スタート、登り1時間20分、下り55分、14:00ゴール。


登山口から山頂を見上げる


コースの由来となる一本杉


ざんげ坂の上や7合目付近にも階段の急登が続く。ここもあの爺さんが越えてきた。


頂上に近くなると、このような岩場が続く。足場もこんな感じだ。


8合目を越えると、こんな露岩の道が続く。


姫大明神の祠が祀られた頂上。頂上の下にも薬師神社と若宮神社の祠が祀られていた。 

◎下山後に寄った石川啄木記念館

記念館。企画展として、北海道新幹線開業に関わって「啄木と北海道」が開催されていた。1年ほどの短期間だが、函館、札幌、釧路での啄木の活動や暮らしなどが詳しく展示されていた。


代用教員をしていた渋民尋常小学校と当時間借りをしていた斉藤家。どちらも、当時のものを移設したらしい。
 

◎八幡平アスピーテラインの途中で立ち寄った後生掛温泉の遊歩道


泥火山


大湯沼

 

 啄木記念館のあと、ユートランド姫神の温泉に入り、西根の道の駅に落ち着いた。明日は、目の前に聳え立つ岩手山の予定。


八甲田山(1585m)

2016年10月05日 | 登山・旅行

〈上毛無岱の下りから下毛無岱を見下ろす。左の島のようなのは岩木山〉


〈もっともきれいだった、下毛無岱から眺める上毛無岱からの下り斜面の紅葉〉


〈下毛無岱から眺める、左から赤倉岳~井戸岳~大岳〉

 昨朝は20℃もあって、何も掛けないで寝ていたが、今朝は、標高925mなこともあり、寝袋に入っても寒いくらいで、外気温は5℃まで下がっていた。

 一口に八甲田山と言っても、北八甲田と南八甲田があり、多くの甲形の峰々の総称で、その合間に開けた湿原を神の田に見立てたことからついた名である。

 最高峰の大岳に登るのは、10年ぶり。前回は、酸ヶ湯温泉を起点に、仙人岱コースから登り、直接毛無岱に下り、その足で岩木山も下から登るという強行日程だつた。そこで、今回は、酸ヶ湯温泉を6:20にスタートし、仙人岱コースから最高峰の大岳に登り、井戸岳~赤倉岳~田茂萢岳~田茂萢湿原を回り、少し戻って~毛無岱へ下り、毛無岱を通り、11:50に酸ヶ湯温泉へ下りた。トータルで5時間30分の散策気分の周回だった。

  幸い、天候には恵まれたが、紅葉狙いの期待に何とか応えてくれたのは、最後の下毛無岱だけだった(上の3枚の画像)。あとは赤を演出するナナカマドが赤くなれないで枯れていて、紅葉不作の年の感じだった。


酸ヶ湯温泉の上に姿を見せている大岳を眺めてスタート。


途中から、朝日に輝く南八甲田の山を眺める。左は3年前に登った櫛ヶ峯、右は横岳。


朝日に眩しい仙人岱


八甲田最高峰の大岳頂上。ガスの上に浮かぶのは岩木山


大岳の下りから眺める井戸岳と左奥の赤倉岳


井戸岳の噴火口。八甲田山系最大の噴火口?


赤倉岳から荒々しく削れた谷


赤倉岳から見下ろす毛無岱


赤倉岳から見下ろす田茂萢湿原と八甲田ロープウェーの山頂駅


田茂萢湿原から眺める、越えてきた左から赤倉岳~井戸岳~大岳


上毛無岱から岩木山を眺める


上毛無岱の下りから下毛無岱を見下ろす


下毛無岱から田茂萢岳斜面を眺める

 下山後、酸ヶ湯温泉に入り、このブログを打つ。14:30に外に出たら、雨が降ってきた。やはり、今日は、午前勝負が正解だった。
 明日は、八幡平の予定だが、多分台風の影響で停滞日になりそう?
 停滞しても良いように、一番近くて、市街地にある鹿角市の道の駅まで走ることにした。


釜臥山(878m)

2016年10月04日 | 登山・旅行

 下北半島の最高峰で、恐山山地の最南端に位置する。海峡を挟んだ恵山からもはっきりと指呼できる端正な山容の山である。

 山頂には、自衛隊のレーダー基地があり、下の展望台までは、一般の車も入れる。登山道は、大湊からのスキー場コースと、途中で合流する水源地公園コースとがある。初めて登る山なので、夜を明かした水源地公園北駐車場を起点として、分かりやすいスキー場コースを登り、水源地公園コースを下った。

 朝の内は、強い雨が降ったり止んだりして、山の上に雨雲があった。それが取れて安定するまで、本を読んで待った。

7:30スタート、登り(頂上を越えて展望台まで)2時間05分、展望台で25分休憩、下り(展望台から)1間40分、11:40ゴール。

 まずは、スキー場に続く登山道を登る。後ろを振り返ると、むつ湾と大湊の海上自衛隊基地のある芦崎湾の展望が広がる。上のゲレンデの方が急だった、


 スキー場の上には、展望台を兼ねた山小屋が建ち、その右上に頂上が見える。


 スキー場の上はちょっとしたピークになっていて、少し下る先には、頂上までの斜面が見える。
 コル付近には、水源地コース分岐があった。


 その先には、岩窟の中に祀られた祠があったが、荒れたままだった。

 そこから、頂上近くまでは、林の中の展望のない直登が続く。


 頭上が開けて、頂上の下の岩塔群が見える。


 薬師の巨石群。一番手前の大岩には、ロッククライミングの器具が取り付けられていた。

 この根元と頂上に、昔のお山がけの同じ案内図が立っていた。それを見ると、薬師天、大黒天、大日天へのルートがあったようだ。今は、自衛隊のレーダー基地になっているが、昔は信仰の山だったようだ。 


 このガレ場を登り切ると頂上だが、物凄い強風で、バランスを崩されることたびたび。


 1時間50分で頂上到着。大きなレーダー基地に占拠されて、金網の柵が設けられているが、一角に祠や奥宮などが設置されていた。


 頂上からの一番の眺めは、むつ湾の眺めだろう。左側にむつ市街地も見えるが、これは、下の展望台からの方がよく見えた。


 頂上から遊歩階段が続き、下に展望台が建っている。この向こうには、海峡を挟んだ恵山などが見えるはずだが、雲で覆われていた。
 風を避けて休みたかったので、そちらへ向かった。


 途中から恐山霊場と宇曾利湖が見えた。


 展望台の前から頂上の一番大きなレーダーの建物を見上げる。この斜面の紅葉がきれいだった。

 展望台は、ガラス張りなので、温室のように暖かかった。強風で冷えた体にはうれしかった。


 むつ市街地の眺め。これが夜になると、アゲハチョウの姿の夜景になるそうだ。日本の夜景百選に選ばれている。

 25分ほど休んで、頂上へ登り返して、下山開始。頂上付近は、突風に襲われて、耐風姿勢を取らなければならないところもあった。

 展望台から50分で、水源地コース分岐に到着。


 水源地へ続く桜水沢への優しいジグサグ道を下り、その右岸に続く登山道を下る。距離は長いが、斜度が緩いので、スキー場コースを下るより楽だ。しかし、展望がまったくなく、単調な歩きだった。こちらは、下りに使うのが正解だと思う。


 分岐から50分で、水源地公園に到着して、ゴール。


 むつ市街地でラーメンを食べて出たら、目の前に釜臥山が聳えていた。いかにもむつ市のシンボル的存在の山だった。左側が登ったスキー場と登った斜面。

 明日の予定は、八甲田山なので、酸ヶ湯温泉まで走った。温泉に入って、今晩は、ここの駐車場で泊まることにした。

前日の「縫道石山」へ   翌日の「八甲田山」へ

縫道石山(ぬいどういしやま)(626m)

2016年10月03日 | 登山・旅行

 下北半島の手斧に見える刃の部分にそそり立つ、まさに怪峰である。ブナやヒバの原生林から、突き出た標高差200mほどの岩塔は実に壮観だ。天気が良いと函館山からも、岩塔の山頂部が、ぽこんと尖って見える佐井村の山。

 初めて登った08年に、その姿を目にしたときには、その奇っ怪さに驚き、どこから登るのだろうと思ったものだ。

 かつては格好のロッククライミングのゲレンデでもあったらしいが、地衣類のオオウラヒダイワタケを初めとする特殊な植生が国の天然記念物に指定されてからは、禁止となっている。

 姿同様に奇っ怪な山名は、アイヌ語説、入道石山の訛化説、ナメコの方言説があるようだが、自分的には、入道石山の訛化説が一番合っていると思う。

 今日は、天気予報から、早朝勝負と決めていた。大間崎駐車場を4時半に出て、佐井村へ向かった。福浦港から舗装された福浦林道を走ると、峠部分に登山口がある。


登山口へ向かう福浦林道から眺める縫道石山


登山口には、初めて目にした熊除鈴貸出箱


登山口から尾根に乗ると、これからあの上に立つことにとなる岩塔が見える。
登山道は、右側から巻くように続いている。
ここから登山口より低いコルまで下って登り返さなくてはならない。


ブナやヒバの原生林の中を進む。このあと、急登が続く。


根こそぎの倒木の根元から、岩塔の壁と頂上を見上げる。


頂上から対岸の津軽半島の山を眺める。
山頂部は岩剥き出しだが、意外と広い。


微かに、海峡を挟んで函館山と横津連峰が見えた。手前左の丸い山の上に函館山、その右に横津連峰。分かるかな?
このあと、頂上にいる内に見えなくなった。


後ろに大千軒岳の山並みが見える。


頂上の岩に生えている、天然記念物のオオウラヒダイワタケ

スタート5:40、登り55分、頂上休憩、25分、下り50分、7:50ゴール。

◎むつ市街地まで、国道338号を観光ドライブ


仏ヶ浦を展望台から見下ろす


脇野沢の野猿公苑。シラミ取りをしてもらっているボスザルのだらしない格好が愛らしい。


脇野沢の鯛島。もっと角度を変えると2つがくっついて鯛のように見える。


脇野沢から海岸線を北上し、行き止まりの九そう澗海岸の岩壁と、津軽半島の丸屋形山(左)と袴腰岳(右)を眺める。
この2山は、今回の計画に入れてある。


重要文化財に指定されている旧日本海軍大湊要港部水源堰堤。
 

海上自衛隊「北洋館」。大正5年に建てられた旧海軍大湊要港部の水交支社(海軍士官の社交場)で、明治35年の旧大湊水雷団開設から現在までの「北方の海上防衛」をテーマとした資料館になっている。


北洋館の海軍室の展示の一部、

 これらの大湊の資料館等を見ている内に、雨になり、むつ市街地に入った12時半過ぎには、どしゃ降りの雷雨になった。


「むつ来さまい館」に逃げ込んだ。 ここの2階には、下北が凝縮された展示ブースで、祭り、温泉、料理、歴史などの紹介が充実していた。
 観光モードは、ここで終わりにし、時間潰しがてら、このブログを打った。

 このあと、近くの斗南温泉へ。

 明日の予定は釜臥山。その登山口は、スキー場からだが、その下に大湊水源地公園の新しいトイレのある北駐車場があった。そこに泊まることにして、大湊へ戻った。


 その水源地公園の直ぐ下にあるむつ市観光交流センター「北の防人大湊安渡館」。旧海軍大湊要港部庁舎をイメージして建てられた施設で、中にレストランがあったので、そこで夕食をとった。


ごろっと下北野菜入りビーフシチューと大湊海軍コロッケ。
ビーフシチューには200gのビーフが入っていた。コロッケは明治41年の「海軍割烹技術参考書」のレシピを忠実に再現したものとのこと。

 車中泊の北駐車場へ落ち着いても、雷雨が続いていた。


とりあえず大間まで

2016年10月02日 | 登山・旅行

 明日から11日までの予定で、北東北の山を巡る予定で、16:30の津軽海峡フェリーで大間に渡った。

 今時期はフェリー料金が安いときで、web申し込みで、1割引きの11,800円だった。

 今回の目的は、11月からの北海道新聞夕刊の道南版「みなみ風」への新連載の再取材。

 明日は、午前中はなんとか天気が持ちそうな感じなので、往復2時間半で登れそうな佐井村の縫道石山。
 天気が良いと函館からも見える東北百名山たが、明日は、函館が見えることは無理かも? 08年5月にも妻と一緒に登っているが、函館は見えなかった。

 泊まりは、快適なトイレのある大間崎駐車場。

中学校時代の同期会

2016年10月02日 | 日常生活・つぶやき

 卒業以来、自分がずっと幹事を続けている旧大野町(現北斗市)立大野中学校昭和34年卒業生同期会。これまで、3~5年間ごとに開催している。ここ数回は、安い湯の川観光ホテル祥苑が会場である。前回は「古希祝い」だった。今回は、前回に「3年後の北海道新幹線が開業する年にやろう」ということでの開催だった。
 
 前回は35人もの参加があったが、今回はいろいろ事情がある人が多く、特に女性の参加が半減して、24名というちょっと寂しい感じだった。それでも、道外から3名、札幌方面から3名の参加もあった。いつもは、この地元以外の顔触れがもっと多かったのだが・・・。

 それでも、始まると、皆さん、懐かしさもあり、あっという間に時間過ぎてゆく。


今回のしおりの表紙


 1次会では、①記念写真撮影 ②黙祷 ③世話人挨拶 ④恩師挨拶 ⑤祝杯 ⑥近況報告 ⑦歓談 ⑧乾杯と続いた。2時間はあっという間に過ぎた。


二次会は、隣の和室にカラオケをセットしてもらい、全員が参加。和室なので、席は自由に入り乱れる。


カラオケを熱唱する人も・・・。
二次会も22時まで続き、先生を初め、日帰り組4名が帰っていった。


三次会は、幹事部屋で、やはり宿泊者全員と元気な日帰り組1名が参加し、23時まで続いた。
そこで解散したが、それぞれの部屋で、かなり遅くまで続いたようだ。
女性は朝の3時間半まで話していた部屋もあった。

 次回は、喜寿を迎える4年後に設定した。4人の担任の内一人だけご健在の先生は、その年、ちょうど米寿を迎える。先生の米寿と我々の喜寿を祝って、多分、最後の開催となるであろう。
 「あと4年、この顔触れが一人も欠けることなく、さらに、今回出席できなかったメンバーが増えることを願って、それまで元気に頑張りましょう!」と解散した。

七飯歴史館・企画展「集めたり 揃えたり」

2016年10月01日 | イベント鑑賞・参加

 七飯歴史館で開催している、企画展「集めたり 揃えたり」を、妻が見たいと言うので、出掛けてみた。 
開催期間は、9/25~10/13。


会場の企画展室


昔懐かしいレコードジャケット


カメラ


マッチ箱・・・これはこのほかに3棚あった。


鉄瓶と器


 
民芸品


この後、城岱牧場展望台まで上がった。眼下の黄金色の水田の中に続く新幹線高架橋を


横津岳山頂を見上げる


展望台で食べた山川牛乳のアイスミルク


大中山の松本農園でプルーンを購入。おまけにもらった枝付きのプルーン。


その下のリンゴ園