癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

浜松パス(落石シーサイドウェイ)

2020年06月24日 | 登山・旅行

 10:20、「落石岬パス」から、上掲地図の左下の道々1123号から「浜松パス」へ入る。

 進んで行くと、ゲートがあり、「浜松パス」の標識が貼られていた。

 この先の旧国道の痕跡だと言う踏み跡には放牧されている馬と鹿の足跡が続く。「馬鹿しか歩かない道をバカが歩いている」などと考えながら歩いていたら、標識を見落としたらしく、旧国道をそのまま進んでいた。

  どこでも歩ける草原なので、戻らずに、海岸の方へ続く馬鹿道を適当に歩いて行ったら標識が見つかった。このあとも、道らしい道はなく、草原の中にポツンと立つ標識を探しながら進むという宝探しのような楽しい歩きが続く。

 さらに、楽しさを助長してくれるのが、一面に咲き乱れる花々である。センダイハギやヒオウギアヤメが多かった。

 ハクサンチドリと名前の分からない花も・・・ここにもエゾノコゼンタチバナやネムロシオガマも多く目についた。

 このような穴の開いた象の鼻のような岩も。

 谷地形を越えて、上に見える標識に向かう馬鹿道を登って行く。

 ひねくれた幹のアカエゾマツ林の横を抜けたら、湿原になっていて、馬鹿道がはっきりしなくなった。谷地坊主の頭を渡りながら歩いた。

 やがて、ユルリ島とモユルリ島(左奥)が見えてくる。

 それらを眺めながら、手作りおにぎりの昼食タイム。電話を見たら、朝の内に6年前からお付き合いいただいている浜松のkoさんから電話が入っていたのに気づかなかった。こちらから電話を入れる。

 現在地を知らせたら、もう少しすれば、仕事をしているところから姿がみえるはずとのこと。

 沢を巻くように林の中へ入っていく。

 林を抜けて登り返して、崖の上に出たら、浜松集落が見えた。

 その上に、明らかに人工的に造られた1m幅ほどの土塁のようなものがある。これは太平洋戦争のときの戦争壕とのこと。この手前の林に入る前にもあり、その上は道になっていた。

 やがて、下に下りるジグザグ階段が続く。

 砂地の中の道を進み、浜松集落に近づいて行く。

 浜松八幡神社を左手に見ながら集落の中を抜ける。あとで分かったことだが、koさん宅の前も通っていた。

 集落の端から道々143号に出る。 

 12:30、落石駅まで歩いてゴール。「落石岬パス」とのダブリ部分を除く約7.5kmを、2時間10分で歩いた。

 その後、koさん宅にお土産を届けに浜松の集落に下りて、電話をしようと思ったら、仕事場からkoさんご夫妻が出て来たところだった。停まった所がたまたまkoさん宅前だった。

 仕事場から、崖の上を歩いているところや階段を下りるこちらの姿が見えていたとのこと。

 こちらもお土産をいただいて恐縮したが、少しの間おしゃべりをして、後日会えれば会う約束をして別れた。

 その後、明日の「根室フットパス」の手形代わりの地図購入とゲートの鍵を借りに、厚床まで戻り、さらに、昨日と同じ霧多布温泉ゆうゆへ。今日の歩数33,800歩。

 先に歩いた「落石岬パス」はすでに掲載済み


落石岬パス(落石シーサイドウェイ)

2020年06月24日 | 登山・旅行

 根室市には、フットパスがたくさんある。今日歩いた落石シーサイドウェイ」には、「落石岬パス」と「浜松パス」の2コース。明日歩く定の「根室フットパス」には、「厚床パス」、「初田牛パス」、「別当賀パス」の3コースがある。

 今日歩いた「落石岬パス」と「浜松パス」をそれぞれ別々にアップする。

 浜中町のアゼチの岬駐車場で夜を明かし、50km先の落石駅まで走った。朝は霧が濃くて心配したが、スタートする頃にはなくなっていたが、スタート時で11℃と非常に寒かった。。

 6:50、落石駅をスタート。道々へ出て、南下する。道々から落石漁港へ下りる道を進む。

 下っていくと、入江の両側から延びる港の防波堤が見える。

 その右手には落石漁港が見える。この漁港の裏を通って進む。

 集落の横から高台上がる道から振り返ると、落石の集落が見える。その先に続く道を進むと、やがて、未舗装の道となり、その先にはゲートがあり、車が入れなくなっている。

 

 戻ってくる道との分岐には、「落石無線電信局内跡」の建物と石碑が立っている。

 1908(明治41)年、北米航路の要衝として船舶や航空機と無線電信を行うため設置された。開設当初は落石岬側にあったが、1923(大正12)年に現在の場所に移設されている。アメリカのリンドバーグがシリウス号で、1931(昭和6年)に北太平洋横断飛行を行った時も、無線の誘導により濃霧の中を根室港に着水するという出来事があった。

 ここから、右の道を進み、落石岬を目指す。

 草原の中に道は続く。

 やがて、この落石岬パスの標識が現れる。ここが、アフラモイチャシ(日本の名城100選根室半島チャシ群24ヶ所の1つ)への分岐である。

 その先に続くタイヤ痕の道を進むが、海岸の崖っぷちに出たのに何もない。そんなところかとがっかりして戻る途中の左手に、白い標柱が見えた。そちらへの分岐には標識もなく、鹿道が続いているだけだった。ここには、絶対に標識がほしかった。

 8:25、岬の手前の地球環境モニタリングステーションに到着。この施設は、沖縄の波照島とここの2ヶ所しかない施設だそうだ空気の汚れを調べているらしい。

 この横を抜けて進むと落石岬である。

 今まで、いろいろな岬を見てきただけに、特に印書に残る岬ではなかった。

 少し戻って、分岐から落石岬灯台への道を進む。

 この先の草原のも花が多かった。チシマフウロ(左上)、シコタンキンポウゲ(右上)、ヒオウギアヤメの群落もあちこちに見られた。

 ツマトリソウ(左上)、今回の旅で初めて目にしたネムロシオガマ(右上)、天塩岳以外では初めて目にしたエゾノコゼンタチバナ(下)

 先に落石岬灯台が見えてくる。

 初めて目にしたミズナラ風衝木の群落

 9:15、灯台の先の岬から垂直に切り立つ海蝕崖を眺める。ここで海とお別れである。

 やがて、木道となり、灯台を振り返る。

 アカエゾマツの林とワタスゲが咲く湿原の中に木道は続く。

 9:45、木道を抜けたら、無線電信局跡手前の分岐だった。

 日本ではここにしか咲かない国指定天然記念物のサカイツヅジの説明板があった。花はもう終わっていて目に付かなかったが、せめても木だけでもと木道を戻って探したが、かなり小さいものらしく、良く分からなかった。

 その先からは来た道を戻る。

 集落の中へ下って行き、帰りは、漁港の裏の高台に続く道々を進む。

 10:20、浜松パスとの分岐に到着。行きつ戻りつや間違って歩いたところもあったが、10.4kmのコースを3時間30分で浜松パスへと入っていく。

 次のページは「浜松パス」へと続く。