癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

大峯奥駈道縦走計画&ピーチ航空

2012年05月24日 | 登山・旅行

5/27~6/1(5泊6日テント泊)の予定で、紀伊半島大峰山脈を縦走する「大峯奥駈道」にトライする計画だ。入山前日は吉野山で、下山日は熊野本宮でテント泊予定だが・・・。

 国内最古の縦走路といわれるこの奥駈道は、1300年前に奈良吉野山と熊野三山を結ぶ修験道の修行場として、修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)によってに開かれた道である。


<山上ヶ岳に登ったときに出会った修験僧の一団・・・洞辻茶屋にて>

 2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録された世界遺産の中の1つだが、この奥駈道は全行程すべてが険しい山岳地帯にあり、一般的に熊野古道と言われる「熊野参詣道」とは一線を画していて、現在でも修験僧が修行に励む道でもある。道中には、名前が付いた山だけでも50山はあるという。最高峰は八経ヶ岳の1915m。

 この道中には、修行場の「靡」(なびき)と呼ばれる75ヶ所の大峯七十五靡(なびき)が設けられているという。熊野本宮大社の本宮証誠殿(1番)にはじまり、吉野川河岸の柳の宿(75番)に終わる。


 実は、「日本三百名山」巡りでも、この縦走路の途中にある山上ヶ岳、釈迦ヶ岳、八経ヶ岳に登っている。その際に北海道の山では味わえない信仰や修行と結びついた古い山の歴史に心打たれた。それらの山に登ったときに、「いずれは、ぜひこの奥駈道を繋いで、自然を舞台とした修験という精神文化に深く触れてみたい」と思ったことが、今回の縦走のきっかけである。

 途中には1軒だけ弥山小屋という営業小屋があるが、ほかは修験者のための無人の山小屋が数軒あるのみ。しかし、テントを持参するつもりだ。もちろん6日分の食糧はすべて背負わなくてはならない。

  
<楽しみなこの時期に咲くシロヤシオツツジ>

<縦走計画は下記の通り>
1日目(5/27)
吉野山~青根ヶ峰~四寸岩山~大天井ヶ岳~山上ヶ岳~小篠避難小屋(泊)
2日目(5/28)
小篠避難小屋~大普賢岳~行者還岳~一の峠~弥山小屋(泊)
3日目(5/29)
弥山小屋~八経ヶ岳~釈迦ヶ岳~大日岳~深仙宿(泊)
4日目(5/30)
深仙宿~太古の辻~天狗山~滝川辻~行仙岳~行仙宿山小屋(泊)
5日目(5/31)
行仙宿山小屋~地蔵岳~玉置山~玉置神社~水呑金剛分岐(泊)
6日目(6/1)
水呑金剛分岐~大森山~大黒天神岳~吹越峠~熊野本宮
7日目(6/2)
予備日

★なお、宿泊地で携帯電話の通じるところでは、このブログに簡単に経過を報告したい。

○驚きのピーチ航空
 この計画に当たって、今回は車を持って行かないので、交通機関利用で安上がりの方法を検討した。その結果、千歳まで車で走って、今格安運賃で話題のピーチ航空を利用し、関西空港まで飛ぶのが一番安上がりだということが分かった。

 函館から関西空港往復は、最低でも往復5万円ほどである。しかし、このピーチ航空は驚くなかれ、昨日予約した段階で、往復10,260円(往路5,480円、復路4,780円)というウソのような料金だ。ただし、縦走装備のリュックの手荷物料金は掛かるが、それでも往復で2,100円(1,050円×2)。

 インターネット予約、クレジットカード決済、キャンセル不可、機内食有料、椅子の前の間隔がやや狭いなどいう制約はあるが、これだけ安ければ我慢はできる・・・。