5:40スタート~16:30ゴール(10時間50分)〈65555歩〉
◎2回道を間違えて3kmほど余計に歩いたが、一気に1番霊山寺から88大窪寺を踏破した今回の最長距離
前回は88から直接高野山にお礼参りに行った。今回は高野山には行かず、逆打ちなので、88へのお礼参りと四国ひと筆書きを狙って、この区間を歩く予定だった。
本来は、スタートした別格20大瀧寺へお礼参りに行くべきだが、108ヶ所で最難関だったコースに再挑戦するだけの気力と体力は残っていない。
結果的には、この2日間のコースを3日に分ければ楽だった。しかし、結願したあと、すぐまた歩くというのもけじめが付かない感じで、昨日がんばって1番まで歩いた。
今日は今日で、一気に歩く人はあまりいないというので、当初からやってみたかった。
結果、昨日は所要時間の最長記録になり、今日は、最長距離と最多歩数を記録した。さすが今日は、へとへとである。ブログをやらないですぐ寝たい感じ。でもがんばる。
1番と88番を結ぶコースは3本ある。今日歩いた卯辰越と大坂峠を越えて国道40号~国道337号を繋ぐコース、3番金泉寺まで戻って大坂峠手前で合流するコース、10番切幡寺まで戻り、大窪寺へ直接向かうコースである。中でも今日のコースがもっとも古い道のようだ。
◎まずは、卯辰越と大阪峠越え
途中食事をとれそうな所はないので、近くのコンビニで朝食を食べて昼のパンを買って屋に戻り、5:40にスタート。
すぐに阿波一宮の大麻比古神社の大鳥居を潜り、1kmもある参道を進む。泊まった宿の名前もこの大鳥居から来ている。
ちょっと寄り道になるが、本殿まで入ってみた。
本殿の手前にご神木の大楠木があった。下の2人と比べてほしい。
大麻比古神社本殿
神社を抜けて、卯辰越(230m)を目指す。塀の向こうの一番低いコルがその峠のようである。
卯辰越を越えたら、神社の鳥居からも見えていた大麻山が見える。この山は、標高538mの山頂に鎮座する、大麻比古神社奥之宮「峯神社」がある。
ちょうど、その山から下りてきた早朝ハイカーがいた。
卯辰越から下りて、大坂峠を目指す。
舗装道路を自転車で登っていくグループがあった。
3金泉寺からのコースと合流すると、昔のままの自然道の遍路道となる。大坂峠までは非常に急だったが、海が見えるというのでがんばって登った。
この大坂峠は、律令時代から南海道の官道筋として、現在の板野町大寺に位置する郡頭を起点とする讃岐への道だった。義経も弁慶も越えている峠である。
8:45、分岐から100mほど先にある大坂峠天望台に到着。
期待していた播磨灘や瀬戸内海は海霧に覆われ、海は海でも雲海しか見えなかった。
大坂峠からの下りは、ずっと自然道だった。徳島県から香川県に入る。
石畳の道も残っている。
このコースで出会うお遍路さんはいないと思っていた。ところが、昨日88で結願して、白鳥温泉に泊まったという男性がやって来た。話していると、すぐ後ろから、団体さんがやって来た。歩き遍路ツアーとのこと。20人近い人だった。一番後ろから、空身で登ってきた添乗員さんが最も辛そうだった。東かがわ市の市街地の宿に泊まったらしい。
そのあとからも女性のお遍路さんが登ってきた。「大坂峠も霧でしたか?」と訊く。「峠は晴れていましたが、海霧で海は全然見えませんでした」と答えた。
下へ下りて行ったら、田園風景も霧に覆われていた。
◎国道40~337と歩き、中尾峠を越えて88大窪寺へ
大坂峠を下りて、東かがわ市の市街地には入らず、ひたすら国道40号の歩きが続く。
香川県はやはり溜め池か多い。これは比較的大きな宮奥池
ずっと国道40号を行くとばかり思っていて、地図も見ないで漠然と歩いていた。ふと、現在地を知りたくて、電子道標を見たら、市道との分岐より1kmほども先へ進んでいた。慌てて戻ったが、どっと疲れが出た。
この市道には古い遍路道の標識が非常に多い。
そんなところへ白鳥温泉が姿を現す。まだ14:00だが、34kmは歩いている。ここに泊まっても良いかという思いが湧いてくる。
しかし、あと2時間半も頑張れば、ゴールできる。当初の計画を実行しなくてどうする!と気を取り直して、ハイペースで歩を進める。
途中から中尾峠の道へ入る。ここも自然道が残っていた。
中尾峠を登りきったら、市道へ出た。
国道377の五名トンネルを抜けたあともポカをしてしまう。「四国の道」の標識に引かれて、そちらへ曲がってしまう。そちらでも行けそうだが、遍路地図にも電子遍路にも載っていないコースは不安だ。ここでも往復1kmほど余計に歩いた。
再び、自然道を通り、国道へ出て、そのまま88大窪寺に到着。
ついに、当初の計画通りに四国ひと筆書きが完成し、お礼参りもした。満願達成!
バス遍路が2台もいて、落ち着いて参拝が出来なかった。
持って帰れない菅笠と金剛杖の奉納をお願いしたら2000円取られた。
◎捨てる仏あれば拾う仏あり
このあと、志度で乗れる高速バスで大阪まで出る予定だった。こちらは、朝から夜まで、1時間に1本走っている。てっきりそれに繋がるバスがあると思っていたが、最終が15:30だという。が~ん!これでは明日は函館に帰れない。
そうなるとここで泊まるしかない。初日に泊まった八十窪に飛び込んでみた。
「ずっと満員で断り続けて来たのですが、先ほどキャンセルがあったので、泊まれます」とのこと。すんでのところで救われた感じだった。
ホッとしたら疲れがいっぺんにどっと出た。
42日前と同じ献立だが、赤飯は前回は前祝い、今回は結願祝い。2食付きで6500円。
女体山で山火事が発生し、なかなか鎮火しないらしく、宿の前を消防車が行ったり来たりで忙しい。
sachikoさんも、北海道での花見ができそうですね。
プログが終わるのは残念ですが、私の知らない四国を、写真と共に随分楽しませて貰いました。
1番札所から88番まで、3本も道が有ることも知りませんでした。
ありがとうございました。北海道の桜🌸をゆっくり満喫して下さい。
今度は、うんちゃんもお遍路いかがですか?
区切り打ち、一国打ちなどという方法もあります。車遍路はお寺参りだけになるので、私はお勧めしません。
いずれにしても、大地図帳お役に立って良かったですね。
明日には函館に帰れるでしょう。
昨日は、まさにほっちゃれ状態でした。
女体山の火事は、迷って林道の方へ下りたお遍路さんが見つけて連絡をしたそうです。
お接待でいただいた靴も快調な歩きを助けてくれました。また、自分一人では見たり体験したりできない所へもご案内いただき、ありがとうございました。
後はゆっくり休んで無事に函館に帰還してください。
私も、坂さんのブログで本棚にしまっておいた日本大地図帳を無駄にしないで楽しませてもらいました。
昨日の霊山寺門前での写真は、シューズが写ってなくて私的には残念でしたが、今日の大窪寺はシューズと頑張った足が写っていたのでいい写真です!
精根尽き果てた感が出て、まさに、ほら何だったっけ?サケが産卵を終えた····様子?のよう? 頑張ったんだなと胸が熱くなりました。
八十窪泊。お大師様が空けておいてくださったと思いましょう。最後にお遍路さん通しで祝杯があげられたのでは?四国以外では盛り上がれませんものね。
女体山が火事?お遍路さんに被害がないといいのですが。
明日は、首を長くして待っておられる家族や仲間のもとに元気でお帰り下さい。道中のご無事を祈ってます。
厳しくも美しいお四国の地に素晴らしい足跡を残されました
Sakagさんの力強い体力、気力、知力そして行動力には敬服致しました
長期間のお遍路旅 誠にお疲れ様でございました。
今夜はゆっくりお休みください。