癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

デフレスパイラル

2012年02月07日 | 日常生活・つぶやき
 「札幌国際スキマラ」疲労回復日の昨日、ひと月半ぶりに床屋へ行ってきた。数年前から1000円床屋に通っている。それまでの20年間は、2900円のずっと同じ床屋にお世話になっていた。

 それまで長い間通っていた床屋を変えるのは申し訳なさがあり、勇気を伴った。しかし、退職後は短髪にしたこともあり、年金暮らしでもあり、そのころからあちこちで目にするようになった1500円や1000円床屋へトライし、一番気に入った今の店の常連となった。

 顔剃りやシャンプーや耳掃除などはないのは分かっていたが、最後に頭に残った髪を掃除機で吸い取るのにはちょっと驚いた。それでも、1/3の安さだと思えば我慢でき、今ではその心地よさが快感にさえなっている。15分ほどで終わるのも良いし、仕上がりも丁寧で上手なので、十分満足している。

 システムや発想の違いとは言え、これらも長い間低迷している景気に伴うデフレ状況から生まれた価格競争の一環なのであろう。このシステムはチェーン店ゆえに可能で、従来の個人経営の床屋は大変だろうと思う。

 この価格競争、いろいろな業界で、最近やたらと激化しているような気がする。単純に消費者の立場に立てば、大歓迎なのだが、果たしてこれで良いのだろうかと心配になるほどである。当然、どこかに無理が掛かっているはずである。

 価格競争の元凶は、不景気である。消費者の財布のヒモが固くなり、売っている商品に対して買う顧客が少なくなる・・・・モノの値下げが始まり、価格競争が生まれる・・・。

 しかし、「モノは安くなる(企業の利益は減る)が固定費(人件費や地代など)は変わらない」よって、企業は利益を上げづらくなり、その反動が給与カットや人員削減やパート従業員の増加、さらには、生産者価格の抑制などへと繋がっているはずである。

 おまけに、最近は、公務員の給与削減も進んでいる・・・当然、さらに消費が抑制され、さらにモノが売れなくなり、税収も減る・・・・まさに悪循環の「デフレスパイラル」だ。

 この状況を抜け出せる日は、いつ来るのだろう?
 このままでは、街中から個人商店は消えてしまうのではないだろうか?
 私的には、せめて唯一の収入源である年金が減らされることがないよう祈るしかない・・・・。