今年は、北海道命名150年記念のイベントが道内各地で計画されている。その一環として、道立函館美術館で北海道150年事業アートギャラリー「北のさきがけ 道南四都物語」が開催されている。
いつか観に行こうと思っているうちに、明日が最終日になっていて、慌てて鑑賞してきた。
幕末の開港地・函館、北前船交易で栄えた港町・江差、最北の城下町・松前、明治の開拓地・伊達の、北海道4都市に焦点を当て、各都市ゆかりの文化財を集めた特別展である。
都市という表現はどうかと思われるが、当時の人口からすれば、道内では確かに四都であったかもしれない。
会場に入ったら、江差の姥神大神宮渡御祭の山車のミニチュアと半纏が展示されていた。(撮影OK)
隣には、有形文化財の本物の「松寶丸」がどんと置かれていた。(撮影OK)
伊達市のコーナーでは、亘理藩の「洛中洛外屏風亘理伊達本」のスライドショーと屏風絵が展示されていた。
(パンフからスキャナー)
途中に、上ノ国のアスナロの伐採と川を利用しての運搬の様子の屏風絵、江差の濱の様子の屏風絵が展示されていた。
松前町のコーナーでは、「松前屏風」6扇の拡大されたスラードショーや蠣崎波響の作品を見ることができた。
函館市のコーナーでは、五稜郭戦争の絵、ペリー来航の絵、土方歳三や榎本武揚の写真や明治初期の函館港の写真などが展示されていた。
北海道命名150年というが、そのうちの半分は自分の人生でもある。そう考えると、北海道の歴史は本当に浅いと思ってしまう。しかし、その前の75年が開拓の歴史でもあったわけで、その苦労と発展は凄い営みだったと感心する。