癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

池口岳(2392m)<二>

2010年09月07日 | 登山・旅行
予定は、道の駅「千曲川」をゆっくり出て、一般道を走り、午後からの熊伏山だった。ところが、寝る前に天気予報を見たら、この山域は明日と明後日が雨絡みの予報・・・。

天気の良い内にロングコースの池口岳をやってしまいたい。急遽予定を変更・・・1時に起きて、高速にのり、池口岳の登山口を目指す。

南アルプスの光岳以南の山域を深南部と呼ぶが、池口岳はその光岳から南西方向に延びる稜線上に位置する山。これまでも同じ山域の山から何度もその姿を目にしているが、双耳峰を持ち鋭く天を突く三角錐の山容が魅力的な山である。

登山口となる遠山郷は平家の落武者集落として知られる。この西尾根に続く登山道は、和田城主の末裔である遠山家を初めとする池口集落の人たちによって開かれ、整備されたとのこと。

ガイドブックによると往復12時間(縦走装備で池口集落から)のロングコースなので、遠山林道奥の登山口を夜明けと共にスタート。

登山口から山頂までの単純標高差だけだと1265mなのだが、アップダウンが結構有るので累積標高差だと2000mは越えるようだ。

下の方は人工林だが、1835mの黒薙の頭までは、南アルプス特有の展望のないコメツガ林の中の登りが続く。突然、右手がスパッと切れ落ちたナギ(崩壊地)が現れた。ここが黒薙・・・ガイドブックは、ここまでが3時間半になっているのに1時間半だったので、ナギと三角点を見るまでは、手前の1561ピークと勘違いした。タイム設定の間違いだろう。

待望の展望が広がる。左手に加加森山の一部、正面に双耳峰の池口岳、右手に鶏冠山が連なって見えた。反対側の眼下には下栗集落がネパールの山村集落のように見える。


ザラ薙まで来ると、前回登った奥茶臼山や南ア主稜線上の聖岳と兎岳も見える。2100mを越えると一気に急になり、岩場もあったりで、ワイルドな登りが続く。その頃からガスに覆われて展望がなくなる。

南ア特有のシラビソ林に囲まれたの北峰(最高峰)からは光岳や光石が見えるらしいが、ガスに遮られていて残念だった。

三角点(三等)は南峰にあるのだが、ガスなので止めようと思っているところへ、5分後にスタートした30代後半?の長野市の男性が到着。彼は行くと言うのでお付き合いすることに・・・あまり歩かれていないようで、踏み跡が狭かった。彼は、三角点に興味があるらしく、北峰に戻った後、二等三角点の加加森岳もピストンすると向かって行った。若いって素晴らしい!

5:30スタート、登り(北峰経由南峰まで)4時間30分、下り3時間30分。13:45ゴール。

下山後、「かぐらの湯」併設の道の駅「遠山郷」に泊まり、明日の熊伏山に備える。雨は午後からのようだ。

〈追加画像〉
1、黒薙から望む双耳峰を持つ池口岳と右の鶏冠岳
2、黒薙の斜面
3、黒薙から見下ろす下栗集落
4、ザラ薙なら望む兎岳~聖岳~小聖岳の連なり
5、名称不明のキノコ





〈追記〉
トップ画像は、ザラ薙から見る池口岳

道の駅「千曲川」まで

2010年09月06日 | 登山・旅行
〈画像は、フェリーのエントランスホール〉
非常に穏やかな20時間の船旅で15:30新潟到着。

ブックオフで買い、船中で読んだ本が面白かった・・・吉村昭の『赤い人』・・・月形村にあった樺戸集治監の明治14年の開設から大正8年の廃監までの38年間の歩みを克明に辿った北海道監獄史である。吉村昭独特の綿密な調査の上にたった実録だけに、看守と重罪囚徒の命懸けのドラマや明治の北海道開拓史における囚人残酷物語を実感できる一冊だった。吉村昭は大好きな作家の一人だが、北海道史的な事件をテーマにした作品が非常に多いのも面白い。

明日予定の熊伏山は、ガイドブックで往復4時間の山なので、最悪午後スタートでも良い山である。登山口までカーナビで距離測定をしたら、420kmほど。ETC割引のない平日でもあり、一般道を走る。

何度も走った国道7号から信濃川沿いの117号と繋ぐ。信濃川は新潟県の呼称で、長野県に入ると千曲川に変わる・・・これも面白い。

無理することもないので、4時間ほど走り、飯山市の道の駅「千曲川」で夜を明かすこと・・・隣に大型スーパーがあり、時間が遅いこともあり、惣菜がすべて半額だった。好きな物を見繕ってもビール以外で合計450円・・・ホームレスの車中泊生活者には最高!

新潟県を走っていた夕方は34℃もあったが、日の暮れたここは25℃で、熟睡できそうなのもうれしい。

「日本三百名山」完登ゴールの旅へ

2010年09月05日 | 登山・旅行
来年の楽しみに取っておこうかとも考えたが、10日ほどの日程が取れたので、今年4回目の本州遠征で一気に完登ゴールを目指すことにした。残りは、南アルプス深南部の3座とゴールの山として残しておいた富士山。

札幌での会議が終ったあと小樽まで走り、19:30発新潟行きの大きなホテルのようなフェリーに乗る。2等でも20時間もの快適な船旅が楽しめて、津軽海峡フェリーの函館~青森間と同じ20,000円は安い。何度かこのフェリーを利用したが、多分今回が最後であろう。

予定は、9/7(午後)熊伏山、9/8池口岳、9/9黒法師岳、9/10富士山・・・天候次第で後ろへずれるかもしれないが、天気予報は今のところ好天続きのようだ。

これで最後かと思うと、来年からの楽しみがなくなるという想いや、わずか4座の山旅ということもあり、いつものような高揚感が全然湧いてこない。

船内のレストランは高いので、乗船前に夕食を摂る。乗船後、車中泊用のエアーマットと長座布団と備え付けの毛布で寝床を作り、直ちに大浴場へ・・・。

まだ出港前だが、あとは、持ち込んだ安いビールを飲んで寝るだけ・・・。どうやら12人用の部屋に3人だけのようだ。

爽やか

2010年09月04日 | 登山・旅行
今日と明日、札幌で開催される北海道スキー指導者協会の会議に参加するために、函館を6:00に出て中山峠を越えた。

連日30℃越えで汗まみれだったので、中山峠の20℃がうれしくて、車から降りて休憩。ススキも穂を開き、秋の気配が漂い、とても涼しくて爽やかだった。

その後も、クーラーの利いたホテルで、11:00から三役会議、14:00から理事会、17:00から懇親会・・・と、この後もホテル泊まりなので、久しぶりに汗を掻かないで済んだ一日だった。

明日も、代議員会(総会)と地区代表者会議・・・それが終わって小樽まで走って、新潟行きの新日本海フェリーに乗り、「日本三百名山・完登ゴール」の旅に出る予定。
中山峠の上に広がる爽やかな秋空

まだ、四国遍路の講演依頼

2010年09月01日 | 日常生活・つぶやき
    
 
 函館短期老人大学から学生が入れ替わる2年前に引き続き、また四国遍路の講演を依頼された。
 今年は、別の団体からも依頼されて、これで2回目・・・トータルであちこちで10数回にもなる。
 もう、四国遍路を終えて6年も経ち、だんだん印象が薄くなってきて、心苦しいのだが・・・。
 しかし、パワーポイントで画像を映しながらなので、6年前の感動が蘇ってくるのがうれしい。 

    
 函館市民会館の大会議室だが、始まったときには、この席が満杯になり、100名は越えていたとのこと。
 自分の遍路経験を通していただいた感動を話しているだけなのだが、みんな、自ら生涯学習の場を求めて勉強しに来ているだけに聴取態度が非常に良く、話している方が逆に引き込まれて、ついつい熱が入ってくる。
 まだ、この様な場を与えていただける幸せに感謝しながら、1時間半の任をなんとか終えることができた。

 「日本三百名山完登」の後の目標は、四国遍路の再訪・・・?それも、予てから考えていた「逆さ打ち」(逆回り)もいいなぁと考える・・・しかし、体力的には十分自信はあるが、経済的には・・・?と、悩むところである・