栄電気のココロ

栄電気の周りで起こる出来事を書いています。お客様との出来事や電気の事、江東区亀戸から発信しております。

飲食店ではエアコンの埋設配管はやらない方がいい。

2018年07月21日 18時29分13秒 | エアコン工事
飲食店でも最近は業務用エアコンから家庭用エアコンの使用が多くなってきました。 

価格面が大きく違うので、使い捨て感覚で不具合があったらすぐ交換。 

エアコンの能力も業務用に匹敵するくらい大きくなってきたのも、業務用と家庭用の垣根を低くしたのかも知れません。 

ただ、家庭用はほぼ壁掛けエアコンなので、天井埋め込みなど空間を利用した効率のいい空調とは違ってきます。 

どうしても片方向の送風ですから、風のムラや温度差も部屋の場所によって違ってきます。 


今回、飲食店さまでのエアコンの交換工事を行いました。  

現地を確認すると、配管が壁に埋設されているように施工されていました。 


なんとなく、イヤな予感がしました。 

飲食店での埋設配管。 同業者ならすぐ思いつきます。 

やっぱり。 



これはエアコンの室内機を外した状態です。 

壁の穴の所に配管があり銅パイプが見えるのが分かりますね。 

配管は保温材で覆われているので、銅パイプがむき出しになる事はありません。 

これはネズミの仕業です。 

ネズミが壁裏を通り道にしていて、ここから出入りしていたのかも知れません。  


今回、この埋設配管は使用しないで新たに壁に穴をあけ、配管して設置しました。

(店が特定されるので、写真は載せません) 

外壁と内壁の間にスリーブと呼ばれるプラスチックの筒を入れておけば少なくてもエアコンの配管の隙間からの侵入は出来なくなります。


私は飲食店での埋設配管はやめた方が良いと思っています。 

様ざまな飲食店様に行きますが、ネズミの侵入は多く、その解決に悩んでいるお店さんが多いのも知っています。 

外壁と内壁の隙間を利用してネズミは行動するものだと思っていた方がいいのかも知れません。 

埋設配管では、上記のようにスリーブを入れる事は出来ません。 

もしネズミが入ってしまったら、写真のようになる可能性は高いのです。 


私は今までいろいろなお店さんの工事をして来ました。 

その店にはどのエアコンが適切でどんな施工が適切なのか?

お店の雰囲気、お節介にも客単価なども考えて、トータルで提案します。 


もし今回のネズミの被害を受けたエアコンを他の業者が取り付けたとしたら。

埋設配管だから、普通はこの銅管に保温材を巻いて同じような施工をする業者がほとんどだと思います。 

だって、穴をあけると今回は2か所明け、室外機の置き場も変更して壁掛けにしなければならないので大変ですもの。

後々の事より今の仕事を消化する事を優先しますからね。 

先程、店の前を通って声を掛けました。 

『どう?店冷えてる?』 

『バッチリだよ』 

良かった、ヨカッタ。

どこも暑くて効きが悪いなか、我ながらいい仕事したと自画自賛するのであります。