癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

ディープ系の秘湯「祝梅温泉」(千歳市)

2015年03月04日 | 登山・旅行

 昨日、以前からネット上で話題の「ディープ系スポットマニア」の秘湯と言われる千歳の祝梅温泉に寄ってきた。

 
 カーナビで住所(千歳市祝梅2142-7)を入れて進む。まず、入口の斜めになっている看板代りの巨大なボーリングのピンにびっくり。このボーリングのピンは温泉のボーリングと掛けているとの噂もある?


 周りは解体業者かと思われるほどの廃材があちこちに雑然と・・・しかし、これは、冷鉱泉を沸かすため燃料らしい。
 奥へ恐る恐る進んでみた。広い駐車場の周りも廃材の山。


温泉は?とキョロキョロしたが、それらしい建物はなく、民家が1軒。しかし、玄関の横に看板が・・・。
ここも恐る恐る入ってみる。玄関は土間だけで、フロントも番台もない。
扉を開けてみると、休憩用のソファーがあり、息子さんらしい人が産地直売の野菜が陳列していた。
その奥は、普通の居間で、ソファにおばあちゃんが座っている。そのおばあちゃんに入浴料350円を渡す。
野菜が陳列されている向かい側の壁に、浴室の入り口のドアが男女並んで2つ。


畳も敷かれている脱衣場。壁には温泉分析表も貼られている。


浴室へは階段を下る。そのドアノブが反対回しなのも面白い。


屋根はメノコトタンで、全体的に手造り感満点の鄙びた素朴な浴室。
浴槽にはモール温泉独特のウーロン茶色のお湯。甘い感じの微かな硫黄臭あり。
何より凄いのが、肌にまとわりつく感じのヌルヌル感と肌触りの良さ。泉質はかなり良さそう。
地元の先客の話では、肌にも良いが、キズにも非常に効くとのこと。
地下800mと1000mからの2種類の自墳らしい。
加熱はしているが、源泉100%で、飲用もできる。
窓の外には、源泉が流れ出て溜まっている源泉池と庭が見えた。


シャワーもお蛇口のお湯も水も温泉が出るという贅沢っぷり。
上がっても、しばらく汗が止まらなかった。


外から、浴室がどんな造りになっているのかと覗いてみた。
まさに、内部よりもっと手造り感あふれる素朴且つ鄙びた感じだ。「ウーン、マンダム!」


 普通、秘湯というと、山中か海辺にあるところが多い。しかし、ここは、さほど田舎でもないのに秘湯気分が味わえる・・・廃材がうず高く積まれ雑然とした敷地内に民家風の建物。手造り感満点の浴室に上質な温泉、このギャップが、この温泉ならではのディープ系の魅力であろう。

 今後、また寄りたいし、千歳の道の駅で泊まるときには、ぜひ利用したい温泉だった。