癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

『医者に殺されない47の心得』

2014年05月14日 | 日常生活・つぶやき

 札幌でスキー関係の三役会議があり、明後日の別の会議と合わせて2日分を「悠遊旅倶楽部の3日間特急乗り放題 10,080円」で購入したチケットで札幌を往復してきた。

 その往復で、以前から『患者よ、がんと闘うな』などの著書で話題になっている近藤誠医師の最近の著書『医者に殺されない47の心得』を興味深く読んだ。ちなみに、この本は「第60回菊池寛賞」を受賞している。

 共感できる部分は非常に多かった。しかし、「癌は治療しないほうが長生きできる」と言うが、治療できないで逝ってしまった亡妻と治療しても元気でいる自分の体験からは疑問が残る。

 体調が悪くなり、背中に痛みが出た段階で診察を受けたら、大腸癌から転移した肝臓癌の方が手の施しようがなく、初診で余命3ヶ月を告げられて5ヶ月で逝った亡妻。たまたま偶然早い段階で見つかった2回の大腸癌の手術で55cmも大腸が短くなったにも関わらず、何の後遺症もなく薬の世話にもならず、手術前と同じように、あるいはそれ以上に元気に過ごせている自分。

 亡妻の場合は、もっと早く病院に行っていたら助かっただろうし、もっと長生きできただろうと信じている。また、自分の場合は、著者の言われる「がんもどき」だったかも知れないが、放置していたら、今頃この世にいなかったかも知れない。

 この癌のこと以外は、納得できることが非常に多かった。薬害のこと、自然治癒力のこと、検診結果の基準値のこと、抗がん剤の副作用のこと、苦痛を和らげるモルヒネのケアは受け入れるが延命治療は望まないことなどなど・・・。さらに、脳ドックの怖さを知って、市の国民保険の抽選に当たったが、明日キャンセルの電話を入れることにした。

 また、歳を取っても脂っこいものをよく食べた方が長生きできること、ビールはロング缶2本までなら「百薬の長」・・・には勇気をもらった。

 今のように健康やボケ対策に一番良いとされている「歩くこと」の典型である登山を中心に、好きな運動をして、好きなものを食べて、くよくよしない日々を過ごし、緊急時以外は病院に行かないで、いつ死んでも悔いない人生を送りたい…それが健康寿命を長く保てる極意のようだ。

 似たような主張の下記のブログもあるが、内容的には近藤先生とほぼ同じ感じである。
 http://meirusenju.jp/kunika/


  帰りの列車で夕食に食べた数年ぶりの駅弁・・・季節限定の「春らんまん」
彩りも味も良く、とても幸せな気分で食べて飲んだ

10 コメント

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Unknown (INA)
2014-05-14 22:06:50
ご紹介のブログを読んで、様々考えさせられました。でも、結局自分はどう対応すべきなのか分からなくなりました。本の方も、も読んでみたいです。脳ドックのキャンセルは、sakaguさんが仰るとなんか説得力ありですね。
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INAさんへ (sakag)
2014-05-15 06:00:53
いろいろな説があり、どれが本当なのか分からなくあります。結局は自分に都合よく受け止めていけばよいのかな?などと思ったりします。
この本は、第60回菊池寛賞を受賞しています。

なお、脳ドックの怖さは、近藤先生と同じ主張の下記を読んだらわかります。
http://meirusenju.jp/kunika/167/
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難しい問題 (NAOJI)
2014-05-15 12:36:04
その本を批判している先生もいます。
結局はやってみないとわからないとか。
医者も人体のすべてがわかっているわけではないと思うので結局どうすべきかは自分の体感で判断していくしかないのかなと思いますが、今の医療に色々な問題があることも確かですよね。

私は生活習慣の改善で予防することを第一に考えています。ガンも生活習慣を改めることでリスクは減らせるはずなので。癌はブドウ糖をエネルギーとしているそうなので糖質制限も効果があるらしいです。まあ過剰な糖質摂取は他にも有害なことがたくさんありますが現代人は意識しないと知らず知らずのうちに糖質をたくさん摂ってしまうのです。
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同感です (Moです)
2014-05-15 17:51:47
『好きな運動をして、好きなものを食べて、くよくよしない日々を過ごし、緊急時以外は病院に行かないで、いつ死んでも悔いない人生を送りたい』同感です。
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NAOJIさんへ (sakag)
2014-05-15 18:41:10
医師仲間からは批判の方が絶対多いでしょう。医学界の裏話をタブーを公開しているようなものですから・・・。
医師と製薬会社の癒着などは良く聞く話です。

結局は、なんでも病院に頼るのではなく、自分の健康は自分で守るということが大切なんでしょうね。
私も、油断せずに、徐々に数値が上がって来ている糖尿病対策だけは、NAOJIさんの言われる糖質制限を個々がけたいと思っています。
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Moさんへ (sakag)
2014-05-15 18:45:50
食べたいために、飲みたいために運動する・・・消費エネルギーとのバランスが大切ですね。
「病は気から」とも言います。動けるうちは動きましょう!
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生きる力 (チューリップおばさん)
2014-05-15 20:23:18
 私が癌と出会ってから生きる力の根底にあるのは、手術をした医師の「すっかりきれいに取れましたよ。癌は早く見つけさえすれば、恐ろしい病気ではありませんからね」という言葉による安心感です。それを納得するまでに数年かかりましたが、私は病院で治療を受けたことで心身ともに助かった、と思っています。
 肉体的な自己治癒力を高めるために、アガリクス、ニンジン、トマトetc.…効果的と言われるものを様々摂取することにも力を入れて、おかげで十数年風邪もひかない体になりました。
 でも、一番大事なのは自分が生きようと思う力だと信じています。そして、たかが趣味と言われるものが、その生きる力をどれほど強くしてくれるものか、身を持って感じました。社会教育委員として活動する時、精神的基盤はそこにあります。
その趣味で、大事なものがふたつある私は、ずっと「二兎を追う者一兎をも得ず」という言葉に縛られてきました。でも昨年、大谷翔平君の登場によって「ふたつの事を追いかけても良いのだ」と、本当に心が落ち着いたものです。とは言え、凡人の私は結局どっちも中途半端なのですが。
 sakagさんはスキーと登山としっかり二刀流ですよね。これは二刀ではなく一刀なのですか? ブログ維持も一刀に数えられそう。ほかにも沢山の刀を携えているように見えるsakagさん。それが、自己治癒力を高める重大要素ですね。
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Unknown (NAOJI)
2014-05-15 21:29:51
徐々に数値が上がっている…

以前読んだ本によれば統計によると徐々に数値が上がり始めて10年前後で突然発病するパターンが多いそうです。おそらく疲れきった膵臓がギリギリまで頑張ったが疲弊して仕事を放棄、インスリン分泌不足になってしまうのだと思います(東洋人に多いパターン)

人間の身体ってすごくて、多少の無理でもちゃんと機能を維持してくれるんですけど、いたわらなかったツケがそういう形で出て来るのではないかと思っています。

ご存知かとは思いますが糖尿病になると色々な病気のリスクが高くなりますので、どうぞ気をつけて下さい。
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チューリップおばさんへ (sakag)
2014-05-15 21:55:18
お互いに手術を受けて癌を克服しているタイプですね。
仕事や趣味のことでは、一兎とか二兎とか考えたことはありません。
仕事も含めて、自分で引き受けたことは、とことんやらなければ気が済まない部分が強いです。
いくつもの仕事や活動を並行しながら忙しく過ごすのが結構好きですし、得意とするところです。
いずれにしても、それらが自分の生きがいになっていることは事実です。
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NAOJIさんへ (sakag)
2014-05-15 22:02:40
私の糖尿は25年の付き合いになります。山もジョギングもこの運動療法のために始めたものです。
1年に2度ほどの定期検診を受けていますが、薬などの世話にはなるような状況ではありません。
しかし、最近はHa1Cが6を越えるようになって、尿検査でたまに、尿糖が+1になることがあります。
医者は、まだ今のままで良いと言ってくれていますが、これからこれらの数値をあまり上げないように気をつけなくてはならないと思っています。
合併症が怖い病気なのは重々知っています。
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