癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

山陽道16日目・御庄宿~33玖河宿~34高森宿~35今市宿~高水駅〈35km〉(8時間25分)

2020年12月01日 | 登山・旅行

 今日は朝から大慌てだった。夜中に、トイレに起きたついで残りのブログを完成して、再び眠ることができた。目覚ましを6時にセットしておいたはずなのに、目が覚めたら、6:25だった。バスの時刻は6:43である。

 慌てて、服に着替えて、リュックに詰めて、5分で玄関を飛び出した。錦帯橋バスセンターまで走ったり歩いたりして、6:37に到着。余裕で間に合った。

 今日の行程は、岩徳線沿いの歩きだが、宿が徳山駅前にしかない。そこで、30kmをメドに歩ける駅まで歩くことにした。結果、ゴールは、今市宿を抜けた高水駅だった。

 歩き始めたら、一面霜で真っ白になっていた。気温を調べたら、0℃だった。手は手袋をはめても冷たいが、体の方はインナーダウンを着るほどではなかった。

 御庄宿~玖河宿

 御庄川や溜め池から毛嵐が立ち、温泉の様だ。

 2時間ほども、特に見るところもなく、ひたすら県道歩きが続いた。ようやく、橋を渡り、旧道へ入ると、「間の宿 柱野宿」へ入っていく。

 

 結構古い建物が残っていて、宿場の雰囲気が残っている。

 「千体仏」~このお堂の中に祀られているそうだ。

 柱野宿を抜けると、旧道は中峠への登りとなる。さらに、欽明峠へと続く。県道は欽明路トンネルを通過している。舗装道路だが、峠の前後は、結構急だった。峠には、標識も何もなかった。

 峠を下りていくと、右手に「歴史の道 旧山陽道」と「万葉歌」の案内板が立っている。中峠、欽明峠が、周防の国の一番の難所だったと書かれているが、これまでの峠に比べれば楽勝である。

 

 右手高台に「欽明寺」がある。欽明路の名前の由来となった寺である。欽明の名前は欽明天皇のことで、天皇御幸の際、休息され欽明の名をいただいて寺号としたと伝えられる。その後度々焼失し現在は日蓮宗。境内に加藤清正を祀るお堂もあったという。

  やがて、「武田屋鋪」の標識が立ち、街道の上の砲に、長い塀を回している屋敷跡がある。門から中へ入ってみたが、建物はなく、更地になっていて、左手に一族の墓地があった。

 天文9年(1540)、武田小三郎が毛利元就の援助でこの地に移り周防源氏の祖となった。その後江戸時代を経て、大正6年に16代故武田甲斐人氏が呉市に移るまで約4世紀半にわたりこの地に生きた。

 武田屋敷から600m行った右手に「玖珂小学校の分校跡」な当時の校舎が残っている。木造だが、洒落たデザインで、形が良く印象深い。

 33玖河宿~高森宿

 原動から右の旧道へ入っていくと、「玖河宿」である。

 右手に大きな石碑が建っている。義民田坂市良右衛門」の顕彰碑である。安政年間玖珂は岩国領であり代官がいた。代官は重税を課して悪政を行い民を苦しめた。田坂市良右衛門は悪政を改めるように進言して幽閉されたが、屈せず、最後は無罪となって、積年の弊害も取り除かれたそうである。

 やがて、玖河宿の中心地へ入っていく。本陣があったと思われる場所には、岩国市玖河総合支所が建っている。

 その先から、大きな門が建っている。商店街なのであろう。

 立派な商家や旧家が目につく。

 玖河のスーパーのダイソーで、ずっと探してきた、スマホ用の眼鏡型の拡大鏡を見つけて挿入。スーパーでリンゴとカキを1個ずつ買い、食べながら歩いた。これに御菓子で、昼食とした。

 宿を抜けると、家並みがなくなり、県道歩きが続く。

 高森宿の入口の交差点には「高森」の標識が付いている。

 上は、なまこ壁の塀を回した旧家。下は、「高森本陣跡」の門と塀が復元されて、小公園のようになっている。

 ここにも、重厚な商家や旧家が残っていて、宿場の面影を残している。吉田松陰先生宿泊之地」の碑も立っていた。

 「宇野千代の文学碑」~作家の宇野千代は、ここ高森の出身である。

 その奥に、今までに見たこともないような長い建物がある。納屋や農機具小屋や作業場などが入っているようである。

 そのあと、また家並みがなくなり、島田川沿いの県道歩きが続く。中峠へも県道なので、スマホも見ないでひたすら歩いていたら、峠の登りが現れない。スマホの地図を見たら、旧街道から外れて、1km以上もミナミへ向かっている。途中の中峠への別の県道の入口を見落として、拾い上げ県道を歩いた。

 慌てて戻ったら、往復2km以上もあり、30分のロスだった。この右の細い県道を見落としたらしい

 緩やかな舗装道路を中峠へむかう。峠を境に、岩国市から周南市へと入っていく。

35今市宿~高水駅

 峠を下ったら、すぐに今市宿の入口だった。

 今市宿の入口には、多くの石碑が立てられている。

 すぐに今市宿へと入って行く。

 この宿にも、旧家や古い商家がたくさん残り、宿場の面影が濃い。

 15:15、まもなく、今日のゴールの高水駅に到着。しかし、徳山行きの列車までは1時間もある。じっくりブログの下準備をした。

 暗くなって、徳山駅前のホテルAZに到着。GoTo割り引きで3432円、地域クーポン券付き。

 ホテルの中に、クーポン券が使える居酒屋があるので助かる。これから遅い夕食タイム。

 若どりの半身あげ。地域クーポン券さまさま。

今日の歩数計、49000歩。

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